Sano ibuki、水川あさみ主演『滑走路』に主題歌書き下ろし

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Sano ibukiの新曲「紙飛行機」が、2020年秋に公開される映画『滑走路』の主題歌に決定した。

『滑走路』は、いじめや非正規雇用といった自らの経験を基に短歌を発表し続け、2017年に32歳の若さでこの世を去った歌人・萩原慎一郎の『歌集 滑走路』を映画化した作品だ。主演の水川あさみをはじめ、浅香航大、寄川歌太らが出演し、原作歌集をモチーフとしたオリジナルストーリーが描かれる。

主題歌となる「紙飛行機」は、以前より原作歌集を愛読していたSano ibukiが、映画の制作途中から映像を何度も見返して、大庭功睦監督とディスカッションを重ねながら構想し完成させたという書き下ろしの新曲。Sanoと大庭監督は、楽曲についてそれぞれ次のようにコメントしている。

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■Sano ibuki コメント

今回『滑走路』の主題歌を担当させて頂きました。「紙飛行機」という曲です。監督から「最後にSanoさんの曲で映画を空へ飛ばしてほしい」という言葉を頂き、この作品の叫びを遠くへ飛ばす風となれるような楽曲を作りたいと模索した末、完成しました。表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました。劇場で鑑賞できることを楽しみにしています。

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■大庭功睦監督 コメント

Sano ibukiさんの「マリアロード」を聴き、「この人なら映画を観た後にそれぞれの感情を抱えた観客の思いを、その深く柔らかい声でまとめ上げてくれるような、スケール感のある音楽を作ってくれるのではないか」と感じました。また叙情的で物語性のある歌詞も、原作者である萩原さんの歌と親和するように感じています。初めてSanoさんにお会いした時、僕の目を真っ直ぐに見て、「映像を5、6回は観ました!」と言ってくれたのをよく覚えています。なんとなく、傑出した才気で孤独に音楽を作られている方なのかな、と勝手に思っていたので、そこまで映画と熱心に向き合ってくれる事が嬉しくもあり、また意外でもありました。 Sanoさんは、原作、映画と対峙しながら、“自分は音楽としてどう答えを出すべきか”をとても真摯に誠実に考えてくれていて、その姿勢をとても頼もしく、また嬉しく感じました。最初のデモが上がった時にラストシーンの映像にあてながら聴いたのですが、思わず感動して泣いてしまいました。僕の理想を遥かに凌駕し、原作も映画も力強く前へと運んでくれる楽曲がそこにあったのです。

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映画『滑走路』

2020年秋、全国ロードショー
出演:水川あさみ 浅香航大 寄川歌太 木下渓 池田優斗 吉村界人 染谷将太 水橋研二 坂井真紀
監督:大庭功睦
脚本:桑村さや香
原作:「歌集 滑走路」(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)
主題歌:Sano ibuki「紙飛行機」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
配給:KADOKAWA (C)2020「滑走路」製作委員会

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