【連載】フラチナリズムの労働to武道館vol.41「ピンチはチャンスとはよく言ったもんだ」

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▲フルアルバムがまた出せます!!


フラチナリズムの労働to武道館
~売れてないバンド界イチ売れてるバンドが武道館を目指す話~


夏到来
真夏に突入!!!でございます。
梅雨も明けて、ここから夏本番が始まるそんな時期に差し掛かりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
我々フラチナリズムはとてつもなく元気で、かえって忙しくなってるくらいの勢いでございます。
フラチナリズムのボーカル&エンターテイナー&明るさだけが取り柄のモリナオフミです。

夏といえばやっぱりフェスですよね。今年は残念ながらほぼ開催することは困難な状況です。我々もいくつイベントが無くなったことか・・・と失った数を数えるよりもできる事の数を数えます。悲しい気持ちや、寂しい気持ちは持ったままでいいです。それでも人は生きていくのです。
なるべく多めに笑っていた方がいいとシンプルに思うので、我々みたいなエンタメ人間ができることは山ほどある。それを計画し、実行するにはもってこいの時期だとは思いませんか?僕は思います。
忙しい日常にかまけてお留守になっていたものたちを振り返り研ぎ澄ますには持ってこいですよ。
ああなるほど。ピンチはチャンスってそういうことか。と、この年になって初めて理解できた気がしてます。

エンタメ人間たるもの今こそ力を発揮するべき時です。悲しみに暮れる世界を、音楽で明るくしたい。
僕は世界を救えるヒーローではありませんし、きっとそんな人なかなかいないと思いますけど。今ならばヒーローになれる時です。ヒーローは決まって誰かのピンチに登場するでしょ?

ミュージシャンはそのヒーローの一人になれる存在であると僕は信じています。今しか書けない曲を書き、今しか歌えない歌を歌って、誰か笑顔に出来りゃそりゃもうヒーローだ。
トニー・スタークも真っ青のアイアンマンMARK IIIだ。頑張ろう!俺!そして!お前!!って言ってたらライブ自粛前より明らかに忙しくなって、ヒマナンデスなんて言って毎日配信してたのに今では平日しかヒマジャナインデス状態になって毎日配信やめましたwすんません。

その代わりと言ってはなんですが、ニューアルバムを10月にリリースしちゃいます。6月に12曲入りのフルアルバムを出したばかりですが、10月に11曲(予定)入りのフルアルバムを出しちゃいます。
2年に1度のペースでしかフルアルバムを出せていなかったバンドが急に4ヶ月に1枚のペースに変わりました。これは果たしてマイナスでしょうか?それともプラスなのでしょうか?
それは誰にもわかりませんが、この期間だからこそ新しい曲が生まれたことは間違い無いでしょう。
フラチナリズムのニューアルバムプロジェクトはこちら↓
https://www.furachinarhythm.com/zerokara


有料オンラインライブを進化させる
今、様々なアーティストがオンラインライブを有料化しています。かくいう我々も有料オンラインライブをやっています。
そりゃまぁ生でライブがなかなかやれない時期ですから、そうなっていくのは至って自然なことです。業界にとっても別に悪いことでも何でもなく、むしろメリットの方が多い、一つのコンテンツとして確立されました。

しかしながら、毎回同じライブをやってしまうと有料オンラインライブは視聴者が減っていくと思っています。
生ライブに比べて減って行きやすいと思います。その理由はこのコラムでも幾度となく書いてきたことなので割愛しますが。

生と画面越しは全然違います。生ライブは空間の中にいる。オンラインライブは空間の外にいる。
オンラインライブはユーザーがすごく冷静に一歩引いてみれる環境が整っているのです。なので生のライブと同じように立ち回ってもうまくいかないことが多いと思います。全くの別物です。
ですから、「このセトリ前と一緒やん」とじっくり考えられたり、「この背景飽きたわ」と冷静に見ることができるのです。

言い方悪いですけど、視聴者の感情の操作が生に比べると難しいのがオンラインライブだと僕は思っています。だって横を見てみれば自宅なわけですから。我に返りやすい環境ですから。
映像に合わせてイスがガタガタと動くアトラクションで、下とか横とか見たらなんか醒めてしまうじゃないですか?
あれと似てる気がします。だから逆に言うと視聴者が「よりいいもの」を求めやすいということでもあります。

スマホやパソコン一つでいくライブを自由に選べるわけですから。どこに住んでいようが。仕事中だろうが。
何が言いたいかと言うと、中途半端なクオリティで有料オンラインライブをやって金集めたいだけなら「やめとけ」ってことです。それは確実にファンが離れます。何りも見てくれるファン(視聴者)ファーストでなくては生ライブより確実に減っていきます。

・音
・映像
・演出
・企画

このへんがこれから大きく進化していくだろうし、進化させれなかったらかなりきつくなると思われます。
このコラムでも何度も書きましたが、売れてるアーティストは別です。僕らみたいな中小アーティストはそうしていかないと有料オンラインライブに誰も来てくれなくなります。この上の要素はお金と技術さえ使えばなんとかなるでしょう。ここはクオリティ命で行きたいです。

僕はこれにさらにもう一つ、「シチュエーション」と言うものを加えてオンラインライブやったら面白いのでは?と思ってます。
夏は演者が海でオンラインライブ。冬は演者がコタツでアコースティックライブ。春は演者が花見会場で流し。とか。
シチュエーションを変えたりすることで画面上に映る景色は大きく変わります。それによって素敵な音楽の聴こえ方も変わってきて、オンラインライブならではの魅力が発掘できるかもしれません。

僕はそう思っているので、試しにやってみたいと思います。もちろん、音だけに拘った音楽全振り方もやります。いろいろ試して、ファンが喜ぶものを選んで行けたらいいなと思うので、一先ずオンラインライブを進化させたいです。
全体的にレベルを上げて、このオンラインライブを有料で楽しんでくれるファンの満足度をもっともっと上げていきたいです。
というかやります。





世界レベルのミュージシャンに?
楽曲提供も積極的にやらせてもらっている我々のもとに一つの依頼が来てくれました。
「よさこい世界総踊り曲を書いて欲しい」というものでした。

僕の地元の高知県発祥のお祭りで「よさこい祭り」というお祭りがあります。我々も毎年音楽隊として参加させてもらっているお祭りなのですが、今では日本各地で、世界各国で「YOSAKOI」という一つの文化として愛されています。
そんなよさこい祭りも今年は中止となりました。

そこで高知のよさこいレジェンド振付師の方々が立ち上がり、オンラインで祭りやろうぜ!一緒に踊ろうぜ!YOSAKOI!と立ち上がり、「世界総踊り計画」を立ち上げました。そこで世界中のみんなで踊るYOSAKOIの一曲をフラチナリズム書いてよ!となったわけです。
高知県の人からしたら、オリンピックのテーマソング書いてよ!って言われてるのと一緒くらい光栄なことです。
二つ返事で了解しました!むしろやらせてください!!なんですよ。

今まで音楽やってて世界に目を向けたことなんてなかったのですが、世界中のYOSAKOI好きの人に届く曲になると考えたら正直楽しみより不安が多かった気がします。計り知れないプレッシャー!この能天気おじさんがしばらく頭を抱えましたw

世界中のよさこい人口がどれくらいいるのかは僕にはわかりませんが、明らかにフラチナリズムを知ってる人よりよさこいを知っている人の方が多いわけで。もう一つの文化なわけですから。そんな一大プロジェクトに音楽で参加できるということは本当にありがたいことです。

無事に曲もできて、レコーディングを終えた時は、少しホッとしましたし、この曲が世界中に羽ばたいていくと考えたらワクワクしました。
よさこいを通して音楽で世界へ。まさかこんな日が来るとは想像もしてなかったですが。
フラチナリズム世界へ行かせていただきます。



ってなわけでまとめ!
デメリットの中に必ず隠れているであろうメリットを、
ネガティブの中に必ず埋もれているであろうポジティブを
見つけ出すまでほじくり返していけば
ピンチは必ずチャンスに生まれ変わるものだと本当に最近はよく思います。
ありがとう悲しみよ!これでまた強くなれます。紅蓮華みたいになりましたが
今月も読んでいただきまして本当にありがとうございました。

フラチナリズム モリナオフミ

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