【鼎談】“CRAZY”COOL-JOE × SAKURA × RIKIJIが語る、恒例イベントとDEAD END「あいつ自身が楽しみにしてたはず」

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■SAKURAとはガキの時分からの付き合い
■ホントに究極の馬鹿コンビというか(笑)

──そんななか、自然に溶け込んできた下の世代の代表がSAKURAさんだったりもしたわけですよね?

JOE:そうやね。SAKURAといちばん最初に会ったのも、あいつがまだ十代の頃やったし。MINATOの手伝いでよく来てたからね。それからの付き合いやから。で、よくよく話を聞いてみるとSAKURAとRIKIJIは昔、一緒にバンドやってたという話もあって。

RIKIJI:そうなんすよ。俺がまだ16歳の頃ですね。SAKURAが一個上なんで、当時は17歳で音響系の専門学校に通ってて。

──差し支えなければ当時のバンド名を教えてください。

RIKIJI:言っていいのかなあ……。あとでSAKURAからNGが出たら消してくださいね(笑)。MAKER’S MARKって名前でした。

──バーボンの名前そのままじゃないですか。

RIKIJI:はい。実はギターの子の実家が埼玉の酒屋さんで、その酒蔵というか倉庫の二階でいつも練習してたんですよ。で、「バンド名どうしようか?」って話になって、お酒のカタログを見ながら決めようってことになり、ページをパラパラってめくりながら「それ!」って指差したところにたまたまMAKER’S MARKが載ってたんです。

JOE:焼酎のページとかじゃなくて良かったね(笑)。

RIKIJI:確かに。いいちことかになってもおかしくなかったわけで(笑)。まあでも、そのバンド自体は1年ぐらいしか続かなかったんですけどね。しかも俺はすぐ高校をクビになって……。

JOE:普通、クビにはならんやろ?

RIKIJI:俺はなっちゃったんです(笑)。SAKURAとは当時、浦和のナルシス界隈でよく遊んでましたね。当時、UNCHAINってバンドがあったんですけど、そこのローディを2人でやってたこともあったし。

JOE:なんかこの2人は、辿っていくと「ああ、そうやったん?」っていうような不思議な繋がりが結構あるんだよね。

──SAKURAさんが居ないうちに彼の話をしましょうか(笑)。JOEさんの目から見て、彼はどんな人物ですか?

JOE:うーん。几帳面だよね。

RIKIJI:ああ、結構そういうとこありますよね。

JOE:あとはやっぱり頭の回転が速い。そういうイメージがあるかな。正直、昔はあんまり深く喋ったことはなかったと思うけど、当時から“なんか、できる子やな”という印象はあった。もちろん、いい意味でね。

RIKIJI:そういう部分も確かにあるんですけど、俺らはホントにガキの時分からの付き合いなんで……ホントに究極の馬鹿コンビというか(笑)。頭が悪いわけじゃなく、馬鹿なことをやる馬鹿だったんです。この場では言えないようなことばっかやってました。

──このさい洗いざらい喋っちゃましょう。ヤバい箇所は伏せ字とかにしますから(笑)。

JOE:そうそう、それがいい。俺も聞きたいし(笑)。

RIKIJI:たとえば……UNCHAINのツアーに付いて行った時なんかは、メンバーはホテルに泊まるんですけど、ローディの俺らは金がないわけですよ。だから、こっそり某メンバーの部屋に忍び込んで寝かせてもらったり、食い物も無料で手に入れたり……(笑)。まだ酒も煙草も駄目な年齢でしたけど、もっと安いものでいい気分に……。

──やっぱりマズいですかね、この話(笑)。

RIKIJI:あれは大阪城が見えるホテルの部屋でのことでしたね。その部屋の主であるメンバーとSAKURAと3人でベッドに並んで、早朝にテレビ見ながら、ラジオ体操のお姉さんをおかずにしながら誰が最初に到達できるかって競ってみたり。

──最高に最低な話ですね(笑)。録音不可のトーク・イベント向きの話題かも。

JOE:ホンマやね。そういうイベント、やろうか(笑)。

RIKIJI:まあでもお互い、16歳とか17歳の時の話なんで。ただ、そういう馬鹿なことばっかやってましたけど、SAKURAには冷静なところというか、いい意味でちゃんと計算できるところがあった。俺は高校をクビになったらそのままだったけど、彼は高校卒業後に専門学校にちゃんと進んで。それは、音楽をやっていくうえで役立つから、という考えからだったはずだし。俺は「ロックにはそんなの関係ねえよ」というタイプだったけど、彼は食いっぱぐれないようにするために音のことも勉強してた。ちゃんとそういう人生設計ができてたんでしょうね。だからだいぶタイプが違ったので、きっとその後は一緒にバンドをやってこなかったんだと思う。一緒にやると喧嘩になるってことがお互いわかってたから。

JOE:そういうのはあるよね。友達としてはええし、呑んでたら面白いねんけども、一緒に何かやるとなったらまた違う何かが動き出す、みたいなことが人間同士にはあるから。特にミュージシャンの場合はたいがい我が強かったりするから、余計そうなりやすいんじゃないかな。

──この<‟CRAZY” Rock Night>にこれまで登場してきたのも、基本的には我の強い人ばかりですよね。協調性がないというわけではないにしても。

RIKIJI:そうですね。しかもこのイベントの場合、いい意味で“ぶっつけ本番”的なところがすごくあって。その日限りのセッションをやるにしても、普通は事前に「ちょっと街スタに入って、やってみましょう」みたいな感じになることが多いんですけど、このイベントの場合は前日に会場でリハがあるだけ。だから本番までに二回しか合わせてないとか、ザラなんですよ。だけど、それが演者の側にとっては刺激になるというか。やっぱりみんなプロだなあって思わされるし。だから俺、ちょっと前にJOEさんとSAKURAとのミーティングがあった時も「リハをそのままお客さんに見せたら面白いんじゃないですか?」って提案したくらいなんです。それこそ、たまに同じセッションで演奏するメンバー同士が軽く揉めたりすることもあったりするんで(笑)。もちろん建設的な揉め方ではあるんですけど、そういうのって見てて面白いんじゃないかなと思って。

JOE:それはあるかもね。「この曲はもうこれまで何回もやってきて飽きたし、つまんねえから止めない?」「じゃあ代わりに何する?」みたいなやりとりも普通にあるしね。

RIKIJI:ええ、しかも突然そういうことが起こる(笑)。

──要するにカヴァーを演奏するうえでの精度や再現性を上げること以上に、皆さんが楽しく演奏できるかどうかが問題だ、ということですよね?

JOE:うん。みんなで楽しく遊びましょう、みたいな言い方をすると語弊があるかもしれないけど(笑)。でも、やってる側が楽しくやれてりゃあ、観てくれてる人たちも楽しくなってくるはずだと思うしね。そういう部分のほうが大事かな、と。みんなが楽しんでるところを観て、一緒に楽しんでほしいというか。もちろん完成度を高めていけるのはいいことだと思うし、そういうのを求めるのも嫌いじゃないけども、そればっかりだとこっちも緊張するしね(笑)。

RIKIJI:イベントの空気が変わってきちゃいますよね、そうなってくると。まあ結局、遊んでるんだけどふざけてるわけじゃない、というか。

──ええ。だから「楽しけりゃそれでいいじゃん」というユルさとはまたどこかが違う。

JOE:うん、そうやね。

RIKIJI:なにしろ選曲とかについても、超意外なものとか出てきますからね。高校生当時の俺は、まさか自分が大人になった時、BAKIさんが歌う布施明が聴けるとは思ってなかったですから(笑)。

──前回、「君は薔薇より美しい」を見事にカヴァーしてましたよね。あの難曲を。

RIKIJI:すごかったですよね。アレを生で観られた人はラッキーだなと思いますし、俺みたいな当時からのファンからすれば、あの選曲は驚きでしかなかったし。俺、DEAD ENDだけじゃなくGASTUNKもコピーしてたんで。

JOE:確かにBAKIちゃんがあの曲をやったのは驚いたね。

RIKIJI:しかも上手いんですよね。そういう意味では、出演者のポテンシャルがわかるイベントでもあるかもしれない。逆の言い方をすれば実力がバレる。だから怖いっす(笑)。

──だからこそ、ある種の緊張感もあるわけですよね。今年の<“CRAZY” Rock Night>については、すでに出演者も一部公表されていますけど、この顔ぶれで新たにこんなことにも挑戦してみたい、というようなアイデアはすでに何か出ていますか?

JOE:うーん。具体的なところはこれからやけど、今回は前回と違って、キーボードがふたりいるんだよね。それをどう組み合わせたら面白いかなあ、とかちょっと考えてたりはするけど。あんまりそういう編成でやる機会というのもないからね。どっちかが生ピアノでもうひとりがシンセとか、いろんな組み合わせができそうな気がするし。

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