【ライブレポート】まねきケチャ、困難を越えて突き進む姿を見せる5周年記念ライブ

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まねきケチャが8月10日(月・祝)に神奈川・パシフィコ横浜で、グループの結成5周年を記念するライブ<パシフィコ横浜 de まねきケチャ>を開催した。

◆まねきケチャ ライブ写真(29枚)

同公演は「ZAIKO」での生配信も行われた。ライブ当日、客席の照明が落ちてグループのオーバーチュアが鳴り響き、オープニングムービーが流れるも、フロアは静まり返ったまま。この日、パシフィコ横浜はソーシャルディスタンスを保つために前後左右を空席とした配置でレイアウトされており、さらに客席で声を発する行為も控えるよう、グループから事前にアナウンスがなされていた。

この5年、まねきケチャのライブにおいての変わることのないアイデンティティは、メンバーの生歌と、それに負けない熱量で巻き起こる爆音コールだった。この夜は新型コロナウイルス感染症対策のため、客席からの発声が封じられた中での公演となったが、まねきケチャは開始15分で自分たちのライブのニューノーマルを生み出した。


オープニングに選ばれたのは、これまでも数多くのライブの開幕を彩ってきた「冗談じゃないね」。勢いそのままに、アッパーチューン「カクカクシカジカ」でさらにフロアのボルテージを高めると、刀を振り下ろすダンスが印象的な「一刀両断」では、メンバーのダンスに合わせて客席でもサイリウムが無数の閃光を放つ。

続いて5人はグループ最初期の楽曲「愛言葉」をパフォーマンスし、自己紹介のMCパートへ。これまでは各メンバーの自己紹介に合わせて大きなコールが起こっていたが、この日はコールのリズムによる拍手が客席から自然発生した。ソーシャルディスタンスを越えたコール&レスポンスがパシフィコ横浜の一体感を揺るぎないものにしていく。


その後、5人はインディーズ時代の楽曲「モンスターとケチャ」をパフォーマンス。さらに1stアルバム『きみわずらい』、2ndアルバム『あるわけないの』それぞれの収録曲を立て続けに披露し、新旧のファンを大いに沸かせていく。

2018年に行われた武道館公演ではトロッコを使った演出が行われたスケール感ある楽曲「奇跡」や、甘酸っぱい台詞パートを絡めながら展開される「告白のススメ」、さらに新曲「難攻不落」ではロックなトラックに各メンバーがハイトーンを駆使してエモーショナルにメロディを歌い繋ぎ、グループの過去と現在が詰まったセットリストを重ねていく。


まねきケチャの5年間のキャリアを網羅する内容となったこのパシフィコ横浜公演だが、ライブのハイライトはこの夜に初披露された“自己紹介ソング”「招かれチューン」に違いない。ライブ中盤、「まねきケチャの想い」と題されたインタビュー動画が流れると、そこで語られたのはライブ自粛期間中のメンバーの姿だった。ライブアイドルである自分たちがステージに立てない悔しさや不安。インタビューの中では、そんな想いを背景に、この新曲がメンバー間でリモート打ち合わせを繰り返して作り上げられたことが明かされる。

「招かれチューン」は、グループのメインボーカルである松下玲緒菜と深瀬美桜がアカペラで歌ってメロディの原案を作曲。リーダーの中川美優が詞を書き上げ、メンバーの中で最も高学歴な篠原葵が添削。こうして生まれた楽曲に宮内凛が振り付けを乗せ、5周年の舞台でパフォーマンスされた。メンバーそれぞれの主役パートを繋ぎながら、“夢や目標笑われることもあるけど 皆がいるからここまでこれた この景色やきつけて さあ今日も歌うよ”というメッセージを歌い終えると、思わず涙をこぼしたのは、まねきケチャに途中加入した経緯を持つ深瀬。すかさずフォローを差し伸べる初期メンバーの姿に、会場内外のオーディエンスは5年間という年月の絆を目撃した。

自身のプロデュースした楽曲によりさらにギアを高めた5人は「SPLASH」「妄想桜」「青息吐息」といったファンの間でも思い出深い楽曲を連打していく。途中のMCでは、8月29日(土)に宮内、9月20日(日)に中川、9月26日(土)に深瀬と、3つの生誕ライブを告知。この5周年公演のあともさらに活動を加速させていくことを表明し、いよいよライブは終盤に差し掛かる。


本編ラストのMCでメンバーそれぞれが今後の抱負を語る中、宮内は「今の5人でもう一度武道館に立ちたい」と新たなる目標をファンに誓った。そのまま5人はグループ屈指のエモソング「愛と狂気とカタルシス」「キミのいない世界に」を畳みかけ、「あたしの残りぜんぶあげる」では各自のパートをバトルのようにぶつけ合う圧巻のボーカルリレーを披露。グループの歩みの核にある“生歌”をむき出しにし、本編を終えた。

アンコールを受けて再びステージに登場した5人は、まだまだ止まらない勢いを見せるかのように新曲「引き算」を初公開。プロポーズソングとなるこのミディアムバラードでも息の合った歌で観客を魅了していく。

アンコールのラストでパフォーマンスされたのは、グループの躍進のきっかけとなった不動の代表曲「きみわずらい」。2015年8月にライブデビューを果たし、以後毎年250本を超えるライブを行ってきたまねきケチャ。上がった舞台とそれに向けたリハーサルで数千回と歌い込んできた同曲をパフォーマンスし、5人は5周年を記念する公演の幕を閉じた。


「本当は会場パンパンでコールもみんなにやってもらいたかった」。インタビュー動画の中で中川が語ったように、コロナ禍はまねきケチャの5人にとっても大きな変化をもたらした。しかし、どんなに先行きの見えない状況の中でも、少しでも今をよりよくするために何かを考え、生み出していくことができる。新曲「招かれチューン」、そして3時間超のパフォーマンスを通し、まねきケチャは今を生きるためのヒントを残して、次なる目標へと歩みを進めたのだった。

写真◎イシハラタイチ


■ライブ情報

<まねきケチャ宮内凛生誕祭2020>
2020年8月29日(土)東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
1部 16:00/2部 20:00

<まねきケチャ中川美優生誕祭2020>
2020年9月20日(日)東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
詳細近日発表

<まねきケチャ深瀬美桜生誕祭2020>
2020年9月26日(土)東京・有楽町ヒューリックホール東京
1部 13:00/2部 17:15

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