【ライブレポート】Aldiousがみせた、ポジティヴさと力強いメッセージ

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8月14日(金)20時より、Aldiousの配信ライブ<Aldious Debut 10th Anniversary No Audience Live 2020 at SHIBUYA CLUB QUATTRO>が公開となった。デビュー10周年を迎えたAldiousにとって、初となる無観客配信ライブだ。

2018年にRe:NO(Vo)が病気のために脱退し、2019年はゲスト・ヴォーカリスト2人と共に全国ツアーを廻っていたAldiousだが、中盤からはトキ(G)が産休に入ったためサポート・ギタリストを迎える形でツアーが敢行された。後半にはR!N(Vo)の正式加入がアナウンスされ、年末のファイナル公演では無事にトキも復帰し、2020年3月にはR!N歌唱によるリレコーディング・ベストアルバム『Evoke 2010-2020』がリリースとなった。いよいよ4月からメンバー5人揃っての全国ツアーをスタートさせようとした矢先、コロナの影響でツアーの予定は9月以降に延期となってしまった。

やっと“現在”のAldious5人でみんなに会いに行けると楽しみにしていたメンバーたちだけに、歯がゆい気持ちは想像に難くないが、自粛期間中もリモートでリハを重ねるなど“今できること”に前向きに取り組んでいたという。そんな中で企画および準備された今回の初配信ライブは、彼女たちらしいポジティヴさと力強いメッセージを感じさせるものとなっていた。

1曲目はライブでの定番曲「Dominator」。転がるような激しいドラミングとフロント4人が並んでヘドバンする姿は、Aldiousの健在ぶりを強烈に印象づける。愛に飢えた激情を唄った楽曲ではあるが、この時ばかりは曲の世界観よりも5人が揃って演奏できる喜びのほうが伝わってきた。アグレッシブなリフを繰り出すMarina(Dr)やサワ(B)の表情も嬉しそうに輝いているし、間奏でYoshi(G)とトキが並び、アイコンタクトを交わしながらソロを弾いている時の笑顔にはこちらまでほっこりさせられる。この日は新衣装のお披露目でもあったのだが、Marinaは深紅のドレス、サワはグレーの胸元オープンワンピ、トキはピンクのゴージャスドレス、Yoshiは豹柄のトップス姿。R!Nは白黒のドレスに黒のショーパンを合わせているのだが、ドレスの裾が大きく開いているのでモニターに足をかけたりするとけっこう挑発的な画になる。

MCでR!Nが「この日のために用意したセットリストで、次の曲からは激しい曲をメドレーでお送りします」と紹介した通り、3曲目からは「We Are」や「Re:fire」といったハードな曲を贅沢にもワンコーラスずつ、ほぼぶっ続け状態で7曲。ワンコーラスだけ演奏すると間髪入れずにMarinaがカウントして次々と曲を演奏していくのだが、当然曲のテンポも変わるわけで、相当な演奏力と集中力を求められる。映画で言えば長回しのワンカット撮影みたいなもので、演者の大変さと引き換えとはいえ観応えはすごい。配信ライブという短い時間の中で沢山の曲を楽しんでもらいたいという思いからのアイディアだろうが、よくぞこんなハードルを課したものだと彼女たちのストイックさにつくづく舌を巻いた。


Aldiousらしい2バスドラムとツインリードギターをフィーチャーした「Ground Angel」や、トキの新アコースティックギター初披露曲となった「Reincarnation」などフルコーラス演奏された2曲をはさみ、後半はさらに数曲をワンコーラス・メドレーで。そして、ラストを飾ったのは「Spirit Black」「夜桜」「Deep」「I Wish For You」など、昨年のツアーでも重要なポジションを担った4曲(フルコーラス)。驚いたのは「Spirit?」の歌詞にある“例え、今見る未来が暗闇でも…”“生きる中で試練が待っていても 私は立ち向かっていく”などのフレーズや、「Deep」の“どんな辛いことも乗り越えられるから”というストレートなメッセージ、「I Wish For You」の“続く光は君を照らすだろう 今はまだ暗闇の中でも”といった言葉たちが、これまでとは全く違う意味を持って胸に響いたことだ。これらの楽曲はすべてコロナ前に書かれたものばかりで、いわゆる普遍的な感覚というか、人として前向きで在りたいという思いを唄った楽曲なのだが、2020年を生きている私たちの心になんとリアルに刺さることか。Aldious楽曲が持っている器の大きさのようなもの、辛い時に寄り添ってくれる優しさのようなものを再発見した思いであった。

10年前の1stアルバムに収録されていた曲から、R!N加入後に制作された最新曲まで、Aldiousを初めて聴く人にもその魅力が伝わるようなバランスの良い選曲であり、R!Nがライブで初めて唄う曲も盛り込まれるなど昔からのファンも興味深く楽しめるサービス精神たっぷりのライブだった。配信チケットの販売は8月18日20:00まで、視聴可能期間は8月18日23:59までとなっているので、ぜひ早めにチェックしてみて欲しい。

取材・文◎ 舟見佳子
編集◎BARKS編集部

配信ライブ<Aldious Debut 10th Anniversary No Audience Live 2020 at SHIBUYA CLUB QUATTRO>

配信日時:2020年8月14日(金)20:00 START
視聴可能期間:8月14日(金)20:00 ? 8月18日(火)23:59(視聴チケットをご購入の方は期間内であれば、何度でも視聴可能)
※本公演は事前にシューティングされたスペシャルなライヴ映像となります
チケット:https://eplus.jp/sf/detail/0472930002?P6=001&P1=0402&P59=1

ニュー・アルバム『EvokeII 2010-2020(イヴォーク II 2010-2020)』

2020年9月30日発売
ALDI-028 ¥2,455+tax
※歌詞/解説付
収録曲
・Re:fire
・Believe Myself
・White Crow
・Luft
・Confusion
・Reincarnation
・fragile
・STEP
・愛しい男

◆ALDIOUSオフィシャルサイト
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