【ライブレポート】ミオヤマザキ、バーチャルとリアルが交錯する<メンヘラソーシャルディスタンス>

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ミオヤマザキが8月30日マイナビ赤坂BLITZにて、配信ワンマンライブ<メンヘラソーシャルディスタンス>を行った。

◆ライブ画像(7枚)

1月11日に横浜アリーナでワンマンライブを実施して以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月に予定していたLINE CUBE SHIBUYAでの単独公演が中止となったため、今回のワンマンライブは無観客での実施ではあるが、ファンにとってもメンバーにとっても待望のライブとなった。

ライブが始まる前から配信プラットフォーム上では、期待に胸を弾ませるファンのコメントが多く届き、開演に近付くにつれてコメントの数がどんどん増していく。画面越しでも伝わるファンの熱気がピークに達したとき、画面が切り替わり観客の気持ちを煽るようなSEと共に、映像には巧みなカメラワークと視覚効果をふんだんに使ったCGが合成された。まさに配信ライブの乱立に挑戦するように、新しい形の映像演出を実現していた。


「ミオヤマザキです。始めます。」というmio(Vo)の掛け声と共に「正義の歌」からライブが開幕。CGとメンバーのパフォーマンスをリンクさせた映像が流れ、長い期間ミオヤマザキのライブを待ちわびていたファンにとって、1曲目から期待を大きく上回る内容が用意されていた。

2曲目には2020年6月にリリースした「DIY」、4曲目には5月にリリースした「ぴえん」など、ライブ初披露となるアッパーチューンの新曲を演奏。コロナによる自粛の影響を感じさせないパワーアップした姿をファンに見せつけた。


MCでは、mioがいつもと違いファンがいない環境に「ありがとうって言ったのに拍手がない」と冗談交じりの不満を漏らしつつ、「話し相手がいるんで」とスマートフォンを持ち出し、Siriを起動させる。すると画面上にSiriを模した映像が映し出され、Siriとバーチャルでの掛け合いをするという普段とは一味違ったMCを繰り広げた。

MCの後に演奏された「溺死」では、水の中に沈むmioと、それを包むように浮かび上がる歌詞を合成で表現し、圧倒的な映像美を見せつけた。その演出とあまりの映像の美しさに、「泣く」「鳥肌が立った」などのコメントが多く寄せられた。


「ノイズ」「ふたりぼっち」とミドルバラードが続いた後、ミオヤマザキのメジャーデビュー曲でもある「民法第709条」を演奏。「不倫は犯罪です」という言葉と共に、メッセージ性の激しい歌詞が画面上を縦横無尽に駆け巡る、ライブ映像でもありながらリリックビデオのような、一つの作品を思わせる完成度の高い映像を繰り広げた。勢いをそのままに、「Singing」「CinDie」「un-speakable」とアップテンポな曲を続けて演奏し、画面越しにいるファンの熱気を最高潮まで高めていった。

最後の曲として、新型コロナウイルスの影響でライブ活動を自粛してから1作目にリリースした「いまどうしてる?」をライブ初披露。「いつかを信じてみるよ」という、今の状況を憂いながらも希望に胸を膨らませるメッセージをファンに残しライブは終幕した。


また、ミオヤマザキが監修するリアル謎解き脱出ゲームアプリ『マヂヤミ彼女Ⅱ』が2020年秋にリリースすることも発表された。『マヂヤミ彼女Ⅱ』は2013年にリリースされ、彼氏のスマホを覗き浮気の証拠を暴くという新感覚が話題となり500万ダウンロードを突破、ミュージックゲームカテゴリでも国内ランキング1位を獲得するなど、ミオヤマザキを一躍有名にさせた作品である。

今作は、バンドマンの彼氏のスマホのロックを解くために裏アカを作り別人のふりをして彼氏と繋がるという、ミオヤマザキの“メンヘラ”の世界観が色濃く盛り込まれた作品となっている。

■『マヂヤミ彼女Ⅱ』事前登録サイト
https://appandweb.studio.design/madiyami2

セットリスト

01:正義の歌
02:DIY
03:炎上Enjoy
04:ぴえん
05:女子高生
06:溺死
07:ノイズ
08:ふたりぼっち
09:民法第709条
10:Singing
11:CinDie
12:un-speakable
13:メンヘラ
14:いまどうしてる?

<メンヘラソーシャルディスタンス>配信情報

視聴可能期間:〜9月6日 23:59
チケット料金:3500円

[PIA LIVE STREAM]
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2063601

[LINE LIVE-VIEWING]
https://viewing.live.line.me/live/18

◆ミオヤマザキ オフィシャルサイト
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