ラーズ・ウルリッヒ、4年前の「トランプが大統領になったらデンマークへ戻る」発言に補足

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Photo by Anton Corbijn

メタリカのラーズ・ウルリッヒ(Ds)は、4年前、ドナルド・トランプが米大統領に選出されたらデンマークへ戻ることを検討するかもしれないと発言したことについて、あらためてその真意を説明した。

ウルリッヒは当時、こう話していたという。「俺は100%デンマーク国民だ。アメリカで税金納めているが、選挙権はない。ああ、確かにときどき、デンマークに引っ越すことは考える。もし、トランプが大統領になり、すべてがメチャクチャになったら、空港に向かうかもな」

最近、英国の新聞『Independent』のインタビューでこの発言について問われたウルリッヒはこう答えた。「年を取るにつれて、自分の生まれ育った場所とより深い繋がりを感じるようになった。もっとそこで時間を過ごしたい」

しかし、それはアメリカが嫌いになったからではないという。「ここで、俺がどれだけアメリカを愛しているか、何時間だって話すことができる。だから、デンマークに戻ることを考えていると俺が言うときは……、アメリカに中指を突き立てているわけじゃない」

デンマーク・ゲントフテで誕生した彼は、1980年、16歳のとき米カリフォルニアに移住した。当時の彼はテニス選手になることを目指していたが、「1日で夢が砕かれた」そうだ。

ウルリッヒは2018年、メタリカがスウェーデンの音楽賞Polar Music Prizeを受賞した際のインタビューで、こう話している。「LAの郊外、ニューポート・ビーチへ引っ越し、俺は地元の高校のチームでテニスをプレイするつもりだった。(プロのテニス選手だった)父の友人の息子、アンソニー・エマーソンがその学校のスター選手だった。俺はNo.2のプレイヤーになるつもりだった。デンマークでは当時、俺は全国トップ10に入るような選手だったんだ。だが、その高校のチームとプレイしてみたら、俺はトップ7にさえ入らなかった。住んでた道でもトップ7にはならなかったと思うよ。だから、文字通り、1日で俺のテニスの夢は砕かれた。砕かれ、燃え尽きた。で、それに代わり音楽が俺を待ってたわけだ」

その後、地元紙の広告欄に「こちらドラマー、ヘヴィ・メタル・ファン求む」と掲載したのがきっかけで、ジェームズ・ヘットフィールドと出会うことになった。

Ako Suzuki
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