ザ・コインロッカーズ、青空の下で＜真夏の千本ノック＞

ザ・コインロッカーズが8月30日、自身2度目となる360度ライブ配信＜青春LOCKER2020～真夏の千本ノック～＞を実施した。そのオフィシャルレポートをお届けする。

◆ザ・コインロッカーズ画像

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スタート時刻の16時になりYouTubeの画面が切り替わると、目の前に真っ青な青空と深緑の風景が飛び込んできた。真夏の360°開放的に広がる野外の映像に、前回の＜青春LOCKER2020～Vol.0～＞同様室内からの配信を予想していたファンはさぞ驚いただろう。ライブは7月31日にリリースした新曲「夢がない僕が夢をみたんだ」から幕を開ける。

昨今の事情の中、ファンの前はもちろん、ライブでも演奏する機会がなく今回初めてフルサイズでのパフォーマンスとなったが、そんな不安を感じさせないパワフルな演奏を披露。ザ・コインロッカーズは、ドラム3人・ベース1人・キーボード3人・ギター4人・ボーカル2名という類を見ない編成なので、360°カメラといえど一人一人メンバーの表情を追うだけでも手元が忙しい。







TikTokで新曲15曲を連日公開していくという初の試みとなったTikTokアルバム『群青ミラージュ』メドレーになると、TikTokで曲ごとにフォーカスされているメンバーがカメラの前に入れ代わり入ってきてTikTokムービーのプロデュースを手掛けた、ねお考案のダンスを笑顔で踊っていく。

演奏が終わると、メンバーのЯuuと森のMCパートへと入る。このライブが、東京・立川の国営昭和記念公園から配信されていることが告げられる。さらに、今回のサブタイトル＜真夏の千本ノック＞を考案したЯuuが「野球に千本ノックという熱い練習方法があって、今回のライブもめっちゃ熱いライブになってほしいと思って名付けました！　私たちはもちろん、見ている方も私たち以上に熱い気持ちで応援してもらえたら嬉しいです！」と野球好きらしい命名になったことを明かした。

続く、メンバー紹介では、田村の紹介途中で絹本の日傘が飛ぶというハプニングも。見ている角度とは違うところで起こったこともすぐに見に行けるというのが360°ライブならではの楽しみ方だと思う。

5月にリリースした「僕はしあわせなのか？」、「最後の蝉」と続けて熱いパフォーマンスを展開していく。30℃を超える炎天下にもかかわらず、久しぶりのライブをメンバーも心から楽しんでいるようだ。

「マジでピンと」では演奏するメンバー、ダンスを踊るメンバー、タンバリンを持ちカメラをぐるぐると回るメンバー、自分を中心にいろんなことがいろんな角度で同時並行で起こっているので、見ている側を全然飽きさせない。続くMCでは、一発で覚えてしまうほどインパクトあるタイトルの新曲「仮病」が、MBS／TBSドラマイズム『荒ぶる季節の乙女どもよ。』のエンディングテーマになったこともアナウンスされた。

最後の曲「コインロッカーの中身」では、ボーカルの船井、宇都宮がシャボン玉を飛ばしながらこの夏の思いを全部ぶつけるかのように熱く歌い上げた。

最後はカメラを取り囲んだメンバーがカメラの周囲を3周まわって挨拶をして配信を終えた。

屋外での生演奏はさながら野外フェスを最前列で見ているような没入感があるライブであっという間の30分だった。オフィシャルYouTubeではアーカイブも公開されているのでまだ見ていない方は、きっと今まで見たことがない体験ができるのでぜひ楽しんでもらいたい。

今回のライブ配信で、デジタルシングル「夢がない僕が夢をみたんだ」の配信リリース、TikTokアルバム『群青ミラージュ』など、駆け抜けてきた2020年の夏を締めくくったザ・コインロッカーズ。すでに新曲も告知されており、2020年の後半戦も精力的に活動していく彼女たちの今後の動向に注目したい。


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