【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.88「Michael Monroe, Sami Yaffa & Costelloアコースティックライブ満喫」

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新型コロナの影響で普通にライブができない状況が続いていますが、フィンランドは夏の間新たな感染者数が落ち着いてきたため、8月からソーシャルディスタンスがとれ、衛生面が保たれればイベントの人数制限がなくなりました。それをうけていくつかの野外フェスや野外ライブが開催されました。

ところがそれも束の間で新型コロナの新たな感染者数が8月後半になってじわじわ増え始めたため、9月からイベントの人数制限50人に。ただしソーシャルディスタンスがとれ、衛生面が保たれれば50人超えてもよいという条件付きに。ラッキーにも人数制限がなくなっていた8月にMichael Monroe, Sami Yaffa & Costelloの3人のアコースティックライブがヘルシンキであり行くことができました。ライブ直前にコロナに似た風邪の症状が出てしまったら諦めなきゃいけないので、前日まで健康管理に気を付けながらハラハラドキドキでした。3月後半ライブがすべてキャンセル、または延期になってからこのライブが初めて行くフルショーのライブになりました。会場となったヘルシンキのSuvilahti TBAは普段なら室内のライブ会場なのですが、新型コロナを配慮して8月はテラスのエリアを拡大して野外ライブがいくつか行われました。


Michael Monroe はバンドメンバーのうち3人が国外在住で、新型コロナのため入国が難しく、フィンランド人ベーシストSami YaffaにHanoi Rocksリボーン時代のギタリストCostello Hautamäkiとの3人で、この夏可能な限り野外のアコースティックライブを続けてきました。会場となったテラスには観客みんなが座れるようにイスとテーブルが用意されてました。いつものMichael Monroeのライブでは考えられない光景です。



ライブはDemolition 23 時代の「Hammersmith Palais」でスタート!Michaelの初期の頃のソロの曲「Man With No Eyes」「Can't Go Home Again」などもあれば、割と最近の「Gone Baby Gone」から最新作からの「Last Train to Tokyo」まで。もちろん「Don't You Ever Leave Me」や「Motorvatin'」などのHanoi Rocksの曲に加えて意外と多かったのがカヴァー曲。もともとデンマークのThe Lollipops の曲で、フィンランドのロックバンドHurriganesがカヴァーして知られる「I Will Stay」やSylvain Sylvainの「Medicine Man」はよくアコースティックライブでやってますが、今回Tom Petty の「Girl On LSD」があり、この3人のアコースティックライブにぴったりあってました。Michael Monroeのアルバム『Blackout States』収録曲「Under the Northern Lights」では、曲の途中にさりげなくQueenの「Now I'm Here」の一部が織り込まれていて、Queenファンの私としてはなんだか嬉しい。

普段フィンランド語の歌詞の歌はめったに歌わないMichael Monroeですが、春に行われた有料チャンネルのライブストリームのシリーズで、前に出演したバンドからバトンで次に出演するバンドに歌う曲をリクエストというのがあり、フィンランドのベテランシンガーDave Lindholmの歌詞がフィンランド語の曲「Sirkus」をリクエストされ、それ以来この曲がセットリストにはいってたようで、このヘルシンキ公演でも歌っていました。

一応アコースティックライブとはいうものの、Michaelは後ろのテーブルにあがって飛び降りたり、ステージから飛び降り、会場をぐるーと走り回ったり、やっぱりじっとはしていません。観客はというと、酔っぱらった観客がステージ前のフェンス枠内にはいって、Michaelに指摘されたりの小さなトラブルはありましたが、全体的に皆おとなしくちゃんと座ってみていました。ただ「Up Around the Bend」が始まると、我慢できないって感じで立ち上がってリズムにのる観客も。Michael、Sami、Costelloの3人は新型コロナの制限が許す範囲内で、できる限りの最高のパフォーマンスを披露してくれたと思います。以前のスタンディングのライブがとっても恋しいですが、それができない今現在としては最高のライブでした。やっぱり生のライブはいいですね。つくづく感じました。なるべく早く普通にスタンディングで楽しめるライブが戻ってこれる日が来るよう祈っておきましょう!














余談ですが、Michael Monroeがこの日着ていた赤いベスト、どうやら東京の原宿で購入したものらしく、新型コロナで仕事がなくなったミュージッシャン達を助ける基金のチャリティオークションにこの赤いベスト、サイン入り使用済みハーモニカ+サプライズ品を付けてセットで提供してました。最終的に人気ラッパーのプライベートライブを抜いて今回のオークションで最高額の3631€(約456 600円)で落札されました。ミュージッシャン達を助けようとミュージッシャン自らが出品して参加するというのは素晴らしいですね。

文&写真:Hiromi Usenius

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