【インタビュー】BREAKERZ、両A面に2つの映画主題歌「オトナなV系とキラキラ系と懐かしさ」
■2人はわりとクールなのに
■僕だけがっついている感じ(笑)
──AKIHIDEさんが受けた「LOVE STAGE」の印象も教えてください。
AKIHIDE:BREAKERZらしい明るさを持った曲ですよね。デモの段階でシンピーのアレンジも完成していたので、自分のギターアレンジはどうしようかなと思ったんですけど、ディレイギターで繰り返していくパターンが好きなので、それを弾いてみたら、DAIGOくんが「懐かしい感じがして、ギターいいっすね」って言ってくれて。僕もあえて懐かしいことやりたかったので嬉しかったですね。
DAIGO:うん。AKI様のギター、いいですよね。
──わかります。ディレイの質感もシーケンス的なフレーズも、1990年代を思わせるような。先ほどSHINPEIさんから“1980年代”というキーワードがありましたが、イントロのシンセ音からして1980〜1990年代を感じさせるようなものがありました。
SHINPEI:あのイントロは光GENJIの「パラダイス銀河」をイメージした華やかなものなので、確かに懐かしいということもキーワードですね。
▲SHINPEI(G) |
──SHINPEIさんから“こんな胸キュンフレーズが出てくるとは?”って驚いたフレーズはありました?
DAIGO:驚いたところは特にないかもしれない(笑)。
SHINPEI:キラキラしたワードはDAIGOさんが書いてくれたんですよ。
──納得です(笑)。
DAIGO:でも、漫画の内容とリンクする部分があったので、“さすが勉強家のシンピーだな”って。
──資格もいっぱい持っているし。
SHINPEI:ははははは。
DAIGO:新しい試みは間奏のコールですね。最初はこういう形じゃなかったよね?
SHINPEI:そうですね。その部分は最初、ギターソロだったと思います。
DAIGO:「3人の名前をコールするみたいな感じが欲しいね」っていう話になって、このスタイルになったんです。
AKIHIDE:コールのセクションのバックにサイレンみたいな音が入っているんですけど、あれ、シンセじゃなくてギターで。最初は入れるつもりなかったんですけど、レコーディングで要望があったので。そのタイミングも何テイクか録り直したりとか。細かいところに全員のこだわりが反映された曲ですね。
──「LOVE STAGE」には2ヴァージョンがありますよね。BREAKERZメンバーの名前を呼んでいるセクションが入っているテイクほか、CRUSHERZのメンバーの名前を呼んでいる「 LOVE STAGE 〜CRUSHERZ Version〜」は通常盤に収録されています。
DAIGO:今、有観客ライブはガイドラインに沿った形でないとできないですけど、お客さんを巻き込んで盛り上がれるセクションになっているので、そういう意味でもライブが待ち遠しくなるような曲に仕上がったと思います。
──ミュージックビデオもコミック風でカラフルですよね。映像も「BARABARA」と対極にあるというか。
DAIGO:そうですね。原作が漫画なので、コミックテイストも入れつつ、メンバーの笑顔や楽しそうな表情を引き出したかったので、イメージシーンの撮影に関しては、俺が仕切らせてもらったんですよ。AKI様に「振り向きざまにウィンクしてください」ってリクエストしたりとか。「BARABARA」がヴィジュアル系テイストなら、「LOVE STAGE」はアイドル系テイストなので、精一杯頑張った俺たちを見てほしいですね(笑)。撮ってみて、まだ全然イケるんじゃないかと思ったんですけどね。
──もはや年齢を超越した域に達していますよ。
DAIGO:AKI様、すっごくいい笑顔してますから。
──SHINPEIさんもDAIGOさんから何かリクエストされましたか?
SHINPEI:コマ送りでメンバーがどんどん入れ替わりながら近づいて、誰かと誰かがキスするか/しないかみたいなシーンがあるんです。2人はわりとクールに近づくのに、僕だけがっついている感じなんですよ(笑)。自分でそうしたのか、リクエストされたのか覚えてないんですけど。
DAIGO:俺はリクエストしてない(笑)。
SHINPEI:そっか(笑)。イメージシーンはオフショットの撮影みたいな雰囲気がありましたね。
──それと、FC限定盤『13周年記念 Special Deluxe Edition for TEAM BREAKERZ』には、2ndアルバム『CRUSH AND BUILD』(2007年発表)収録曲「Day Soldier」のアコースティックヴァージョンが収められました。これが切なくて今のBREAKERZならではの表現力ですね。
AKIHIDE:もともとはアコースティックライブのためにアレンジしていた曲だったんですが、雰囲気が良かったから収録しようかって。当時はロックアレンジな曲だったんですが、10年以上の月日を経て、まさに今ならではの大人な感じですよね。ピアニストにタッキーくん(滝本成吾)、バイオリニストに白須(今)くんが参加してくれました。
──バイオリンと鍵盤の絡みが美しいし、DAIGOさんの歌も染みてきます。さっき「繊細な時代」という話をしてくれましたが、この曲にも強くなりたいという想いや人の脆さが歌われているので、今聴くと違う意味で刺さってきます。
DAIGO:ありがとうございます。
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