ロジャー・グローヴァー「ブラックモアの脱退、驚いたし代わりは利かないと思った」

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ディープ・パープルのロジャー・グローヴァー(B)が、『Planet Rock』のインタビューで、1993年にリッチー・ブラックモアが脱退したときを振り返った。

◆ディープ・パープル画像

グローヴァーは、1993年11月フィンランドでの公演を最後にブラックモアが脱退したのはバンドにとって波乱の時期だったかと問われると、こう答えた。「ああ、その通りだ。リッチーがヘルシンキ以降プレイしたくないって通告してきたのは、僕にとって驚きだった。僕ら、ツアー中だったんだ。本当に受け入れがたかった。とにもかくにも、僕らは続けようと決意した。ジョー・サトリアーニが臨時の代理を務め、それは、リッチーがいなくても僕らが存続できる方法はあるって知らしめてくれた。でも、僕は最初、リッチーは代わりが利かないって強く思ってた。彼は彼で、彼にとって代わる術はない」

「もし、彼のようにプレイする、似たプレイをする誰かを加入させていたら、ひどく嫌な比較をされていただろう。僕らには、違うものが必要だった。僕にとっては、パープルの核はいつだってリッチーとジョン(・ロード)で、2人とも巨匠だった。だから、別の巨匠が必要だった。演奏できるギタリストは山ほどいる。でも、独自で際立っている人は数少ない。僕は、スティーヴ(・モーズ)はそれを提示していると思ったんだ。彼に初めて会ったとき、彼は“僕に何を望んでる?”って訊いてきた。僕は“君自身でいて欲しい。100%君でなければ、このバンドにはいられない”って答えたんだ」

グローヴァーはそして、モーズ加入後初めて制作したアルバム『Purpendicular(紫の証)』(1996年)について「僕が作った最もハッピーな作品の1つだ。なぜなら、僕らは突然、これまで作ったことないような曲を作っていることに気づいたからだ」と話した。

ディープ・パープルはその後、ジョン・ロードが亡くなりドン・エイリーが加入し、現在のラインナップで5枚目となるスタジオ・アルバム『Whoosh!』を先月発表した。

Ako Suzuki
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