ローランド、電子楽器とパソコン/iPadを無線接続するワイヤレスMIDIアダプター&ワイヤレスMIDIドングル

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ローランドから、キーボードやシンセサイザーなどの電子楽器を、パソコン(Mac/Windows)やiPad、iPhoneとBluetoothによりケーブルなしで接続できるアイテムが登場。独自の新しい通信方式で高速なワイヤレスMIDI通信を実現したワイヤレスMIDIアダプター「WM-1」とワイヤレスMIDIドングル「WM-1D」が10月24日に発売される。


▲WM-1の使用イメージ。シンセサイザーのMIDI端子にWM-1を取り付け、iPadと双方向通信。鍵盤での演奏をレコーディングしたり、打ち込んだデータをシンセで鳴らすことが可能。

「ワイヤレスMIDIアダプター」は、キーボードなどの電子楽器に取り付けることで、パソコンやiPad、iPhoneとの演奏情報の送受信をワイヤレス化できるツール。MIDI信号の送受信に必須だった機器間のケーブルが不要になるので、配線の手間を省けるのはもちろん、機器設置の自由度も高まる。Bluetooth MIDI機器を内蔵していない電子ピアノや電子ドラムを、iPadのレッスンアプリとともに使うといったシーンでは、iPadを見やすい位置に置くこともカンタンだ。

そんな「ワイヤレスMIDIアダプター」の性能として最も重要なのが、通信速度と動作の安定性。これらの性能が不十分だと、鍵盤で弾いた音が遅れて聞こえたり、途切れてしまうことがある。今回登場の「WM-1」「WM-1D」はBluetoothを使った独自の新しい通信方式で、これまでにない高速のワイヤレスMIDI通信を実現した。


▲WM-1は電子楽器のMIDI IN/OUT端子に接続するモデル。別のWM-1を接続した楽器との送受信や、ワイヤレスMIDIドングルWM-1Dを接続したPCとの送受信が可能。

▲Windows PCにワイヤレスMIDIシステムを組み込むにはWM-1Dが最適。Mac/iOSでファストモードを使った高速送受信を行いたい場合もこちらを追加すればOK。

「WM-1」では乾電池からの電源供給を採用し、動作の安定性を確保。音の遅れでの違和感や、音が途切れるトラブルを軽減し、快適なワイヤレス環境で音楽制作や楽器演奏を楽しめる。「WM-1」はMIDI端子、「WM-1D」はUSB A端子を備えた電子楽器と機器にそれぞれ対応する。

両機種を送信側と受信側の双方に使用して、さらに高速のMIDI通信(転送速度3ミリ秒)が可能な「ファストモード」も搭載。複雑な設定は不要、ボタン一つで操作できるカンタンさもうれしい製品となっている。

Windowsにワイヤレス・システムを組み込むには、ワイヤレスMIDIドングル「WM-1D」をPCのUSBポートに接続するだけで任意の機器との高い応答性のMIDI送受信を実現。Mac/iOSデバイスではBluetooth MIDIを介して、「WM-1」とのスタンダードモードでの通信が可能。送受信速度をあげたいなら、「WM-1D」をMac/iOS側に追加することでファストモードを使った高速送受信が可能になる。

「WM-1」「WM-1D」ともに、ローランドが提供しているスマホ、タブレット、パソコンでシームレスに使える音楽制作アプリ「Zenbeats」と組み合わせて使用すれば、アプリと電子楽器と連携した自由度の高い制作環境をシンプルに実現する。また、最大で4台の機器を接続して同期演奏や、キーボードと音源モジュールをワイヤレス接続してステージ・パフォーマンスに活用することも可能だ。


▲WM-1を横から見たところ。電池内蔵ながらコネクタ周りが細くケーブル長も余裕があるので、多くのMIDI機器で無理なく接続できそうだ。単4形アルカリ電池×1で約60時間の連続使用が可能。

▲使用例。MIDI機器とPC/iOSデバイスおよびWM-1とWM-1Dの組み合わせにより通信速度が異なる。

製品情報

◆ワイヤレスMIDIアダプター WM-1
価格:オープン(市場想定価格 8,000円前後 税込)
◆ワイヤレスMIDIドングル WM-1D
価格:オープン(市場想定価格 9,000円前後 税込)
発売日:2020年10月24日
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