【レポート】<THE SOLAR BUDOKAN>DAY1、怒髪天「来年は生でガッと行くから、とにかく今は生き延びることだ」

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雨が降る中、中津川公園特設ステージからの生配信ライブという形で1日目のトリを務めたのは怒髪天だ。<THE SOLAR BUDOKAN>に雨は似合わない。しかし、雨に抗いながらの熱演は、メンバーたちには申し訳ないが、パンクの精神を持つ怒髪天には間違いなくふさわしかった。<THE SOLAR BUDOKAN 2020>の名場面として後々まで記憶されるに違いない。

◆怒髪天 画像

そんなシチュエーションだったからなのか、今年2020年はコロナ禍の中での開催だったからなのか、それともトリだったからなのか、1曲目の「オトナノススメ」で“バン バ・ババン・バンバンバ・ババババ”というシンガロングに合わせ、腕を振りながら体を揺らす増子直純(Vo)をドローンが捉えた空撮の映像に“怒髪天サイコー!!”と快哉を叫んだのも束の間、今年の怒髪天はいつもとは一味違う、なんだか真面目なパフォーマンスで、僕らをちょっと面食らわせた。



いや、彼らはいつだって、真摯にライブに取り組んでいると思う。ただし、今回は笑わせる観客がいないんだからということなのかもしれないが、彼らのライブの見どころのひとつであるトークを交えず、「歌おうぜ!」と増子がカメラの向こうのオーディエンスに呼び掛けながら、ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズなリフに思わずにニヤリの「スキモノマニア」といった新曲も織り交ぜ、ライブの定番曲の数々をストイックに披露していった。

PC越しに見ているせいか、自然と増子が歌う言葉に耳を傾けているうちに、彼がしゃがれた歌声に乗せるメッセージが、こんな時代だからこそ響くことに改めて気づき、そういう歌を、もう若いとは言えない4人の男たちが雨の中、演奏している姿に思わず胸を打たれた筆者は、雨足がさらに激しさを増したタイミングで“雨降りの月曜だけが”と歌い出した「孤独のエール」がサビで“がんばれ!がんばれ!”と歌いながら、実は世の中にあふれる応援歌へのアンチテーゼであることに、うーんと唸らされたのだった。





スローナンバーの「孤独くらぶ」をメンバー全員でシンガロングの声を重ねながら歌ったところで、さすがにらしくないと思ったのか、「前もって収録したサンプラザは位の高い人ばっかだったんでしょ。ここには俺らとか、呼べば、いくらでも来る組ばかりだもん(笑)。俺らもサンプラザがよかったよね。でもね、野外だから雨が降るのも一興ですね」と、ようやくいつもの増子らしいMCが飛び出した。そして、そこから、「あきれてるかもしれないけど、またお酒の歌、作っちゃったんだよね」と増子が語り、新曲の「ポポポ!」を披露。“緊急事態だ!アルコール消毒だ!”と歌う風刺で思わずニヤリとさせつつ、「ポポポ!」同様、スカパンク調の「酒燃料爆進曲」を繋げ、ラストスパートをかけるように盛り上げると、最後に披露したのが臥薪嘗胆の覚悟を歌う怒髪天のアンセム「雪割り桜」。

メンバー全員がシンガロングの声を上げ、増子が言葉にならない渾身のシャウトを重ねる。その勢いが雨雲を吹き飛ばしたのか、いつの間にか雨が止んでいた。「HONKAI」で歌っているように最後の最後にロックでミラクルを起こして、怒髪天は存在感を示した。



そして、増子が最後に一言。

「来年は生でガッと行くから、とにかく今は生き延びることだ。生きて、また会おうぜ。ありがとう!」

カメラの向こうのオーディエンスと再会を誓ったのだった。


取材・文◎山口智男
撮影◎柴田恵理

【怒髪天@中津川公園内特設ステージ セットリスト】

01. オトナノススメ
02. スキモノマニア
03. HONKAI
04. セイノワ
05. 欠けたパーツの唄
06. クソったれのテーマ
07. 孤独のエール
08. 孤独くらぶ
09. ポポポ!
10. 酒燃料爆進曲
11. 雪割り桜

【配信第一週目タイムテーブル】

■ハイブリッド型オンラインフェス<THE SOLAR BUDOKAN 2020>

▼DAY1
9月26日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月2日(金)23:59まで
出演者:シアターブルック / a flood of circle / 怒髪天 / 奥田民生 / 田島貴男 (ORIGINAL LOVE) / PUSHIM with HOME GROWN / 小坂忠 with SOLAR JAM (佐藤タイジ・KenKen・Dr.kyOn・沼澤尚) / NOTHING BUT THE FUNK (US)
▼DAY2
9月27日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月2日(金)23:59まで
出演者:ACIDMAN / the band apart / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / 武藤昭平with ウエノコウジ / Nothing’s Carved In Stone / ROVO / The Sunpaulo / Cian Ciaran from Super Furry Animals (UK)
▼DAY3
10月3日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Anly / THE BAWDIES / ComplianS (佐藤タイジ・KenKen) / 藤原さくら / NakamuraEmi / 四星球 / ストレイテナー / Major in Body Bear (Taiwan) / ヤバイTシャツ屋さん
▼DAY4
10月4日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Afro Begue feat. ComplianS / THE BACK HORN / Char / 民謡クルセイダーズ / 仲井戸“CHABO”麗市 / OAU / ROTH BART BARON / 竹原ピストル / 10-FEET
※仲井戸“CHABO”麗市はコメント出演と<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017>でのSPECIAL SESSIONを配信予定

【チケット】
販売開始:9月9日(水)18:00〜イープラスにて
・1日券:3,000円 (税込)
・1日券 [サポート1000]:4,000円 (税込)
・1日券 [サポート2000]:5,000円 (税込)
https://eplus.jp/tsb20-st/


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