フェンダーからジョージ・ハリスンのアイコニックなRocky Stratocasterが全世界で100本のみ限定発売

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ジョージ・ハリスンのアイコニックな“Rocky Stratocaster”の全世界100本のみの限定発売が決定。FENDER MUSICAL INSTRUMENTS CORPORATION(以下、フェンダー)が、Fender Custom Shopのシニアマスタービルダーのポール・ウォーラーが手掛けた「Limited Edition George Harrison Rocky Stratocaster」の販売を発表した。発売は12月の予定。



▲Limited Edition George Harrison Rocky Stratocaster

「Limited Edition George Harrison Rocky Stratocaster」はWinter NAMM 2020で初公開され、世界で100本のみの限定生産という希少性がさらなる話題を呼び、究極の限定モデルとして知られるようになったギターだ。Rocky Stratocasterは、世界初の衛星テレビ番組OUR WORLDでの「All You Need is Love(邦題:愛こそはすべて)」のライヴパフォーマンスをはじめ、数々のアイコニックなパフォーマンスでジョージによって使用され、音楽史上最も有名なギターの一つとされている。ジョージがペイントしたサイケデリック模様は、60年代後期のカルチャーとジョージの芸術性へのオマージュとして現代においても特別な意味を持ち続けている。


▲1月開催のThe NAMM Show 2020で展示されたRocky Stratocaster。

Fender Custom Shopのマスタービルダーのポール・ウォーラーは、ジョージ・ハリスンの遺産管理団体であるジョージ・ハリスン・エステートとコラボレートし、オリジナルモデルと同一のレプリカを作成するために、自ら実機のプロファイリングを行った。ボディ、珍しい非対称Cシェイプネック、ピックアップ、配線、そしてジョージの有名なDIYペイントに至るまで、すべての特徴を正確に測定した。ヘッドストックの裏に残されたGRIMWOODS楽器店のデカールも再現。オリジナルモデルとまったく同一の特徴を備えたこのギターは、ロック界の偉大なギタリストの一人によって演奏され、愛されてきたギターへのFender Custom Shopからのトリビュートだ。

「Rocky Stratocasterは、ジョージのシグネイチャーサウンドと“声”を完璧に再現しています」とマスタービルダー、ポール・ウォーラーは語る。「ギターを所有し、演奏することでもっとも重要なのは、楽器を使って自分だけのオリジナルな音を作り出し、自分の“声”を見つけることです。ジョージは、シタールの繊細な音程感やスライド奏法を活用した独特なソロプレイなど、60年代に影響を受けた音楽的な要素を作品に積極的に取り込んでいき、それに伴って自分の1961年製Stratocasterをカスタマイズしていました。それが彼の“声”の大きな部分を占めるようになりました。ジョージが辿ったその特別な旅路を称えることが、このギターを重要なものにしています。」


1965年にザ・ビートルズのアルバム『Help!』の製作が始まった際に、ジョージとジョン・レノンはローディーのマル・エヴァンズに依頼し、ソニックブルーのStratocasterを1本ずつ買ってきてもらった。ジョージはヘッド裏に楽器店のデカール「GRIMWOODS; THE MUSIC PEOPLE; MAIDSTONE AND WHITSTABLE」が残るシリアルナンバー83840のStratocasterを使用していた。このギターこそが、ザ・ビートルズの音楽で初めて登場するStratocasterとなったのだ。そのサウンドはアルバム『Help!』の中の楽曲「Ticket to Ride(邦題:涙の乗車券)」の低域に流れるドローンサウンドと、「You’re Going to Lose That Girl(邦題:恋のアドバイス)」のソロで聴くことができる。このギターのサウンドは1965年後期以降、アルバム『Rubber Soul』では「Nowhere Man(邦題:ひとりぼっちのあいつ)」のコードソロや1966年発表のアルバム『Revolver』などで、より全面的に出てくることとなる。1967年、アルバム『Sgt. PepperʼS Lonely Hearts Club Band』製作の終盤から6月25日の「All You Need is Love(邦題:愛こそはすべて)」世界初通信衛星テレビ中継にかけて、ジョージは自身でこのギターにサイケデリックな蛍光色ペイントを施す。同年のテレビ映画『Magical Mystery Tour』に収録されている「I Am the Walrus」のビデオセグメントでジョージが弾いているStratocasterでそのペイントが確認できる。1969年12月までにはアッパーボディに「BEBOPALULA」、ピックガードに「GO CAT GO」、そして本機の愛称ともなった「ROCKY」とうい文字がヘッドストックに追加される。


Rocky Stratocasterには、ジョージのオリジナルStratocasterが生産された当時、ピックアップを巻いていたフェンダーの伝説的なピックアップ職人、アビゲイル・イバラによる1961年製のVintage Handwoundピックアップが搭載されている。ジョージのペイントワークから、オリジナルと同じトーンを再現したピックアップなど、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいギターに仕上がっている。このほか、21本のヴィンテージスタイルフレット、クロームハードウェア、6サドル式ヴィンテージスタイルシンクロナイズドトレモロ、ニトロセルロースラッカーフィニッシュの2ピースセレクトアルダーボディ、7.25インチラジアス指板を装備した1960 Oval Cシェイプ5Aフレイムメイプルネックといった特徴を備える。


Fender Custom Shop Limited Artistシリーズは、伝説的なミュージシャンのギターを忠実に再現することで、彼らの楽器に敬意を表する。このシリーズにラインナップされているモデルは、オリジナルのギターを精密に調査した上で、あらゆるニュアンスを考慮して製作されている。モデルのヴィンテージキャラクター、木材、ハードウェア、電子機器、仕上げ、プレイヤーのカスタマイズなど、リバースエンジニアリングのすべてのプロセスが完全な再現モデルの実現に欠かせない。プレイヤーの長年の演奏によって楽器に刻み込まれた摩耗パターンが正確に記録されることもこのシリーズの特徴だ。


製品情報

◆Limited Edition George Harrison Rocky Stratocaster Masterbuilt by Paul Waller
価格:2,480,000円(税別)
発売日:2020年12月予定

<国内取り扱い店舗について>
Limited Edition George Harrison Rocky Stratは、下記のFender Custom Shop Showcase Dealer店舗での取り扱いを予定。

●FENDER SHOP in MIKI GAKKI AMERICAMURA
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-7-18 三木楽器アメリカ村店2階
電話: 06-6244-2300
●イケベ楽器 ギターズステーション
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル4F
電話: 03-3477-0089
●イシバシ楽器 渋谷店
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAM 2F
電話:03-3770-1484
●ギタープラネット エレキ本館
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台 2-1-11 2F
電話:03-5282-3881
●クロサワ楽器 お茶ノ⽔駅前店
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2
電話:03-3292-7148
●⼭野楽器 ロックイン新宿 ギター&ドラム館
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-35-16 ジュラクツイン A
電話:03-5269-0796
※製品の入荷状況は、直接店舗までお問い合わせください。

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