SUGIZO、自身初の配信ライヴ＜RE-ECHO TO COSMIC DANCE＞詳細発表にこだわりの特典も

SUGIZOが10月14日(水)19時30分、自身初の配信ライヴ＜LIVE STREAMING FROM TOKYO EPISODE I ～RE-ECHO TO COSMIC DANCE～＞を開催する。これは昨日9月30日、ついに一般発売されたソロキャリア初ライヴアルバム『LIVE IN TOKYO』リリースを記念して立案された企画であり、ライヴは都内某所からLivePartner -ONLINE-を通じて生配信される。

◆SUGIZO 画像

LUNA SEAのようなバンド編成とは異なり、SUGIZOのソロライヴは、予めプログラミングされたエレクトロニックトラックを同期、そこに生楽器を絡めるハイブリッドなスタイルで繰り広げられる。SUGIZOはギター、ヴァイオリン、パーカッションの他、ライトセーバーの如く発光するリボンコントローラーでモジュラーシンセサイザーも操作、時に歌い、咆哮する。

COSMIC DANCE QUARTETと名付けられた今回の形態は、SUGIZOの他、MaZDA (マニピュレーター、シンセサイザー)、よしうらけんじ (パーカッション)、ZAKROCK (VJ)で構成。PAは『LIVE IN TOKYO』のミックス再構築を手掛けた盟友Dub Master Xが務める。

音楽はもちろん、SUGIZOのライヴでは映像・照明の果たす役割も極めて大きく、三位一体となって至上のトリップ体験をもたらしてきた。SUGIZOは映像・照明セクションにも微細なディレクションを行い、どの瞬間を切り取っても隅々まで美しい“画”をつくり込む司令塔である。通常のライヴでは背後のスクリーンに映像が投影され、照明との相互作用でステージを異世界に変貌させていたが、配信ライヴではその視覚効果がどのような形で具現化されるのか、期待が膨らむ。

SUGIZOの音楽性は多岐にわたり、アンビエント、サイケデリックトランス、テクノ、ロック、インダストリアル、ジャズ、ファンク、クラシック、現代音楽、民族音楽……とジャンルの壁どころか国や時代をも自在に越境。まさに“SGZ MUSIC”としか形容できない独自配合の結晶体である。滾るマグマのような音塊に身震いしたかと思えば、すべての悲しみや不安を和らげる子守歌のようなサウンドスケープに深く癒され、ノンストップで繋がれたダンスビートに身を委ねるうちに、いつしか恍惚の境地へ。そしてその表現は、社会において不当に扱われ居場所を失った弱者への共鳴、あらゆる暴力への毅然としたプロテストを示すSUGIZOの精神世界の写し鏡であり、すべてを貫くのは愛。だからこそ、いかに激しく攻撃的なサウンドであっても絶望ではなくカタルシスがあり、その先には希望の光が射し込んでくるのだ、との認識を強めている。混迷を極める2020年。コロナ禍で閉塞感に苛まれる人々に心を寄せて来たSUGIZOが、初配信ライヴでどのような救済の調べを奏でるのか？ 画面越しに伝わってくるであろう波動をぜひ、体感していただきたい。

チケット形態は3種類だ。ひとつは「通常チケット ¥5,000(配信チケット)」、そして「特典付きチケットA ¥10,000(配信チケット＋アーカイヴ映像DVD＋お客様の名前&直筆サイン入り ボイスメッセージカード付き)」、さらに「特典付きチケットB ¥12,000(配信チケット＋アーカイヴ映像DVD＋LIVE IN TOKYOオリジナルTシャツ付き)」が用意されることとなった。

特典付きチケットA・B共通のアーカイヴ映像は、配信の形ではなくDVDとしてアイテム化する画期的な試み。また、特典付きチケットAの「ボイスメッセージカード」とは、カードに記載されている番号に電話してシリアルコードを入力すると、SUGIZOからのメッセージを聴くことができる他、台紙にはアルバム『LIVE IN TOKYO』豪華盤のジャケット写真をCDジャケットサイズで使用、通常盤に着せ替えもできる仕様となっている。なお、特典付きチケットBのオリジナルTシャツは、アルバム『LIVE IN TOKYO』豪華盤のジャケットデザインが施され、通常のグッズTシャツとは趣向の異なるオーガニックコットン素材のファッションアイテム。細部までこだわり抜いた特典内容も吟味の上、是非お好みのチケットを選んでいただきたい。

文◎大前多恵