【レポート】<THE SOLAR BUDOKAN>DAY3、藤原さくら「この先の未来と音楽を思って歌いたい」

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<THE SOLAR BUDOKAN 2020>二週目の生中継ライブは、一週目の中津川公園から変わって、西多摩のキャンプ場内に設置されたステージ“多摩あきがわライブフォレスト”が舞台となった。東京都内とは思えない緑豊かな森を背負ったステージで、広大な中津川のロケーションとはまた違ったプライベート感があるステージだ。DAY3の今日、このステージから最初のライブをお送りするのは、<THE SOLAR BUDOKAN>初登場の藤原さくら。今回は弾き語りによるライブで、この場所が持つ静かな雰囲気ともぴったりだ。

◆藤原さくら 画像

スタッフが拍手で迎えるなか、カバー曲「500マイル」からライブはスタート。繊細にガットギターを奏で、ややハスキーで淡く霞みがかったようなボーカルを響かせる藤原。語りかけるようなそのボーカルで、優しく言葉を置いていく歌が気持ち良い。週末の午後、この時間を少しだけゆっくりと進ませていくような贅沢さがある。



「こんにちは、藤原さくらと申します。今日は少しの時間ですが、よろしくお願いします。<THE SOLAR BUDOKAN>は今回が初めての出演です。お客さんを入れることが難しかったり、いろんな状況がありますが、タイジさんの温かい、粋な計らいで歌わせていただいております」──藤原さくら

そう挨拶をした藤原は、「気持ちいいですね、川のせせらぎが」と続け、「今日は弾き語りなのでゆるりと歌いたい」と語る。画面越しではさすがに聞こえないが、川のせせらぎなど環境音も味方につけるようにして、「Waver」「Twilight」と今年に入ってリリースした曲を連投していく。エモーショナルでアンニュイな低音のボーカルが冴える「Waver」、そしてそこにほんのりと甘みを加えたボーカルとゆったりと刻まれるガットギターが曲の愛らしさを引き立てる「Twilight」。どちらも、森の空気に溶けるような柔らかな響きだ。



「あっという間にもう10月かという感じなんですが。きっと2月くらいから大変な状況になってきて……それでもみんなポジティヴに楽しんでいると思うんですが、そんな、時間が経つのが早いなという曲を」と曲紹介し、英語詞による「Time Flies」を哀愁感とシニカルさも含んだヴォーカルで伝える。弾き語りだからこそ、より彼女の歌の多彩な側面が光る。抑えたボーカルだが、その奥に曲のドラマの広がりを感じさせ、感情のヒダや微妙な温度感、陰影までもその声は繊細に描く。ソフトな印象であるのに、一度その声に触れると心の奥にある何か──郷愁なのか忘れていた何者なのか、そうした柔らかな部分を刺激されるような感覚がある、そんなシンガーソングライターなのだ。クリアな音で響くこのステージは、その音楽、歌の細部をも捉えて画面のこちらまで伝える。臨場感あふれるライブになっていた。

後半はカズーを吹きながらの「Give me a break」から、「栗が落ちてきました!」とステージ周りの秋の実りを実況してほのぼのと歌に入った「うたっても」、そして「また明日」と、明日に向かって歩んでいく曲を続けて披露した。

そして最後に据えた曲は、スピッツのカバー曲で「春の歌」。以前から出演したかったという<THE SOLAR BUDOKAN>のステージに立てた喜びを発し、そして「希望を込めて、この先の未来と音楽を思って歌いたい」と語り、凛とした歌声で遠くへと呼びけるように歌い上げ、そのステージを終えた。「弾き語りだからゆるりと」……そんなことを言っていたが、強い引力で彼女の歌の世界とタイム感に引っ張り込んでいくライブとなった。


取材・文◎吉羽さおり
撮影◎柴田恵理

【藤原さくら@多摩あきがわライブフォレスト セットリスト】

01. 500マイル
02. Waver
03. Twilight
04. Time Flies
05. Give me a break
06. うたっても
07. また明日
08. 春の歌 ※スピッツカバー

【配信第二週目タイムテーブル】

■ハイブリッド型オンラインフェス<THE SOLAR BUDOKAN 2020>

▼DAY3
10月3日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Anly / THE BAWDIES / ComplianS (佐藤タイジ・KenKen) / 藤原さくら / NakamuraEmi / 四星球 / ストレイテナー / Major in Body Bear (Taiwan) / ヤバイTシャツ屋さん
▼DAY4
10月4日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Afro Begue feat. ComplianS / THE BACK HORN / Char / 民謡クルセイダーズ / 仲井戸“CHABO”麗市 / OAU / ROTH BART BARON / 竹原ピストル / 10-FEET
※仲井戸“CHABO”麗市はコメント出演と<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017>でのSPECIAL SESSIONを配信予定

【チケット】
販売開始:9月9日(水)18:00〜イープラスにて
・1日券:3,000円 (税込)
・1日券 [サポート1000]:4,000円 (税込)
・1日券 [サポート2000]:5,000円 (税込)
https://eplus.jp/sf/live/festival/ntsb


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