【レポート】<THE SOLAR BUDOKAN>DAY4、OAU「またこうして会えたらいいなと思います」

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OAUは、9月13日に中野サンプラザで開催された有観客公演<THE SOLAR BUDOKAN IN SUPLAZA>に出演した。観客の大きな拍手に迎えられた6人は、「Thank You」でそのステージを幕開ける。

◆OAU 画像

MARTIN (Vo / Violin / AG)とTOSHI-LOW (Vo / AG)による軽やかなアコースティックギター、そしてKOHKI (AG)のなめらかなスライドギターに、自然と観客の手拍子が重なる。祝祭的な歌とアンサンブルが心地よい。フェスのステージを明るく照らしてくれるようなサウンドで、後半はさらにBPMを上げてエネルギーをほとばしらせた。頭から心拍も体温も口角もあげてくれるような要素が詰まりに詰まった曲だ。

そこからアイリッシュテイストの叙情的な「MIDNIGHT SUN」で歌い、踊り、この時を謳歌する。MARTINのふくよかなヴォーカルにTOSHI-LOWのコーラスが重なり、MAKOTO (CONTRABASS)、RONJI (Dr)、KAKUEI (Perc)によるビートがしなやかに会場を揺らす。最高のはじまりだ。




今年2月にホールツアー<OAU Hall Tour 2020「A Better Life」>を行なったOAU。その後はコロナ禍でライブができなくなったが、再びこうして中野サンプラザというホールでライブを行なうことができて、「ちょっと戻った感じがする」とMARTINが語る。そしてビシッとクールなスーツ姿でこのステージ臨んだが、「思ったよりも暑い、まだ夏だね」とMARTINとTOSHI-LOWはステージ上での実感を語った。TOSHI-LOWが「こうして話をしていても、(お客さんは)笑ったりしちゃいけないんでしょ? 笑わないみたいになるとこっちも笑わせてやろうってなるよね」といたずらに微笑むと、会場にちなんで「サンプラザ中野くんのモノマネをやって」とRONJIとMAKOTOに無茶ブリ。しっかりやってくれるふたりもまた、最高だ。こんなOAUならではのグルーヴがあるやりとりが見られるのも、ライブならでは。




そんなフレンドリーなトークから、続いてはNHKみんなのうたで起用された「世界の地図」を披露。この歌についてTOSHI-LOWは「幸せっていうのがどこにあるのかなっていうのを、俺たちおじさんが子どもたちに伝えたいと思って作った歌」と言って、語るように歌を紡ぐ。スティールパンの音色が好奇心を刺激し、ゆったりとしたアンサンブルは聴き手のイマジネーションを広げていく感覚だ。

そこから「こころの花」、そして「Again」へと馬力を上げていく流れで、6人の紡ぐ音楽を堪能させてくれる。リズムを担うRONJIとKAKUEIがスリリングな掛け合いを見せる「Again」は、観客の心の大歓声が響くようで、会場一体となった熱量が伝わってくる。ボルテージは最高潮へ。



中盤は、<THE SOLAR BUDOKAN>のオーガナイザーである佐藤タイジをスペシャルゲストに迎えてのセッション。「ミスターソーラー、奥田民生!」と呼び込むTOSHI-LOWに、「こんばんは、奥田民生です」と乗っかる佐藤タイジ (ちなみにこの日、奥田民生はOAUの前に登場)。アコースティック編成のOAUのステージに、エレキギターを持ち登場したことをさらにTOSHI-LOWに突っ込まれながらも、この日限りのスペシャルなセッションで「Where have you gone」と「Americana」を聴かせてくれた。特に「Americana」のセッションは最高で、エキゾチックなKOHKIのギターに佐藤が艶やかなフレーズを絡ませ、OAUサウンドをより重厚に編み上げていく。スケール感がある鉄壁の弦楽器たちの絡みと、ダイナミックで伸縮性のあるビートが織りなすサウンドに、観客の拍手のトーンも上がった。

佐藤タイジのゲスト出演はここまでだが、続く曲でもパーカッションのKAKUEIの後ろ──つまりはステージのセンターに当たるのだが、その特等席で誰よりも笑顔で踊っている。「Bamboo leaf boat」から「Making Time」へという流れはここまでのクライマックス感をどんどん更新していくパワーで、大きく躍動し、エネルギーを迸らせるアンサンブルが圧巻だ。カメラは総立ちとなった会場を映し出す。観客はマスク姿で大声こそ出せないが、いつものライブの光景が戻ってきた感覚がある。曲が終わるなりメンバーの口からこぼれた「最高」という一言が、何よりも会場の熱を伝えていたと思う。



TOSHI-LOWは、「今はライブが難しい状況ではあるけれど、音楽はそもそも自分のものであって、ライブが行けないから音楽がなくなるわけじゃない」と語る。そしてこの日ここに足を運んでくれたことは嬉しいといい、「またこうして会えたらいいなと思います。また会えるその時まで、いってらっしゃいという歌です」とラストに「帰り道」を贈った。ここに集った人と、また画面の前で観ている人の願いも乗せるようなおおらかな歌心が、胸を熱くする。そして、「次は中津川で会いましょう」(TOSHI-LOW)とステージを締めくくった。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎柴田恵理

【OAU@中野サンプラザホール セットリスト】

01. Thank You
02. MIDNIGHT SUN
03. 世界の地図
04. こころの花
05. Again
06. Where have you gone with 佐藤タイジ
07. Americana with 佐藤タイジ
08. Bamboo leaf boat
09. Making Time
10. 帰り道

【配信第二週目タイムテーブル】

■ハイブリッド型オンラインフェス<THE SOLAR BUDOKAN 2020>

▼DAY3
10月3日(土) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Anly / THE BAWDIES / ComplianS (佐藤タイジ・KenKen) / 藤原さくら / NakamuraEmi / 四星球 / ストレイテナー / Major in Body Bear (Taiwan) / ヤバイTシャツ屋さん
▼DAY4
10月4日(日) 15:00〜21:00
※アーカイブ期間:10月9日(金)23:59まで
出演者:Afro Begue feat. ComplianS / THE BACK HORN / Char / 民謡クルセイダーズ / 仲井戸“CHABO”麗市 / OAU / ROTH BART BARON / 竹原ピストル / 10-FEET
※仲井戸“CHABO”麗市はコメント出演と<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017>でのSPECIAL SESSIONを配信予定

【チケット】
販売開始:9月9日(水)18:00〜イープラスにて
・1日券:3,000円 (税込)
・1日券 [サポート1000]:4,000円 (税込)
・1日券 [サポート2000]:5,000円 (税込)
https://eplus.jp/sf/live/festival/ntsb


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