【連載】フラチナリズムの労働to武道館vol.43「4ヶ月でフルアルバム」

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フラチナリズムの労働to武道館
〜売れてないバンド界イチ売れてるバンドが武道館を目指す話〜


4thフルアルバム「4431」完成
いくつになってもワクワクするものです。いくつになってもドキドキするものです。
いくつになってもドタバタするものです。いくつになっても満身創痍になるものです。
そう!リリース!
どうも皆さんこんにちは!フラチナリズムのボーカル&ムロツヨシ、モリナオフミです。
人名が二つも並んだら皆さんはパニックになるかも?と思いましたが、その辺は無視させて頂きました。

それはそうとフラチナリズム4枚目のフルアルバムが完成しました!
以前からこのコラムでも何度か話題に出させて頂いているプロジェクトがございました。
もう見てくれてますよね?見てくれてないなんてことはないですよね?

そうです!「ゼロカラプロジェクト」です。

https://www.furachinarhythm.com/zerokara

こちらのプロジェクトざっくり言うと「全部見せちゃう」をテーマに始動しまして、無事完成しました。
いや、本当の意味での完成はリスナーの皆さんに届いて聞いてもらえたタイミングになるでしょうが、ひとまずフラチナリズムとしてはやれることは全部やって完成まで漕ぎ着けたと言う感じです。
大きくセクション分けすると

(1)作詞作曲
(2)アレンジ
(3)レコーディング
(4)ミックス
(5)マスタリング

アートの部分だけを抽出すると大体こんな感じ。活字にするとこんなにもあっさりしているんですねw
これに伴って販売計画や、細かい事務作業も必要になってくるのですが、それは事務所的な動きになってくるので今回はアーティストとして書かせてもらいたいのでこのセクション分けになってきます。
アーティストだなんて、、、、格好いい。。。(恍惚)

今までのフラチナリズムは年間1枚のアルバムを出せればいいレベルでした。シングルは出さない方向性で活動しているのでリリースのペースはおのずと遅くなってしまいます。
しかし2020年に入ってから、フルアルバムのリリースは今作で二枚目です。このままのペースでリリースを続けるならば年間3枚のフルアルバムリリースのペースです。これは多分普通に見れば異様なペースだと思います。

昨今のアーティスト事情を見れば、一目瞭然だと思いますが、かなり全体的に厳しいです。そんな厳しい現状の中で、僕らとしては「曲を作って、聞いてもらう」と言う至極アーティストとしての原点に立ち返り活動出来ている気がします。
エンターテインメントの立場と現状を冷静かつ迅速に判断し、やれることを全力でやっていくというスタンスです。なので、僕達はこの現状でのリリースに拘って、作り続け、届け続けるのみだと思っています。

実際どの様にアルバムが完成していったのかを振り返りながら書いていきたいと思います。
今回はニューアルバムに焦点を当てたコラムになりますので、最後まで読んだらアルバム買ってくださいw
それではいってみましょう!!


アルバム完成までのスケジュール
(1)作詞作曲
(2)アレンジ
(3)レコーディング
(4)ミックス
(5)マスタリング

このセクションをどの様に実際行っていったのか?と言う部分なのですが、10月7日に発売開始するニューアルバムを、リリースしますよ!って発表したのが6月17日です。前作「&」をリリースした当日に発表しました。この段階でしっかりとした曲はまだゼロでした。
つまり曲作りの段階からリリースまでに4ヶ月もなかったと言う、今思えば無謀とも言える発表でした。ノリと勢いで言っちゃうところがある、僕の悪い癖が出てしまった結果、とんでもないスケジュール感での制作が決まりました。

ただ、制作に集中出来るなら行けると思いますが、そこはマルチロールバンドフラチナリズムですから、その他のありとあらゆる仕事をやりながらの制作になりました。
とりあえずグーグルカレンダー貼っておきますね。

▲7月

▲8月

▲9月

一番最初にマスタリング&ミックスエンジニアさんとレコーディングスタジオを押さえました。まだ曲も無いのに!です。
発売日からやるべきことを逆算して、最低この日までにはマスタリング音源が仕上がってないと行けない。
と言うことが考えたらわかるので、それを元にスケジュールを組み立てました。
その結果、ざっくり言うと

(1)作詞作曲 6/17〜7/17までの一ヶ月
(2)アレンジ 7/1〜8/15までに一ヶ月半
(3)レコーディング 8/10〜8/27までの17日間
(4)ミックス 8/28〜9/2までの6日間
(5)マスタリング 9/4〜5までの2日間

大体こんな感じのスケジュールで行けばリリースに間に合うと踏んでいざ制作に取り掛かりました。
細かいやり方についてはYoutubeを見てもらえたら一目瞭然なので見てください↓
「フラチナリズム ゼロカラ」で検索してみてください。

と、まぁこんな感じでなんとか音源の完成までは漕ぎ着けることに成功しました。
かなりスケジュール厳しかったので、メンバーそれぞれ自分の楽器はセルフディレクションでバラバラに録りました。

こんな作り方でバンド感出るのかなぁ?なんて思っていましたが、心配には及びません。なんか今までで一番バンド感出ました。いくらソーシャルディスタンスや言うても音はそれを飛び越えるものです。
この制作期間はどうでしたか?と聞かれたら即答で「楽しかった」と答えると思います。だって好きなことやってんだから。楽しいに決まってるわいな!


暗雲立ち込める一言
ゼロカラプロジェクト音源部門も佳境に差し掛かったそんなある日。レコーディング終了まで残り一週間のところ。10曲が形になって、徐々にレコーディングが終了していって、アルバムの全容が見え始めていたそんな矢先。一人のメンバーのある発言によって、一気に「間に合わないかも?」と言う状況に陥ることになる。
そのメンバーの一言とは?そしてそのメンバーとは一体誰?

モリ「もう一曲増やしたい(テヘペロ)」

ミーティング中に発せられた一言で明らかに空気感が変わった。どんよりと雲がかかった様な印象。

モリ「このアルバムには鍵が必要」

メンバーもスタッフもハテナ?である。だって意味がわからないんだもの。遂に頭がおかしくなったと思われていたと思う。

モリ「このアルバムは宝箱なんや!宝箱を開けるには鍵が必要なんや!」

こいつは馬鹿である。パツパツのギリギリのスケジュールの中で一体何を言い出すんだ!と。
でも、どうしてもチャレンジしたかったんです。10曲でも充分よかった。100点出せるアルバムには違いなかった。
でも、作っていくうちに、徐々に全容が見えていくうちに、120店のアルバムを作りたくなったんです。
そのためにはこの一曲がどうしても必要だったのです。そんな曲が1曲目に入りました。ゼロカラプロジェクトを締めくくるに相ふさわしい楽曲になっているので是非とも聞いたげて。

そして0から始めたこのアルバムは4thアルバム「4431」として10/7に産声をあげるのです。あなたが手にとって耳に入れたその瞬間に初めてアルバムとして完成するのです。しかもその日は僕の誕生日。生まれ落ちるのにはもってこいの日じゃありませんか。


この全てをオープンにして、皆さんに見守って頂きながら育てあげた最高のアルバム。
「4431」
あなたに届くことを祈りながら、送り出します。

フラチナリズム モリナオフミ

New Album『4431』

2020年10月7日(水)発売
[収録曲]
01.ONE
02.World End Serenade
03.DAMARE
04.Caffeine
05.インク
06.Lady Rum
07.ほんますんまへん
08.ファイト4〜5発
09.AIM
10.君だけの笑顔をもう一度
11.幽霊

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