スペンサー・デイヴィス、81歳で死去

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60年代に「Keep On Running」「Gimme Some Lovin’」「I’m A Man」などがヒットしたスペンサー・デイヴィス・グループの要、スペンサー・デイヴィスが、10月19日、肺炎の治療を受けていた病院で息を引き取った。81歳だった。

◆スペンサー・デイヴィス画像

ウェールズで誕生したデイヴィスは、ジャズやブルースの影響を受け、音楽活動を開始。1963年、まだ14歳だったスティーヴ・ウィンウッド、彼の兄でベーシストのマフ・ウィンウッド、ピート・ヨーク(Ds)とスペンサー・デイヴィス・グループを結成。1965年にリリースしたシングル「Keep On Running」、続く「Somebody Help Me」(1966年)が全英1位に輝き、「Gimme Some Lovin’」は全米で初のトップ10ヒットとなった。

スペンサー・デイヴィス・グループは1969年に一度解散したが、1973~74年にウィンウッド兄弟抜きで再結成し、その後、2006年からデイヴィスを中心に再び活動を続けてきた。

スティーヴ・ウィンウッドは、デイヴィスの訃報に「僕は13歳くらい―スペンサーは22歳くらいだっただろう、その頃から彼のことを知っていた」「スペンサーはブリティッシュ・フォーク・シーンの初期のパイオニアだった。彼の場合、フォーク・ブルースを包括しており、それは最終的に“リズム・アンド・ブルース”と呼ばれた。彼は、僕の音楽のテイストに影響を与えた」「彼は間違いなく、ヴィジョンを持ち、60年代のアメリカにおけるブリティッシュ・インヴェイジョンのパイオニアの1人だった」「僕がプロのミュージシャンになる道を選んだのは彼の影響があったと思っており、僕は彼に感謝している。ありがとう、スペンサー」と追悼の言葉を寄せている。



ビル・ワイマンは、「僕の旧友、スペンサー・デイヴィスが昨日亡くなったとの悲しい知らせを聞いたところだ。81歳だった。僕は1966年、ザ・ローリング・ストーンズのUKツアーでスペンサー・デイヴィス・グループがサポート・アクトだったときに初めて彼に会った。僕らは素晴らしい友となり、それは現在まで続いた」「スペンサーとの素敵な思い出を心に留める―とても親切で、ユーモアに溢れフレンドリーな男だった。ご家族にお悔やみを」と哀悼した。



Ako Suzuki
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