【インタビュー】“次元の垣根”を超えるGEMS COMPANY

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■会場に足を運んでもらって皆さんに体感してもらうっていうのが一番

──しかし、何よりやりたかったのは、メジャーデビュー記念ライヴですよね。

一文字マヤ:メチャメチャやりたかったですね! 本当だったらリリイベとかもできたはずなのに。
水科葵:リリイベやりたい! 5月にマイナビBLITZ赤坂で行う予定だったライヴも延期になってしまって、すごく残念です……。

髙橋祐介:そもそも今年は東京オリンピックが開催されるはずだったので、ライヴ会場がどこも空いておらず、夏に結成2周年ライヴをするのは難しい状況だったんですよ。それがコロナでブッ飛ぶなんて誰も想像していなかったし、結果、会場は空いたとはいえ、もちろんやれる状況ではないし。かつ、ジェムカンのライヴって“だったら配信にすればいい”っていうものでもないんですよね。例えば「メロウ」や長谷の「少女聖戦パラドクス」は、まだライヴで披露してないんですけど、みんな声を出して盛り上がりたいに違いない曲を、先にオンラインで見せてしまうことには、やっぱり葛藤がある。なので今、急いでやるんじゃなく、自分たちがやりたい/見てほしいパフォーマンス、ファンに味わってほしい楽しみ方ができるようになったときに、お届けしたほうがいいんじゃないか……って、我々も歯がゆい想いをしているところですね。

一文字マヤ:ジェムカンって、ホントに愛の溢れたファンに囲まれてるんですよ! ライヴ会場ではメンバーカラーのサイリウムを振ってくれたり、推しのカラーに合わせてグッズを手作りして持ってきたり。お面を作ってきたり、全身タイツの方もいらっしゃる。

水科葵:ファンがクリエイティヴだよね!

▲髙橋祐介プロデューサー

──それを聞くと、確かに簡単にオンラインには切り替えられませんね。

髙橋祐介:しかも、みんなお行儀良くて、変なこと一切しないんですよね。ライヴをやっても開門前には絶対来ないし、生配信でコメント欄がメチャクチャ荒れることも一切ない。温かく見守って、応援していただいてるなっていう印象はあります。

一文字マヤ:そう。一言で言うと、治安がいい!

水科葵:年齢層が若干高いので、余裕があるのかもしれません。

──では、ライヴができない間は、配信でファンとコミュニケーションを?

水科葵:はい。各自で配信をしたり、グループ内でコラボをしたり。

一文字マヤ:あとは10月初旬の<TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020>に出演させていただいたので、そこでライヴを届けることもできました。おかげでアイドルファンの方に見つけてもらうキッカケにもなりましたし、9月には<Life Like a Live>っていうオンラインフェスにも参加して、他グループの方々と組ませていただいたシャッフルユニットでも刺激を受けましたね。ファンの方々もメチャクチャ盛り上がってくれて、コメント欄が“ハイ!”でいっぱいになってるのには、“すごく応援してくれてるな!”ってパッションを感じました。

水科葵:一生懸命コールを文字で表してくれるんです。あと、自粛期間中には“STAY HOME”をテーマに「いつもここにいる」っていう曲を水科が作詞作曲して、メンバー全員にリモートで歌を録ってもらったりもしたんですよ。そういう普段あまりやらないことを通じて、“こういう状況でもみんなで頑張っていこうね!”って発信できたのは、技術の発達した今の時代だからこその良さだなとは感じました。

一文字マヤ:うん。配信ですぐにコミュニケーションを取ることができるのは、私たち自身の強みでもありますね。もちろん、生ライヴが私たちの一番やりたいことであるのは変わらないんですよ。会場に足を運んでもらって、皆さんに体感してもらうっていうのが一番。でも、ライヴは絶対にやり続けたいので、生でやるのが無理だとするなら、オンラインでも何でもトライしていきたい!っていう気持ちです。

水科葵:ライヴがやりたいよね。歌わせてほしい!

髙橋祐介:“やらない”だけが選択肢ではないですからね。今からできることは準備を進めて、やれるタイミングで然るべき形のライヴを開催したいとは考えてます。他にもメンバー個別のファンミーティングだとか、オンライン上でのMeet & Greetだとか。生の現場だから、もしくはオンラインだからできること/面白いものを切り分けて、ファンの皆さんに見てもらえる場を、どんどん増やしていきたいですね。


──技術は日進月歩ですから、できることもどんどん増えていくでしょうしね。今回のメジャーデビューを契機に、さらなる飛躍を期待しています。

水科葵:現状、まだまだな部分が多くて、メジャーに行けること自体がホントに皆さんのおかげなんですよね。なので、ファンの皆さんと一緒に成長していって、一緒に最高の景色を見たいっていうのが、今の一番の望みです。まずは、もっと好きになってもらえるようなパフォーマンスや配信で、GEMS COMPANYとしての色をもっと前に出していきたい! 

──そのGEMS COMPANYとしての色だったり魅力とは、ズバリ……?

水科葵:現状だと個々の夢が違う、それぞれの個性が違うとか?

一文字マヤ:私なんて、完全に芸人枠だもんね。『じぇむかんTV』(ニコニコ生放送で毎月配信中のバラエティ番組)でもスカイダイビングやバンジージャンプをやらされたり、訳の分からない料理をレシピも見ずに作らされて、それで出来たヤバいアクアパッツアをメンバーに食べさせて「マズい」と言わせたり……。

髙橋祐介:言わせたわけじゃない(笑)。


一文字マヤ:まぁ、そういうムチャぶり感も、ある意味ジェムカンならではかな? あとは、素の表情を見せられること。アイドルやってるときと、例えば私だったらゲーム配信やってるときでは全然違う性格になっているので、パフォーマンスとのギャップを見せられるのも強いと思う。

水科葵:たぶん、まだ答えは見つかってないんですよ! メンバーそれぞれの色だって、もっと前に出せるはずだし、その一つひとつの色が合わさるのか寄り添うのかで、また違った答えになると思うんです。それを探すのが、たぶん現状の課題であって、ファンの方たちと一緒に答えを探すというか、一緒にGEMS COMPANYを作っていけたらいいなと、私は思ったりしてるんですけど……どうでしょう?

一文字マヤ:GEMS COMPANYっていうカテゴリーを作っていきたいよね。<TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020>で、有名グループの方々と名前を並べられたように、あらゆる意味での“次元の垣根”を超えていきたい。

水科葵:GEMS COMPANYはGEMS COMPANYっていうジャンル……みたいな感じで捉えていただけると嬉しいですね。メジャーデビューということで、ここが改めてのスタートになるだろうから、もう一度気持ちを入れ直して。きっと長い旅路になると思うので、いっぱい食べて、元気もこさえて、辛いときは一緒に泣いてもいいから、寄り添って進んでいきたいです。

取材・文◎清水素子
写真◎いわなびとん

『precious stones』

2020年10月21日(水)リリース

■通常盤
商品番号:AVCD-96582A
通常価格¥3,799(税込)

■初回限定生産盤(CD+Blu-ray Disc2枚組)
商品番号:AVCD-96579A
通常価格¥8,000(税込)

[CD]
01.オンリー・マイ・フレンド
02.しゃかりきマイライフ!
03.メッセージ
04.DESIGNED LOVE
05.形而境界のモノローグ
06.鮮紅の花
07.メロウ
08.少女聖戦パラドクス
09.ネットのかみさま
10.JAM GEM JUMP!!!
11.ゴールデンスパイス
12.ときめきドリームライン

[Blu-ray] ※初回生産盤のみ
01. オンリー・マイ・フレンド -Music Video-
02. しゃかりきマイライフ! -Music Video-
03. メッセージ -Music Video-
04. DESIGNED LOVE -Music Video-
05. 形而境界のモノローグ -Music Video-
06. 鮮紅の花 -Music Video-
07. メロウ -Music Video-
08. 少女聖戦パラドクス -Music Video-
09. ネットのかみさま -Music Video-
10. JAM GEM JUMP!!! -Music Video-
11. ゴールデンスパイス -Music Video-
12. ときめきドリームライン -Music Video-

~メジャーデビュー記念スペシャルトーク~
・城乃柚希・奈日抽ねね・水科葵 編
・有栖川レイカ・星菜日向夏・赤羽ユキノ 編
・一文字マヤ・長谷みこと・音羽雫 編

ボーナスディスク(1)
収録内容:GEMS COMPANY 1st LIVE Magic Box MC fulfillのじかん
※2019年6月30日19時開演
※特典映像としての簡易的なライブの記録映像となります。ライブ映像を収録(ボーナスディスク(2)の収録内容と異なります)

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