Sound Horizon、【サンホララボ】第4弾『Märchen』公開。さらに見え方が広がる着眼点とは？

Sound Horizonが、メジャーデビューAround 15周年を記念した特設サイト内にて【Sound Horizon 研究所 -サンホララボ-】研究発表動画の第4弾を公開した。

◆Sound Horizon 研究所 -サンホララボ- 動画

サンホララボとは、研究員3名（冨田明宏、さやわか、清水耕司／敬称略）がSound Horizonのリマスター盤を毎月1本（※10月のみ2本）紹介していく動画シリーズ。サンホラがStory CDと称して一作ずつ編み上げた“物語音楽”を楽しむガイドとして、初心者にもわかりやすく構成された内容となっている。

▲『Märchen』

動画第4弾のテーマは、本日リマスター盤リリースとなった『Märchen』（読み：メルヒェン）。サンホラの7th Story CDにしてグリム童話をモチーフにした作品であり、発売当時にはサンホラ初のゴールドディスク認定を受けたヒット作でもある。なお、本作へのプロローグとなっているシングル作品「イドへ至る森へ至るイド」もリマスター盤として同日リリースを迎えた。

この回でメイン解説をつとめたさやわかと冨田・清水の前にまず提示されたのは、それまでと一転して曲目一覧が縦書きにされたホワイトボード。パッケージの表記でも縦書きゆえの対称性に様々な遊びの要素が込められており、さらに収録9曲中7曲に対して“七つの大罪”がキーワードとして当てはめられている、という仕掛けにも繋がっていく。

さやわかによる研究ではサンホラの変遷を振り返りつつ、本作以降の着眼点として「テーマ元の歴史を知っているとさらに見え方が広がるように出来ている」と指摘されているのも興味深い。今までのサンホラ作品の中で一番闇の部分まで攻め、且つキャッチーに表現したダークファンタジーの世界を楽しんでいただきたい。

他にも動画では「物語をこれだけの厚みをもたせようとしたら（CD収録分数限界の）74分の枠にはなかなか収まらないと思うんです。Revoさんはどうやっているのか一度聞いてみたいですね」というコメントをはじめ、他研究陣とのやり取りも見応えたっぷりだ。

Sound HorizonのAround 15周年サイトでは、動画のほかにも冨田明宏、さやわか、清水耕司によるSH作品紹介コラムを掲載。あわせて、SHを聴いてみたいけれどよく分からない、という方へのヒントが詰まった、「入門チャート：『アレ』が好きなら......オススメSound Horizon作品はコレ！」も掲載中だ。

さらに、2021年1月から3月にかけ開催されるライブイベント＜Sound Horizon Around 15周年記念祭＞では、サンホララボのコーナーも設けられている。こちらもお楽しみに。


■サンホララボTOPページ
https://shaxvanniv.ponycanyon.co.jp/special/index.html

■第4回研究発表ページ
https://shaxvanniv.ponycanyon.co.jp/special/shlab04.html

■入門チャートページ
https://shaxvanniv.ponycanyon.co.jp/special/chart.html