コルグ、9種のサウンド・エンジンを搭載した新世代ミュージックワークステーション「NAUTILUS」

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コルグから、ピアノ、エレピ、オルガンなど、それぞれの音色をリアルに再現するため、9つの専用エンジンを搭載したミュージック・ワークステーション「NAUTILUS」が登場。88鍵、73鍵、61鍵の3モデルのラインナップで11月下旬に発売される。


▲NAUTILUS 61

▲NAUTILUS 73

▲NAUTILUS 88

「NAUTILUS」は、圧倒的な表現力を誇る9種類のサウンド・エンジンを搭載。12段階のベロシティ・スイッチやストリング・レゾナンスなど、アコースティック・ピアノのあらゆるニュアンスを逃さない繊細な表現力を備えたSGX-2ピアノ音源、7種類のエレクトリック・ピアノの名機をリアルに再現しEP-1エレクトリック・ピアノ音源、トーンホイール・オルガン音源CX-3、VPM/FMシンセシス音源MOD-7、アナログ・モデリング音源PolysixEX、MS-20EX、物理モデル音源STR-1など、それぞれが1つの製品として成り立つクオリティを持つサウンド・エンジンを網羅。サンプリングだけの安易な模倣に走ることなく、あらゆる音色に対して最適なエンジンを割り当てることで、本物のサウンドを追求している。

サウンド・エンジンに合わせて音色も新たに構築。これまでのミュージック・ワークステーションに対する音色の概念をいったんリセットし、本機のために3つのテーマに沿って膨大なプログラム・リストを新たに用意した。

●ユニーク
フレーズ・ループ、プリペアド・ピアノ、ファウンド・パーカッションなど、これまでにない個性的なサウンドを搭載。ピアノの弦にいろいろなものを挟み込んでサンプリングした「プリペアド・ピアノ」や、日常のあらゆるものを叩くことで楽器にしてしまう「ファウンド・パーカッション」は、このNAUTILUS のために初めてサンプリングを行った音色で、斬新かつ不思議な響きが楽曲や演奏に意外性を加えるだけでなく、劇伴向けのSEとしての可能性も広がるラインナップ。

●カレント
シンセ、ドラム・キット、SFXなど、最新の音楽シーンに対応するサウンドを揃えた。シンセはEDM、エレクトロ、チップ・チューンなどに注目。また最も時代の流行が反映されるドラムは50以上の新しいキットを搭載した。またSFXサウンドは、例えばダンス・ミュージックでドラムに加えることでビートを増強するものなど、即戦力として便利な素材を集めた。

●スタンダード
ピアノ、エレピ、ギター、ベースなどすべてのジャンルで使える、ワークステーションとして重要なサウンドを揃えた。新しくサンプリングされたピアノには、美しい響きを持つスタジオの残響音も一緒にサンプリングし、ミックス量を好みに応じて自由に変えられる本物のアンビエンス・サウンドを加えた。エレクトリック・ピアノにも肉厚なサウンドが特徴でファンキーな演奏に最適な新たなモデルを搭載。ギターやベースにはキーボーディストの助けとなる、実際の演奏を元にしたフレーズを再生するプログラムも多数搭載している。


これらの音色をコントロールにするため新たに用意されたのが、ユニークな2つのノブ。繊細な表現を可能にする「ダイナミックス・ノブ」は、鍵盤の打鍵の強弱(ベロシティ)による、音量や音色の変化具合を即座にコントロールでき、個々の演奏スタイルや楽曲に合わせて、鍵盤の演奏フィールをリアルタイムにカスタマイズすることが可能。このノブを動かすだけで、同じ音色なのに違う音色を弾いているような感覚が得られる。ダイナミックス・ボタンをオンにしてノブを左に回せば、打鍵の強さに対してより弱く、幅広いダイナミックスを獲得。ピアノ・ソロや歌の伴奏において、演奏の強弱をダイレクトに反映した繊細な表現を可能にする。逆にダイナミックス・ノブを右にせば、打鍵の強さに対してより強く、フラットなダイナミクスへと変化。バンド・アンサンブルの中で音色を際立たせ、均一なタッチで演奏するのに最適だ。

直感的にサウンドを変化させる「RT(RealTime)ノブ」はパネル左上に6つ用意、PROGやCOMBIのサウンドに直接変化を加えることが可能。各ノブには、サウンドのフィルター・カットオフやエフェクトのデプスなど、あるいはアルペジエーターやドラム・トラックのゲート・タイムやテンポ、スイング、スネア・ドラムのタイプなど、その変化を楽しめる多彩な機能がアサインされている。またCOMBIモードではティンバーをグルーピングしてレベルをコントロールすることも可能。演奏中の予期せぬ誤操作を防ぐため、押すとノブがパネル面に沈む構造にもなっており、ステージ上ではよく使うノブだけ表に出して不要なものは沈めておく、というような使い方も可能だ。


操作性を追求し、ユーザー・インターフェイスも刷新。機能が増えるにつれ操作子が多くなる傾向を見直し、一度ルールを理解すれば迷わず目的に辿り着くことを実現する新しいユーザー・インターフェイスを採用した。各モード選択が1画面で見られる「MODE」ボタンを設置。各モードは機能別にタブで分類され、さらに細かいエディットを行う場合は「PAGE」ボタンで入っていくという一貫した操作に。もし迷っても「MODE」ボタンでスタートに戻れる。また、ショートカット・ボタンとして6つのクイック・アクセス・ボタンを用意。従来の使い勝手を継承する4つのテンプレートも備える。さらによく使う機能を自由にアサインして4セットまで保存することが可能だ。

便利なアルペジエーター、ドラム・トラックにも注目。PROG、COMBIの各プリセットには、そのサウンドにぴったりなアルペジオ・パターンとドラム・トラックのセットがあらかじめ1つのサウンドに4シーン設定されている。これらを鳴らしながらシーンを切り替えたり、さらにRTノブを動かすことで、即興でのパフォーマンスとして使ったり、サウンドからの作曲のイメージを広げたりするのに役立つ。


▲写真上がオウムガイから着想を得たデザインの73鍵、下が木製側板を採用した88鍵モデル。入出力はオーディオ・アウトプット(L/MONO、R、インディビジュアル×4)、ヘッドホン、オーディオ・インプット×2、MIDI(IN、OUT、THRU)、コントロール・インプット(ダンパー・ペダル、アサイナブル・スイッチ、アサイナブル・ペダル)、USBなどを備える。

ラインナップは88鍵、73鍵、61鍵の3機種。88鍵モデルにはハンマーを4段階の重さに分け、低音部ではより重く、高音部ではより軽い感触が得られる優れた性能を持つ、日本製のリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション、RH-3鍵盤を採用。また73鍵モデルには要望が高かった、61鍵同様のC~C、ライト・タッチのシンセ鍵盤を採用。グリッサンドを多用するオルガン・プレイや幅広い音域を生かしたシンセ・ソロなど、演奏の可能性が広がる。また88鍵モデルは高い質感を誇る木製の側板を配し、73鍵、61鍵モデルには「ノーチラス」の由来である潜水艦やオウムガイから着想を得た、底板から側面に立ち上がる曲線が印象的な全く新しいデザインを採用。それぞれステージ上でもすぐにNAUTILUSと認識できる、個性あふれる外観となっている。

このほか、ライブや現場で威力を発揮するセット・リスト・モード、コルグ独自のタッチ・ビュー機能、サンプリング機能、16トラックMIDIシーケンサー/16トラック・オーディオ・レコーダー、全16系統を同時使用可能な専用機を凌駕するリッチで高品位なエフェクトを搭載。音色切り替え時の音切れを解消したスムース・サウンド・トランジションは全モードで常に有効だ。また、nanoPAD2などのUSB MIDIコントローラーの接続が可能。多彩な音楽ソフトウェアも無料バンドルされる。

製品情報

◆NAUTILUS 61
価格:220,000円(税別)
◆NAUTILUS 73
価格:260,000円(税別)
◆NAUTILUS 88
価格:300,000円(税別)
発売日:2020年11月下旬

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