【インタビュー】wyse、TAKUMAが語る「Brand New World」と“発信する”ということ「僕らが存在する意味や価値」

■未来へと導けるようなライブをしたい
■2月14日はそういう日に

──歌詞に“お前”や“俺”という人称が使われているからかもしれませんが、男同士の友情の歌のようにも感じました。

TAKUMA：自分の中には対象とした明確な人物はいるんですが、自分にとっての大切な仲間やファンの人に向けての歌です。思い出になっていく中、今の瞬間を切り取って伝えられたらなっていう。

──歌詞には出てこないけれど、バイクで走る情景が浮かんだんですよね。

TAKUMA：疾走感がある曲だし、2番で“またあの湖を眺めに行こう”って書いているので、そこまでどうやって行くのか？ 晴れたきれいな湖で何を語るんだろう？って想像が膨らみますよね。“また行こう”と言っているっていうことは、過去に一緒に行ったことがあるんだなって。相手がそのことを覚えているのか、いないのか？ そういうことを連想できるところも含めてロマンがあると思います。夜のイメージも含んでいるし、聴いてくれた方が自分の中でワードを拾って世界観を広げてもらえたらいいなって。いつか、この曲をライブでやったときにはみんなで一緒に歌えるように。月日が経ったときにそういう曲になっていたらいいですね。

──今後のことになりますが、11月15日には＜TAKUMA + HIRO + shuji Birthday Special「Winter Triangle-LIVE STREAM-」＞と題しての配信ライブがYouTube無料生中継されますね。これはタイトルが示すとおりのバースデーライブですか？

TAKUMA：そうですね。3人の誕生日が近いんですよ（笑）。そういう側面もありつつ、wyseとして2020年最後のライブでもあるので、新曲も演奏しますし、メッセージはしっかり伝えたい。「こんな1年だったけど、音楽っていいよね。wyseいいよね。またみんなで会ってライブしたいよね」って。そういう気持ちになれるような、プラスになる一歩にしたいと思っています。

──2021年はwyse再始動10周年イヤーでもあります。オフィシャルサイトには「2月14日、都内某所」ということだけが発表されていますが。

TAKUMA：2月14日は結成記念日なので大切にしたいし、その日はファンの方たちとの再会の日になるんだと、同じ空間でライブをする日になるんだと、そう自分に言い聞かせています。そのときに世の中がどういう状況になっているのかはわからないけれど、来場していただくにあたり、安心してもらえるような場所、スペースで、考えられる限りの対応ができるように準備をしていきたいと思っています。最高の再会の日にしてあげたいですね。

──実現したらお客さんを入れてのライブは実に1年ぶりですか？

TAKUMA：そうですね。仕事面や家庭環境など大変な想いをされていたり、いろいろな状況に置かれている方がたくさんいる思うので、無理をして来てほしいということではないんですが…どんな環境にあったとしても、音楽の力で寄り添い、未来へと導けるようなライブをしたい。そういう僕らでいないといけないと思うんです。2月14日はそういう日にしたいですね。

──では最後に、ライブに行くことを我慢していたり、葛藤している人もいると思うんです。すべてのBARKSユーザーにメッセージをお願いします。

TAKUMA：ライブはもちろん、いろいろなことに制限があるこの時代の中、BARKSさんがwyseのニュースを発信してくださったり、インタビューを届けてくださっていることに心から感謝しています。この言葉のひとつひとつが、読んでくれた方の未来への希望や期待値に繋がるかもしれないし、またそうあって欲しいと願ってもいます。僕たちとしては今回のシングルの2曲に想いのすべてを込めましたが、このインタビューでそれをさらに知るキッカケ、また楽しみが増えるようなひとつとなってくれれば嬉しいです。今日はバンドを代表して僕が話をしていますが、僕の言葉は月森、HIRO、MORIの言葉でもあり、wyseの言葉であるとそう考えています。伝えたいこともそう、みんな同じだと思いますよ。なにせこの1年、全員がずっと同じ気持ちで過ごしてきましたからね。

取材・文◎山本弘子








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