音の広がりや空気感までこだわったサウンドを搭載、直感的に音作りできるヤマハ電子ドラム「DTX6シリーズ」

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ヤマハから電子ドラムの新製品が登場。ドラマーが求める理想の音と操作性を徹底的に追求し、新しいトリガーモジュールやキックパッドを採用した「DTX6シリーズ」4機種が、11月28日より発売となる。11月19日に行われた新製品発表会には、人気ドラマーの川口千里がVTRで登場、演奏を披露するとともに新機種の魅力を語った

ヤマハの電子ドラムの現行モデルは、エントリーモデルのDTX402シリーズ、ミドルクラスのDTX502シリーズ、ハイエンドのDTX700およびDTX900シリーズのラインナップ。今回登場の「DTX6シリーズ」はDTX502シリーズの後継にあたり、ミドルクラスが約7年ぶり一新されることとなった。

「DTX6シリーズ」は、これからドラムを始める初心者から、もう一度ドラムを始めたいという経験者やプロのドラマーまで、今後ドラム演奏を楽しんでいきたいプレイヤーに向けに最高の演奏性能を追求したモデル。サウンドとユーザーインターフェイスを刷新し、定評ある「DTX-PAD」を標準装備、キックパッドやラックシステムを新たに開発し、楽しみながら上達できる練習機能も豊富に搭載した。さらに無料のスマホアプリ「Rec'n'Share」と組み合わせることで、SNS上での演奏動画投稿もカンタンに行えるようになっている。


▲ドラムトリガーモジュールは3つのノブで直感的に音作りが可能。音量もMASTER、AUDIO、CLICKを個別に操作できる。

サウンドの要となるドラムトリガーモジュールは、新たにサンプリングした高音質の音源、豊富なエフェクト機能を搭載した「DTX-PRO」を採用。著名なスタジオで録音された本物のドラムサウンドに加え、スタジオでのみ生まれる音の広がりや空気感といったアンビエンスも録音し搭載した。奥行き、広がりのあるステレオサウンドでより表現力豊かな演奏が可能だ。また、ドラマーの演奏環境をサポートするために、独自のヘッドホンアンプ回路を電子ドラム用に新たに開発。演奏者へ届けるヘッドホンの音にもこだわった。

直感的なサウンドメイクが可能な新しいユーザーインターフェイスも注目。新開発の「KIT MODIFIER(キットモディファイアー)」は、3つのノブを回すだけでサウンドを自在にコントロールできる。「AMBIENCE」ノブはサウンド全体の響きをコントロール。1~50%までは収録スタジオで録音したナチュラルなアンビエンス成分、51~100%は高品質なデジタルリバーブを付加する。「COMP」は音が前面に出てくるようなコンプレッション効果を、「EFFECT」は各ドラムキットの音源に最適化されたエフェクトをコントロール。カンタンかつ直感的な操作で、ドラマーが求めるサウンドメイクをサポートする。

この新モジュールを核に、「DTX6シリーズ」のラインナップは、好みやスタイルに応じた4つのドラムセット品番を揃えた。


▲DTX6K-XFS

「DTX6K-XFS」は、フットペダル、スツールを付属し、スネアパッドに自然な打感と高い静粛性を誇る「DTX-PAD」を採用しながらも、お求めやすい価格を実現したモデル。


▲DTX6K2-XFS

「DTX6K2-XFS」は、「DTX6K-XFS」に対してキックパッドに新開発の「KP90」を採用し、アコースティックドラムと同様のハイハットスタンドに取り付ける上下可動式ハイハットパッド、3シンバルセッティングを可能とする新ラックシステムの採用により、リアルなハイハット・シンバルワークを実現するモデル。


▲DTX6K3-XUPS

「DTX6K3-XUPS」は、「DTX6K2-XFS」に対してタムタム、フロアタムを含む全てのタムパッドを「DTX-PAD」とする最上位モデルと同じパッド構成にしたもので、より高い演奏性を得ることができる。


▲DTX6K3-XUPD

「DTX6K3-XUPD」は、「DTX6K3-XUPS」に対してフットペダルにダブルチェーンドライブ、ロングボードのダブルフットペダルを採用したもので、より自由で高度な演奏性を得ることができる最上位モデルだ。

続いて、パーツを見ていこう。演奏時の自然な打感を実現するのが、ヤマハ独自のドラムパッド「DTX-PAD」。高い静粛性を誇るこのパッドは、内部に無数の気泡を含んだ発泡シリコン素材を使用。適度な硬さとリバウンドにより演奏時の自然な打感を生み出す。「DTX6K2-XFS」と「DTX6K-XFS」はスネアのみ、「DTX6K3-XUPD」「DTX6K3-XUPS」はタム/フロアタムにもDTX-PADを採用する。


▲ドラムパッド「DTX-PAD」(左)と新しいキックパッド「KP90」(右)。

アコースティックドラムに近い打感を実現する新しいキックパッド「KP90」は、硬さの違う素材を3層に重ねた構造を採用。打面表面は柔らかい素材、奥側は硬い素材を使用することで、踏み込む強さによって最適な打感を得ることができる。直径7.5インチの余裕ある打面はダブルフットペダルの演奏にも適している。「KP90」は「DTX6K3-XUPD」「DTX6K3-XUPS」「DTX6K2-XFS」に搭載。


▲新ラックシステム「RS6」はアコースティックドラムとほぼ同様のセッティングが可能。ハイハットスタンド側にセッティングスペースを設け、トリガーモジュールはプレイヤーの右側へ位置。独立したアームでクラッシュシンバルのセッティング性能も向上した。

ラックシステムも一新。「RS6」は、アコースティックドラムとほぼ同様のセッティングを可能とし、演奏性がさらに向上。ラックの左側にハイハットスタンドやダブルフットペダルを自由にセッティングできるデザインを採用した。トリガーモジュールはプレイヤーの右側に配置、よりカンタンに操作できるように。脚部はL字構造を採用し、安定性と堅牢性を向上させている。また、シンバルはアコースティックドラムに近い2クラッシュ1ライドのコンフィグレーションを用意。ラックシステム「RS6」の独立したアームで自由度の高いセッティングが可能になっている(「DTX6K3-XUPD」「DTX6K3-XUPS」「DTX6K2-XFS」に採用)。


▲写真左は子供向けに低くセッティングできる「DTX6K-XFS」「DTX6K2-XFS」共通のイスペダルセット。その右は「DTX6K3-XUPS」のダブルチェーンシングルフットペダル「FP8500C」、「DTX6K3-XUPD」のダブルチェーンダブルフットペダル「DFP8500C」、両モデル共通のスツール。

イス、キックペダルはモデルごとに異なる。下位モデル「DTX6K-XFS」「DTX6K2-XFS」は、軽量かつコンパクトで小さな子供向けのセッティングが可能なイスとベルトドライブペダルのセットを採用。「DTX6K3-XUPS」はプロも愛用するダブルチェーンシングルフットペダルを、「DTX6K3-XUPD」はダブルチェーンダブルフットペダルを採用。イスは両モデルとも安定性が高く適度な硬さでドラムスツールのスタンダード「DS750」を採用している。

楽しみながらドラムが上達する機能も豊富に搭載。高機能メトロノーム、再生曲に重ねて録音できるオーディオレコーダーに加え、リズムパターンやフレーズを練習できたり、リズム感、持久力を鍛えるトレーニング機能を10種類揃え、初心者から上級者までドラマーとしての表現力を高めるサポート機能を充実させた。


▲スマホ/タブレットをケーブルでDTX6シリーズにつないでカンタンに録音・録画ができるアプリ「Rec'n'Share」は無料でダウンロード可能。アプリ内での編集も行える。

練習・録音/録画・演奏を強力にサポートするスマホ用アプリも用意。無料アプリ「Rec'n'Share」(レックンシェア)をインストールしたスマホ/タブレットを別売りのケーブルで接続するだけで、自分の演奏を「DTX-6シリーズ」の高品質なサウンドそのままに撮影、録画、編集、そしてSNSでのアップロード・シェアまでをカンタンに行える。お気に入りの曲で演奏できるのはもちろん、バンドメンバーでドラムトラックを共有したり、叩いてみた動画を投稿したりと、幅広く活用できるアプリとなっている。また、スタインバーグの音楽制作ソフト「Cubase AI」のダウンロード版ライセンスも付属。レコーディング、音楽制作を購入してすぐに楽しむことができる。

新製品発表会には、人気ドラマーの川口千里がVTRで登場。ダブルフットペダルの「DTX6K3-XUPD」でパワフルな演奏を披露するとともに、「DTX6シリーズ」の魅力を語った。


▲川口千里 1997年生まれ。5歳でドラムを始め、8歳から「手数王」こと菅沼孝三氏に師事。YouTubeでの演奏は世界中から注目され、総再生回数は4,000万回、世界的なドラム関連サイト「ドラマーワールド」で世界のトップドラマーに選ばれた日本人二人のうち一人でもある。2016年12月にはLAでレコーディングした待望のメジャーアルバム「CIDER~Hard&Sweet~」をリリース。2017年にはアメリカのドラム誌「DRUMHEAD MAGAZINE」の表紙を飾り18ページにわたり特集される。現在はライブやスタジオワークなど国内外を問わず多彩に活躍中。

まずは新音源モジュール「DTX-PRO」について聞かれると「最初に感じたのは、響き方がすごくリアル」と一言。「どの音色に関しても、一発叩いた時の音の残り方とかがかなりリアルなので、違和感なくどの音色でも演奏できる」と続ける。また、「DTX-PRO」には川口が普段から使っているというお気に入りのドラムキット、ヤマハ「アブソルートハイブリッドメイプル」の音色も搭載。「いつもの音だなって感じを体験できるので、使ってて楽しかった」とそのサウンドの出来を評価。音作りの操作性については「機械音痴な私レベルでもすごく整えやすい」「やっていてすごく楽しかった」とわかりやすさが気に入った様子。


スネアとタムのパッドは「無理のないリバウンドの打感なんですごく使いやすい」と語り、新キックパッドKP90については「今回注目すべき点」と強調。「なにがいいかと言うと、やっぱり踏み込んだ時の弾力。これが意外と大事だったりするんですよ。踏んでない時に意外とこの弾力でリズムキープをしてたりするので……。そういところがリアルに近いので、めちゃくちゃ私は踏みやすいと感じました」。ラックについては安定が増した点と、左側について言及。「パイプがあんまり伸びてないんで、ハットの位置とかが自分の好きな位置に持っていきやすくなった」とセッティングのしやすさを評価した。


最後は「どのような方へオススメでしょうか?」という質問。リアルなドラムサウンドが追求されている点を挙げつつ、「コロナ禍になってなかなかドラムに触れる機会がなくて、おうちでも叩きたいと思われる方」「かなり本物に寄せたサウンドだから、ギャップ少なめに演奏に没頭できるので、そこはすごくいい」「おうちの練習にもすごくいい」と回答。また、多彩な音色に触れ、「プロの方でもおもしろいと思うんですよ。“この音色をどこに入れると楽しいんだろう?”とか、意外と私も考えながら演奏させてもらって。たとえば、家で練習したいっていうアマチュアの方でもすごくいいですし、プロの方でもこんな音色をドラムセットに組み込んでみたいんだっていう方にもぴったりなので、たくさんの方に愛されるんじゃないかなと思ってます。ぜひいろいろ試して、エフェクトとかもかけて、いろいろ演奏していってもらえるといいかな、と思います。」

製品情報

◆DTX6K3-XUPD(市場予想価格 20万円前後)
価格:オープン
◆DTX6K3-XUPS
価格:オープン(市場予想価格 20万円前後)
◆DTX6K2-XFS
価格:オープン(市場予想価格 15万円前後)
◆DTX6K-XFS
価格:オープン(市場予想価格 10~11万円前後)
発売日:2020年11月28日
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