【ライブレポート】04 Limited Sazabys、約9ヶ月ぶりの有観客ライブを地元・愛知で開催

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Photo by ヤオタケシ

04 Limited Sazabysが11月28日(土)、11月29日(日)に、彼らの地元である愛知・愛知県国際展示場Aichi Sky Expoで単独公演<YON EXPO’20>を開催した。

◆ライブ写真

同公演は、2日間でのべ約1万人を動員した。その初日となる11月28日(土)の模様のレポートをお届けする。

   ◆   ◆   ◆

04 Limited Sazabysは、2008年名古屋で結成された4ピースロックバンド。中部国際空港に隣接された会場を新たなる出発の舞台に、<YON EXPO’20>は“空港”をコンセプトとし、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3つの券種が用意された全席指定のチケットは即日ソールドアウト。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底のうえ、2日間でのべ約1万人を動員。フォーリミの有観客ライブは約9ヶ月ぶりとなる。快晴で迎えたこの日は、苦境に立たされているライブシーン、そして次世代ロックシーンに光を照らし、挑戦を続ける“ライブバンド”としての姿があった。

搭乗口さながらのゲートを抜け、ステージ前の指定席に期待を胸にしたファンが着席すると、ユーモアたっぷりの“YON AIRLINES”搭乗アナウンス映像が流れる。ライブを中止した9ヶ月間、今何をすべきか、届けるべきかを話し合い模索してきたという彼ら。再開の場所に選んだ地元名古屋で1曲目に選んだ「Terminal」で勢いよく離陸し、2日間の幕を開ける。


Photo by 瀧本JON...行秀

拳を突き上げて応じるファンに、GEN(B,Vo)が「帰ってきたぞー!」と叫んで「climb」を続けると、RYU-TA(G,Cho)は声の出せない客席を気遣いボディーランゲージで会場をまとめあげ「Chicken race」を繋げていった。

GENが「YON EXPO'20にようこそ、04 Limited Sazabysです! 名古屋に帰ってきました、ただいま!」と改めて挨拶すると、会場一杯の拍手が送られる。GENは「久しぶりのライブです。ここにいてくれる皆さん本当にありがとうございます。制約はあるけど皆の前で鳴らせて嬉しい」と喜びの気持ちを口にすると、「いつもと違ってちゃんと盛り上がってるか不安になるから、できるだけオーバーめに(リアクションを)やって?いける?」と客席にオーダー。みんなで一緒にライブを作りたいと「message」を贈って序盤を畳み掛けて行った。


Photo by 瀧本JON...行秀

「fiction」「escape」と連投し「Alien」で火花を散らすと会場は序盤からヒートアップ。MCでは今のメンバーの心境を聞いてみるGEN。久しぶりのライブに緊張している様子のHIROKAZ(G)は、忘れ物をしていないか念入りに確認したという。

RYU-TAが「1曲目から感動した」と話すと、KOUHEI(Dr,Cho)も「泣きそうになった」とファンとの再会の喜びを語った。滑走路から離陸していく映像をバックに「Jumper」をライブ初披露すると、「Kitchen」「swim」とアンセムを連投し、GENが「今日は快晴、星がよく見えそうですね」とリードした「midnight cruising」では幻想的なライトアップとともに世界観を深めていった。


Photo by 瀧本JON...行秀

続いては<YON EXPO>恒例のアコースティックコーナーへ。GENは「去年病気になったりして健康が大事だと痛感してます。皆には来る前より健康になって帰ってもらいたい」とエールを送ると、「今日は特別にカバーソングを」と瑛人の「香水」を歌い出すふりをしたりアットホームな雰囲気でトークし、そのままアコースティックアレンジで「Horizon」「hello」を披露した。

その後、メンバーが機長やキャビンアテンダントに扮した茶番劇が上映され、飛行機が乱気流に突入すると「かかってきやがりなさいませ!」のアナウンスから整備士の衣装に着替えたメンバーが登場し「monolith」で後半戦へ。高く火のあがるステージングで盛り上げた「knife」、怪しげな雰囲気で鳴らした「mahoroba」、久しぶりのライブを楽しそうに演奏した「夕凪」を連投。


Photo by 瀧本JON...行秀

“人に会うこと”が力になる、と改めて集まったファンに向けて感謝するGENは「僕たちは人前に立ってなんぼ、必要にされてなんぼだと思います」「今日はダイブとかモッシュはできないけど、皆のその姿に助けられて支えられてます」そして少しでも生きる力を与えたいと語ると、「皆にずっと会いたくて会いたくて仕方なかった気持ちをお手紙にしてきました」と「Letter」でラストスパート。愛して止まない名古屋に愛の歌をと「milk」そして「soup」で温かいステージを繰り広げていった。

「大丈夫だった? 元気だった? 病んだりしてなかった?」と改めて会えなかった期間を問うGEN。「今年はたくさん悲しい別れがあって、この距離を求められる時代に、会いたい人には会わないと会えなくなっちゃうかもしれないから、そういう作業をずっとやってきました」と明かすと「今日会いにきてくれた人は最高だけど、いろんな事情で来れなかった人も、俺たちのために来ないという選択をした人もいると思います」とこれまで以上にファンを大切に思っていると話す。


Photo by ヤオタケシ

そして複雑な世界をシンプルにしたいと語気を強めていくGENは「どうせひとりでいる間に考えすぎてたんでしょ? 自分が何なのか分からなくなってるあなたに捧げます!」と「Squall」をぶつけ、ラストは「My HERO」で本編を締めくくった。

アンコールに呼び込まれると、GENは「我々の復活ライブに付き合ってくれてありがとう」と挨拶し、昨今の音楽ライブについて「ライブハウスへの風当たりは強いなと悔しく思うけど、今日一緒にいてくれるのが皆さんでよかったです。GoToライブハウス、GoToロックフェスとかやってくれないとね!」とファンと盛り上がり、「好きな人には好きな時に会いに行きたい、会いにきてくれて本当にありがとうございます。これからも我々についてきてください!」と今宵の復活ライブに「Now here, No where」を捧げ「Give me」でこの日一番の拍手に包まれながらステージを去った。


Photo by ヤオタケシ


Photo by ヤオタケシ

■<04 Limited Sazabys 「YON EXPO’20」>

2020年11月28日(土)
2020年11月29日(日)
場所:愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
人数:約10,000人(2日間計)

[DAY1 セットリスト]
01. Terminal
02. climb
03. Chicken race
04. message
05. fiction
06. escape
07. Alien
08. Jumper
09. Kitchen
10. swim
11. midnight cruising
12. Horizon
13. hello
14. monolith
15. knife
16. mahoroba
17. 夕凪
18. Letter
19. milk
20. soup
21. Squall
22. My HERO
EN1. Now here, No where
EN2. Give me

DAY1 セットリストプレイリスト:
https://VA.lnk.to/YONEXPO20-DAY1

[DAY2]
01. Feel
02. Warp
03. climb
04. days
05. nem...
06. medley
07. midnight cruising
08. Jumper
09. fiction
10. Milestone
11. mahoroba
12. Horizon
13. soup
14. Night on
15. monolith
16. Alien
17. Utopia
18. Letter
19. shine
20. hello
21. Squall
22. Terminal
EN1. swim
EN2. Give me

DAY2 セットリストプレイリスト:
https://VA.lnk.to/YONEXPO20-DAY2

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