デイヴィッド・リー・ロス「エドワードを偲ぶ話は新鮮なおがくずの匂いから始まる」
デイヴィッド・リー・ロスは、10月終わり、「Somewhere Over The Rainbow Bar And Grill」という曲を公開し、その数週間前にこの世を去ったバンド・メイト、エドワード・ヴァン・ヘイレンへ捧げた。この曲はエドワードが亡くなる数年前に作られレコーディングされたものだが、ロスは、なぜエドワードを追悼するに相応しいと考えたのか、その理由を明かした。
◆デイヴィッド・リー・ロス画像
歌詞には「the smell of fresh sawdust(新鮮なおがくずの匂い)」との一節があり、それがヴァン・ヘイレン初期の日々、エドワードとの思い出をよみがえらせるキーワードなのだという。(*おがくずは、バーやクラブで泥除け、防音、表面の保護などを目的に床に敷かれることがある)
ロスは『Variety』のインタビューでこう話した。「地元の飲食店に入ったとき、おがくずの匂いがして、(マルセル・)プルーストのレモン・クッキーのごとく、たくさんの記憶がよみがえったんだ」
そして、もしエドワードの葬儀/追悼式があったなら、自分はこの言葉から弔辞を始めるだろうと思ったという。「人々は立ち上がり、それぞれ思い出話を語り始める。そして、俺の番になったとき、俺は“床の新鮮なおがくずの香り…”から始めることになるだろう」
「それが、話の始まりだ。少なくとも俺にとっては。なぜなら、俺らがプレイした場所すべてにその匂いがあったからだ。それと、俺らは飲酒記録を破ることで有名だった(笑)」
ロスは10月終わり、「ヘイ、エド。寂しくなるよ。向こうで会おう..」との言葉を添え、「Somewhere Over The Rainbow Bar And Grill」の音源を公開していた。
Ako Suzuki
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