「カシオトーン 201」、国立科学博物館の未来技術遺産に登録

「カシオトーン 201」が2020年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録された。
「カシオトーン 201」は、1980年にカシオ計算機から発売されたカシオの電子楽器1号機だが、楽器を奏でる喜びを多くの人に提供したとして、その登録を受けたもの。未来技術遺産は「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、2008年度から実施されている独立行政法人国立科学博物館による登録制度である。
「カシオトーン 201」は、今から40年前「全ての人に音楽を奏でる喜びを」というコンセプトで開発された楽器で、発音システムに独自の「子音・母音システム」が用いられている。音は立ち上がり部分を「子音」、持続・減衰部分を「母音」の2つに分けることができるが、「子音」と「母音」に相当する別々の音を時間軸とともに変化させながら合成しひとつの音を作り出すことで、従来とは一線を画す自然で味わいのある音色となった。シンプルなインターフェースやコンパクトなサイズで、楽器に触れる機会のなかった人でも手軽に楽しめる電子楽器として、市場に大きなインパクトを与えたのが「カシオトーン 201」だったわけだ。
「カシオトーン 201」の発売から40周年を迎えたカシオだが、今もなお「誰でも簡単に音楽が楽しめる楽器を創りたい」という姿勢は変わらず、数多くの革新的な電子楽器の発表とともに音楽人口の拡大に貢献しているブランドである。2019年には原点に立ち返るべくカシオトーンの名を冠した電子キーボード『Casiotone CT-S200』も発表されており、「カシオトーン 201」のDNAは今もなお脈々と受け継がれている。
◆<2020楽器フェアオンライン>カシオ専用ページ
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