【楽器フェア】カシオ電子楽器、“インテリアとしての電子ピアノ“という新ジャンルとエンジョイメントでエポックな40年史

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“カシオ”と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか? 社名(カシオ計算機株式会社)にもある“計算機”、あるいは“G-SHOCK”を挙げる人も多いだろう。そして音楽ファンならば、真っ先に“カシオトーン”を思い浮かべるに違いない。その初代カシオトーン 201が誕生したのは1980年。つまり2020年、カシオ電子楽器は40周年を迎えた。

◆カシオ電子楽器 Photo Gallery 画像

とは言え、“計算機やG-SHOCKを作っている会社が、なぜ40年間も電子楽器を?”と不思議に思う人も少なくないはず。だが実はここにこそ、カシオ電子楽器がユニークである秘密が隠されているのだ。そこでまず、簡単にカシオの歴史を紹介しておこう。

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■カシオ電子楽器40周年と
■エポックメイキングな道のり

カシオ (カシオ計算機株式会社)は、1957年、樫尾忠雄氏、俊雄氏、和雄氏、幸雄氏の“樫尾四兄弟”によって設立。まず計算機によって数字をデジタル化し、次いで1970年代に腕時計で時間をデジタル化する。これら当時の最先端デジタル技術は、開発を担当していた次男・俊雄氏を中心に生み出されたのであった。その俊雄氏は大の音楽好きであり、いろんな楽器に挑戦するが、残念ながらなかなか思うように楽器を弾きこなすことができなかったという。しかしながらそれを原動力とし、“誰でも演奏が楽しめる楽器を作りたい”という強い想いから音をデジタル化し、そして生み出されたのが、初代カシオトーン 201であった。



“誰でも演奏が楽しめる楽器”は、カシオ電子楽器の原点となり、小型・軽量化はもちろん、世界的に大ヒットしたミニ鍵盤サンプリング・キーボード“SK-1”や、楽譜が読めなくても光る鍵盤を追いかけていくだけで演奏できる“光ナビゲーション”搭載モデルなど、革新的な電子楽器を続々と発売する。それまでは、大きくて重たいことが当たり前だった楽器を気軽に扱える物にしつつ、両手で流暢に鍵盤を弾けずとも、指1本で奏でるメロディも立派な演奏なのだと、楽器に対するイメージを“エデュケーション”から“エンジョイメント”へと塗り替えていったのだった。その一方で、シンセサイザーの巨匠である冨田勲氏や高橋幸宏氏(YMO)ともコラボレーションすることで、トップ・プロを唸らせる最先端サウンドも開発していった。

そして40年を経た現在、ポータブル性とシンプルな操作をより極めた“Casiotone CT-S200”や、光る鍵盤に合わせて子どもから大人まで弾きたい曲を楽しめ、アプリで好きな曲を増やせるCasiotone 光ナビゲーションキーボード“LK-515”、さらには光る鍵盤を追いかけて弾くことで、小さな子どもが遊びながら音楽の楽しさに触れられる同“LK-315”など、今の時代性やカルチャーにマッチした楽器へとさらなる進化を果たしている。





■ユーザー視点のモノづくりへのこだわり
■インテリア感覚を持つ電子ピアノPrivia PX-S1000

カシオの高い技術力と、楽器専業メーカーとは異なるユーザー目線の柔軟な発想力によって生まれたもうひとつのシリーズが、2003年登場の、スタイリッシュな電子ピアノ“Privia”だ。鍵盤タッチや音色といった電子ピアノの基礎要素はすべて高いレベルでクリアしながら、それまで“一家に一台”という重厚な存在であった電子ピアノを、よりカジュアルに“一人に一台”というプライベートなものへと、電子ピアノの新たな方向性を開拓していった。これにより、“ピアノが家にあったら”という夢を手軽に叶えられ、部屋に置いておくだけでもライフスタイルを豊かにできるという、それまでになかった楽器の新たな存在意義を提案したのだった。このコンセプトは、若い世代の女性や、かつてピアノに憧れたシニア層にも広く受け入れられ、最新モデル“Privia PX-S1000”の世界観へと発展していった。




Privia PX-S1000は、ハンマーアクション付き88鍵盤/スピーカー内蔵タイプの電子ピアノとして、世界最小(※1)のスリムなボディを実現すると同時に、高品位なグランドピアノの美しく豊かなサウンド・クオリティを両立。操作パネルにはタッチセンサーが採用されており、ボタンの突起がないという実にシンプルかつスマートなデザインだ。しかも、限られた省スペース内に、このモデル専用に新規開発されたスピーカーを内蔵することで、わざわざスピーカーを用意せずとも、本体だけで高音質のサウンドを奏でられるようになっている。この音響性能に優れたこの内蔵スピーカーを使って、スマートフォン内の音楽をBluetooth接続によって鳴らすことも可能であり、好きな音楽とセッションすることはもちろん、極論を言えば、ピアノを弾かずともPrivia PX-S1000の高音質スピーカーで音楽を楽しむという超贅沢な使い方もできるというわけだ。

(※1) ハンマーアクション付き88鍵盤/スピーカー内蔵デジタルピアノの奥行サイズにおいて (2019年7月現在、カシオ調べ)




こうしたPrivia PX-S1000は、今春、東京・竹芝エリアに開業したラグジュアリーホテル“メズム東京、オートグラフ コレクション”の全客室に、客人が特別な時間を過ごすための音楽ツールとして導入されている。まさに“インテリアとしての電子ピアノ”という新ジャンルが、楽器プレイヤーのみならず、人の心にゆとりをもたせる物とし、広く浸透し始めている証といえよう。

カシオでは、12月12日(土)と13日(日)の2日間、このPrivia PX-S1000をこよなく愛する人気ピアニストでありYouTuberの角野隼斗(Cateen)氏がホストとなり、12日は宮本貴奈 (ピアニスト/作曲家)氏、13日は坪口昌恭 (ジャズピアニスト/キーボーディスト)氏をゲストに招いてトークや即興的なセッションを届ける動画プログラム“CASIO presents【JAZZ at Home】”を配信する。

2020年、コロナ禍によって否応なしに自宅で過ごす時間が増えてしまったが、それがきっかけで、改めて楽器を演奏することの楽しさや、音楽に触れることで得られる心の潤いに気が付いた人も多いだろう。しかも、自宅に楽器があり、好きなメロディを口ずさむ感覚で気軽に演奏できることの喜びは、また格別だ。

これを機会に楽器を始めてみたいという人はもちろん、またもう一度、若い頃に親しんでいた楽器を奏でてみたいという人は、ぜひカシオの専用ページ“コミュニケーションルーム”を覗いて、そしてPrivia PX-S1000の魅力を体感してみてはいかがだろうか。

取材・文◎布施雄一郎

◆<2020楽器フェア オンライン> カシオ電子楽器 特設ページ


■Privia PX-S1000

“Privia (プリヴィア)”発売15周年を機に、 “Privia”の原点である、一人に一台、自分の部屋に置いて楽しめる“Private Piano”というコンセプトに立ち返り、従来とは一線を画すスリムかつスタイリッシュなデザイン、グランドピアノを感じさせる美しい音色と自然な弾き心地を実現。その先進的なデザインや、Bluetoothを使ったオーディオ再生機能などの現代のライフスタイルにマッチした機能を搭載した。

ボディカラーは、「PX-S1000BK (ブラック)」「PX-S1000WE (ホワイト)」「PX-S1000RD (レッド)」の3種類。華やかさや鮮やかさを感じさせるカラーから、インテリアになじみやすいカラーまでシンプルながら存在感のあるデザインが特徴的。また、現代の“Private Piano”らしく、楽器として楽しむことができるのはもちろんのこと、演奏をしていない時でもBluetoothスピーカーとして、もしくはインテリアとしても、日々の暮らしにアクセントを加える新製品だ。

【Privia PX-S1000の主な特長】
▼手軽に楽しめるピアノとして、従来とは一線を画すスリムでスタイリッシュなサイズ
・今まで培ってきたデジタル技術を駆使することで、当社現行モデル(PX-160)比で奥行き約20%のスリム化を行いながら、上質な鍵盤タッチと高品位な音色を実現しました。また、操作パネルにはタッチセンサーを採用。ボタンのないシンプルかつ先進的なデザインに仕上げました。

▼小型化と自然な弾き心地を両立した新開発の“スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤”
・優れた連打性を可能にするキーオフレスポンス──鍵盤から指が離れていく際に、鍵盤の動きをもとに消音するタイミングをデジタルで制御。同音連打の際に、鍵盤が戻りきることなく鍵盤を押したとしても、次の音がしっかりと発音されます。
・グランドピアノのようなタッチ感で演奏できる“88鍵デジタルスケーリング”──グランドピアノは、88鍵それぞれのハンマーの大きさや重さにより、タッチ感に違いが生じます。このタッチ感覚の違いをデジタルで1鍵1鍵丁寧にシミュレートすることで、グランドピアノの鍵盤を弾いているような感覚での演奏を可能にしています。

▼美しいグランドピアノ音を追求した“マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源”
・心地よく演奏ができる豊かで伸びのある音──発音から美しく伸びてゆき、やがて消音するまでの音の変化を、音量・音質の変化も含め、なめらかに表現します。時間経過に伴う音質の変化をきめ細かく制御することで、より伸びのある音を追求しました。
・グランドピアノが持つ弦の共鳴音や機構音を表現した“アコースティックシミュレーター”──発音している音と倍音関係にある弦の共鳴音や、ダンパーペダルを踏むことで弦が解放されることによる弦の共鳴音、さらには鍵盤を極めて弱く押した時や鍵盤から指を離した時に発生する機構音に至るまで表現し、グランドピアノの音色をリアルに感じることができます。

▼電子ピアノの楽しみ方を広げるBluetooth®を使ったオーディオ再生機能
・お気に入りの曲を“PX-S1000”のスピーカーからそのまま聴くことはもちろん、広がりのあるサラウンド効果を加えて聴くことができ、家に居ながらライブ感を味わうことができます。

▼専用アプリ「Chordana Play for Piano」に対応し、直感的な操作でピアノ設定が可能
・スマートフォン、またはタブレットと接続して、“PX-S1000”の音色の切り替えや内蔵曲の再生などの各種操作をアプリ画面上で直感的に行えます。

メーカー希望小売価格:オープン

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