【インタビュー】Crystal Kay、キャリア初カバー作を語る「挑戦であり、セレブレーションの意味も込められる」

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デビュー20周年を迎えたCrsytal Kayが2021年、キャリア初のカバーアルバムをリリースする。これに先駆け、第一弾として「3月9日」(レミオロメン)、第二弾として「歌うたいのバラッド」(斉藤和義)といったカバーが先行配信リリースされているが、これに続く第3弾が本日12月11日に発表となった。

◆Crystal Kay 画像 / 動画

その先行配信第3弾とはOfficial髭男dismの大ヒット曲「I Love...」のカバーだ。バラード調のアレンジのなかで響くソウルフルな歌声は、Crystal Kayのシンガーとしての魅力を再認識させてくれるはず。BARKS初登場となる今回のインタビューでは、3曲のカバー楽曲の制作を軸に、彼女自身の現在のモード、今後の活動ビジョンなどについても語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

■自然と男性アーティストの曲が
■中心になりました

──出演が予定されていたミュージカル『ヘアースプレー』は新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止に。世界中のアーティストと同じく、2020年は思うようなライブやイベント活動ができなかった1年でしたよね。

Crystal Kay:そうですね。ミュージカルも中止になって、時間だけはたっぷりありました。ドラマを観まくったり、料理したり、いろいろやってましたね(笑)。医療従事者のみなさんに感謝を伝えるプロジェクトにも参加しました。リモートでつないで、「上を向いて歩こう」(宮本亜門が立ち上げた『上を向いて〜SING FOR HOPE プロジェクト』)やレ・ミゼラブルの「民衆の歌」(ミュージカル俳優を中心にした『Shows at Homeプロジェクト』)を歌わせてもらって。あとはギターもよく弾いてたんですよ。自分なりに曲を作ってみたりして、オンラインライブで弾き語りを披露したんですよ。しかも世界生配信。前日に「出ない?」って連絡が来て、「やりたいです」って(笑)。そこで「Forever」を初めて弾き語りで歌ったんですけど、いきなり世界中の人に見てもらいました。

▲Crystal Kay

──素晴らしい(笑)。ギターは以前から弾いてるんですか?

Crystal Kay:いえ、割と最近ですね。30歳になったときにアコギをプレゼントしていただいて、それから触るようになったので。ギブソンのアイボリーというギターなんですけど。

──めちゃくちゃ良いアコースティックギターじゃないですか。

Crystal Kay:やっぱりそうなんですね、もっと上手くならなくちゃ(笑)。まだまだですけど、ギターを弾くのは楽しいんです。好きな曲を自分なりに弾いてみたりしてるんですが、私ベースが好きだから、ベース音からコードを探すことが多いかな。

──耳コピしてるんですね。STAY HOME期間中、音楽は聴いてました?

Crystal Kay:聴いてました! ストリーミングで聴いているせいか、アルバムを聴くことが少なくなってる気がしますね。好きな曲を集めて、ミックステープみたいにして聴くことが多いかな。BUSTA RHYEMSが久しぶりに新作(「Extinction Level Event 2: The Wrath of God」)を出したので、それはよく聴いてましたけど。日本だと藤井風さんがすごく良かった。最近のJ-POP、いいなと思う人がいっぱいいて。久しぶりに興奮してます。

──藤井風さん、トラックのクオリティも高いですよね。

Crystal Kay:配信シングルとしてカバーさせてもらった「3月9日」(レミオロメン)のアレンジをYaffleさんにお願いしたんですけど、彼は藤井風さんの制作にも関わってるんですよ。「3月9日」のトラックもめっちゃ良くて、感動しました。

▲Crystal Kay

──2021年にリリースされる初カバーアルバムからの先行配信第一弾「3月9日」、第二弾「歌うたいのバラッド」(斉藤和義)、そして新たに配信される「I Love…」(Official髭男dism)のカバーも本当に素晴らしいです。

Crystal Kay:ありがとうございます。やったー!

──ははは。カバーアルバムの制作は2019年に始まったそうですね。

Crystal Kay:はい。制作に入る前から楽しみでしたね。カバーアルバムの話は以前からあったんですけど、私としてはスペシャルオケージョン──つまり、特別な理由がないとやりたくなかったんです。7〜8年前にカバーのトレンドがあったじゃないですか。最近も一周回って増えてきてるから、単にカバーアルバムを出しても意味ないなって。

──それがこのタイミングだったら、と。

Crystal Kay:デビュー20周年(2019年7月)は特別なモーメントだし、私にとっては新しい挑戦でもあり、セレブレーションの意味も込められるかなって。当初、2020年の20周年イヤーにリリースする予定だったものの、コロナの影響で延びてしまったんですが。

──カバー自体にも興味があったんですよね?

Crystal Kay:ライブでは何度かカバーをやったことがあるんですよ。アコースティック編成のライブ<クリカフェ>にカバーコーナーがあって。そこで邦楽カバーとかアニソンメドレーをやっていて。

──アニソンって、どんな曲のメドレーなんですか?

Crystal Kay:懐かしい曲が多いかな。ブルージーな「サザエさん」から始まって、「タッチ」「妖怪人間ベム」とか。スティービー・ワンダーの「マスター・ブラスター」のオケに乗せて「ゲゲゲの鬼太郎」を歌ったこともありますよ。めっちゃ合うんです(笑)。

──そのアレンジはレア……というか、Crystal Kayさんしかやれないと思います。

Crystal Kay:ははは。意外な選曲も多いから、みんな驚いてくれますね。一緒に歌ったり、すごく楽しいんですよ。ファンの方からの「クリちゃんのカバーをもっと聴きたい」という声も多かったし、作品にするのもおもしろいかなとは思っていました。

──なるほど。カバーする曲は、どんな基準で選んだのですか?

Crystal Kay:最初に「邦楽がいいだろうね」という話はしましたね。私が洋楽を歌っても普通なので(笑)。まず自分が好きな曲、子供の頃によく聴いてた曲をピックアップしたんですけど、途中で「リスナーのみんなに聞いたほうが早いな」と思って。Instagramで「もし私がカバーするなら、どんな曲を聴きたい?」って問い掛けてみたら、すごい数の返答があって、それはそれで大変でした(笑)。候補曲をリストにして、事務所やレーベルのスタッフと会議して。私のファンの中心は30代〜40代くらいなんだけど、せっかくのカバーアルバムだから、幅広い層の人たちに聴いてもらいたくて、「最近の曲も入れたほうがいいよね」という話もしたんです。

──もちろん、Crystal Kayさんの声に似合うことも大事ですよね。

Crystal Kay:それは実際に歌ってみないとわからないから、リストアップした曲をスタジオでワンコーラスずつ歌ったんです。そうしたら「これは似合わない」とか「意外といいね」とか、いろんな発見があって楽しかったですね。女性ボーカルの曲は、私が歌ってもあまり印象が変わらないんですよ。ガラッと雰囲気が変わるのは男性の曲だし、自然と男性アーティストの曲が中心になりました。

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