ブルース・スプリングスティーン、『Born To Run』を初めて聴いたとき「プールに放り込みたかった」

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Photo by Danny Clinch

ブルース・スプリングスティーンは、後に彼の代表作の1つとなる通算3枚目のスタジオ・アルバム『Born To Run(明日なき暴走)』(1975年)の完成版を初めて聴いたとき、世に出すのではなくプールに放り込みたいと思ったそうだ。

◆ブルース・スプリングスティーン動画、画像

アメリカのトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』にゲスト出演した彼は、こんな逸話を明かした。「始めたばかりの頃って、自分の声を聴くのに慣れてない。レコードを2、3枚出していたとしても、僕は自分の声色に慣れることができなかった。大抵、自分には酷いサウンドに聞こえるものだ。全て自分で選んで決めたわけなのに、出来上がったものは居心地悪い。僕はあれを24の若造のときレコーディングしたんだ」

当時エンジニアだったジミー・アイオヴィンが、ツアー中だったスプリングスティーンの元にマスタリングを届け、プレイヤーがなかったため、2人は音楽ストアへ向かったそうだ。「店員に、店の奥でレコード・プレイヤーを使わせて欲しいと頼んだ。そこで『Born To Run』のマスタリングを2人で聴いたんだ。ジミーは“いいよね? リリースできるよね?”って言うんだけど、僕は“いや(無言で首を横に振り続ける)……、ホテルのプール行きだ!”って答えたんだよ。でも最終的に、僕らはあれをリリースし、上手くいったわけだ」


自身の評価とは反対に『Born To Run』は批評家からのレビューが高く、『Rolling Stone』誌などは絶賛した。セールスも好調で、アメリカでは最高3位をマークし、スプリングスティーンにとって初の全米トップ10ヒットとなった。

Ako Suzuki
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