【ライブレポート】氷川きよし、2020年を締めくくるスペシャルコンサート

氷川きよしが12月15日、16日に東京・東京国際フォーラム ホールAで<氷川きよしスペシャルコンサート2020 ~きよしこの夜 Vol.20~>を開催した。
◆公演写真
2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月28日の千葉・習志野文化ホールでの公演以降、25カ所50公演以上のコンサートが延期・中止となった氷川。その後、コロナ対策を徹底した上で8月28日より東京・明治座、11月には大阪・新歌舞伎座でそれぞれ座長公演が行われ、2月以降中断していたコンサートツアーも、10月18日の大阪・フェスティバルホール公演より259日ぶりに再開された。
そんな激動の1年を締めくくる2020年最後のライブステージでは、12月15日、16日の2日間で全4公演を開催。ソーシャルディスタンスを確保するため、会場の客席5,000席を半分の2,500席にして、両日で1万人を動員した。
12月16日の公演当日、コロナ退散を願ってアマビエをイメージした青い衣装に青色マスクを装着して登場した氷川は、アレンジを替えた元気曲「大丈夫2020」でステージの幕を開けた後、「未曾有の2020年、こうやってコンサートをさせていただくのが奇跡のような時間でして、今日も全員、おひとりおひとりの心に届くように魂を込めて歌わせていただきたいと思います。いろんな壁を乗り越えて、皆さんとは人として魂でつながっている、そういう思いで1曲1曲、歌の主人公に成り代わって歌わせていただきます。どうぞ最後の最後までお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」とあいさつした。

そして、黒のタキシード姿で新曲「母」、アルバム収録曲から「残雪の町」「出発」、ヒットシングル曲「櫻」、10月13日発売のニューアルバム『生々流転(せいせいるてん)』からタイトル曲「生々流転」、デビュー曲「箱根八里の半次郎」を披露。さらに深紅の洋装で「枯葉」「恋、燃ゆる。」、ピンク&ホワイトのスーツ姿で「Call Me Kii」「きよしこの夜」、自身が初めて作詩した「Never give up」、黒色レースをあしらったボディスーツに着替えて話題曲「限界突破×サバイバー」を歌唱。アンコールでは白色マントの洋装で「ボヘミアン・ラプソディ」などを歌い、全28曲が披露された。


その中で、氷川は「コロナ禍の中でエンターテイメントの灯を消したくない。こういう夢のあるショーを見ていただきたいという一途な思いで今回開催させていただきました」と目を輝かせながら、「私にしかできない伝えたいことがいっぱいあるので、これからもそういう人生を自分らしく歩んでいきたい」と話していた。
2020年は新曲「母」が『第62回日本レコード大賞』で優秀作品賞に選ばれ、『第71回NHK紅白歌合戦』に21年連続出場が決定。東京・ウィズ原宿ホールでは、氷川のデビュー満20年を記念して、12月17日まで<氷川きよし衣裳展>が開催されている。

◆氷川きよし 日本コロムビア オフィシャルサイト
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