レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、バンド結成時「成功したいなんて野心ゼロ」

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トム・モレロ(G)によると、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは結成時、商業的に成功したいとの野心は全くなかったそうだ。ギグが開けるだけで驚き、目標はカセットテープのデモを作ることだったという。

◆レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン画像

カナダCBCラジオ1のインタビューで、90年代、バンドが短期間で商業的に成功を収めたのには驚いたかと問われたモレロは、こう答えた。「僕は、クラブでギグが予約できただけでも驚いた。未来を描くなんて難しかった。1991年にはネオ・マルクス主義で多民族構成のラップ・パンク・メタル・バンドなんていなかった。商業的な野心なんてゼロだったよ。曲を作り、唯一の目標はカセットのデモを作ることだった。僕はその前にもっと売れ線のバンドでレコード契約を結んでいたことがあったんだけど、レコード契約っていうのは……それがあったとき僕の人生は良くなるんではなく悪くなってた。だから、契約はどうでもよかった。僕らは自己表現するために音楽を作ってた。ザック(・デ・ラ・ロッチャ)の素晴らしい詞とバンドの音楽面での相性、それで十分だった」

「メンバー以外の人が初めて僕らの音楽を聴いたときのこと、覚えてるよ。工場みたいなとこでリハーサルしてて、よく通りかかっていた作業員から“何してるんだ?”って声をかけられたんだ。“僕ら、バンドなんだ”って答えたら、“聴いてもいい?”って言われたから、数曲プレイしてみたんだよ。彼はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを初めて聴いた人になった。僕ら、当時は名前とかなかったけどね。数曲プレイして、終わったとき、“どう思う?”って訊いたら、彼は立ち上がり、“ケンカしたくなる”って言ってたよ(笑)」

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、セルフ・タイトルのデビュー作(1992年)は全米最高45位だったが、セカンド『Evil Empire』(1996年)で全米1位を獲得し、「Tire Me」がグラミー賞最優秀メタル・パフォーマンスに選ばれた。

バンドは今年春から再結成ツアーを予定していたが、パンデミックにより2021年6月までお預けとなった。

Ako Suzuki
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