ブライアン・メイ、エドワード・ヴァン・ヘイレンを追悼し『Star Fleet Project』を振り返る

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クイーンのブライアン・メイが、10月に亡くなったエドワード・ヴァン・ヘイレンを追悼し、彼との思い出を英国のギター・マガジン『Total Guitar』に語った。

◆ブライアン・メイ画像

メイは70年代、友人のトニー・アイオミがいるブラック・サバスの公演でオープニング・アクトだったヴァン・ヘイレンを観て、エドワードの演奏に感銘を受けた。そのときのことについて、メイは「こんなもの、これまで見たことがない。信じられない、信じたくないって思ったのを覚えてる(笑)。ジミ・ヘンドリックスを初めて観たときに似ていた」と振り返った。

2人はその後、メイが1983年に発表したソロ・プロジェクト、EP『Star Fleet Project』でコラボ。メイはこのプロジェクトについて「計画的に誕生したものではなかった。周到に準備していたわけじゃない」と振り返った。「当時、僕はロサンゼルスに住んでたんだ。クイーンは活動を休止してた。僕ら、ちょっとお互い距離を置こうって感じの時期だった。どういうわけか、僕はLAにいるときはいつも、違う人になったような気がしてたんだ。僕は基本的にシャイで内気な人間だけど、LAにいると、誰かに電話しようって気になる。それで、ある朝、エディ・ヴァン・ヘイレンに電話してみようって思い立ったんだ」

「エディから“何したい?”って言われ、僕は“変な話だけど、1つアイディアがあるんだ……”って答えたんだ。当時、うちの子がテレビで放送してたSFシリーズにはまっていて、僕はずっと、その手のテーマ・ソングはギターを全面的に打ち出した曲だったら素晴らしいのにって思ってたんだ。そしたら、エディが“やりたい!”って言い出した。それが始まりだ。それから僕は他の人たちに声をかけ、スタジオを予約した」

『Star Fleet Project』には「Star Fleet」「Let Me Out」「Blues Breaker」の3曲が収録され、彼ら2人ほか、LAでメイの近くに住んでいたというREOスピードワゴンのアラン・グラッツァー(Ds)、ロッド・スチュワートの長年のベーシストPhil Chen、クイーンとプレイしていたFred Mandel(Key)らが参加した。

メイは、エドワードの訃報を知り、「数日後、Star Fleetについて思いを馳せたんだ。僕らがこれを作っていたとき僕が抱いていた気持ちを振り返り、ちょっとだけ癒された」という。しかし、まだ掘り下げて考えることはできず「もうちょっと時間が必要だ」とも話した。

メイはエドワードが亡くなった直後、「なんて才能 - なんてレガシー - 多分、史上最もオリジナルでまばゆいロック・ギタリスト。僕は、彼のことを少年 - 無垢な天才 - いつも喜びでいっぱいで、常に謙虚 - 新しい演奏の扉を開いた真に魔法のような指の持ち主として想う。僕らが分かち合った時間を宝物とする。彼の死は僕の心に巨大な穴を開けた」と追悼の言葉をあげていた。

Ako Suzuki
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