フィル・コリン「I・ハンターの“50代半ばになると気にならなくなる”という助言は正しかった」

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Photo by Kevin Nixon

デフ・レパードのフィル・コリンは、まだ30代だったとき、モット・ザ・フープルのイアン・ハンターから「55(歳)になると、いろんなことが気にならなくなる」と言われ、そのときはよくわからなかったが、アラフィフになったとき、それは正しいと実感したそうだ。

トゥイステッド・シスターのギタリスト、ジェイ・ジェイ・フレンチのポッドキャスト『The French Connection: The Music Business And Beyond』にゲスト出演したコリンは、彼が音楽の世界で与えられた最も素晴らしいアドバイスについて問われると、こう話した。「イアン・ハンター……。ミック・ロンソンが亡くなったとき(1993年死去)、ロンドンで追悼公演があって、クイーンのロジャー・テイラーとかザ・クラッシュのミック・ジョーンズとかいろんなバンドが出演した。俺とジョー(・エリオット)はCYBERNAUTS(デヴィッド・ボウイのトリビュート・バンド)っていうバンドとして出たんだ。そのときイアンとリハーサルしていて、彼はこう言ったんだ。“55になると、いろんなことを気にしなくなる。心配するのを止めるよ”って、“どういう意味?”って訊いたら、“16や20歳の子から批判されても気に病まなくなる。彼らがどれだけクールだろうがな。どうでもいいって思うんだよ”って言われた。俺はそのとき、“へえ、そうなんだ”って言ってたんだ」

「でも50になったころ、その通りだった。そういうのを気にするのは止める。それって素晴らしいことだよ。もっと早くわかっていればって思った。人って、必要がないことをくよくよ気にしたりするだろ。デフ・レパードは素晴らしい結果をもたらした。でも、やる気をそがれることってあるじゃないか。もし誰かにカッコ悪いって思われたって、それが何だってんだ。関係ないんだ。俺は、あれは素晴らしいアドバイスだと思った」

最近、同番組にジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードが出演したとき、ハルフォードはキッスのジーン・シモンズ(G)から「彼らが君たちについて何を言おうが関係ない。君らの写真を持ち、名前を正しく綴っている限り」と言われたのを最も素晴らしいアドバイスに挙げていた。そして、「音楽では特に、いろんな意見がある。いろんな見方がある。それをコントロールすることはできない。そういう状況を理解しなくてはならない。そうでないと、否定的な意見は君の私生活を脅かす。“お前はクソだ”とか“癌で死にますように”とか酷いこと言われるんだよ。それにどう対処するか学ばなければならない」と話していた。

Ako Suzuki
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