ジェリー&ザ・ペースメイカーズのジェリー・マースデン、死去

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英国リバプール出身でマージービートの代表格の1バンドだったジェリー&ザ・ペースメイカーズのフロントマン、ジェリー・マースデンが1月3日、78歳で永眠した。

◆ジェリー&ザ・ペースメイカーズ画像

心臓に感染症を患っていたと伝えられている。新型コロナウイルスとの関連はなく、病を発してから短期間でマージーサイドにある病院にて息を引き取ったという。

1959年に結成されたジェリー&ザ・ペースメイカーズ(オリジナルのバンド名:ジェリー・マースデン&ザ・マーズ・バーズ)は、ブライアン・エプスタインがザ・ビートルズに次ぎ契約を交わしたバンドとなり、デビュー・シングル「How Do You Do It?(恋のテクニック)」(1963年)、続く「I Like It」(1963年)、「You’ll Never Walk Alone」(1963年)と3作連続で全英1位を獲得。翌年リリースされた「Don’t Let The Sun Catch You Crying」は全米でも4位をマークした。このほか、「I’m The One」「Ferry Cross The Mersey」「I’ll Be There」などがヒットし、人気を博した。

彼らによる「You’ll Never Walk Alone」のヴァージョンは、地元のサッカー・クラブ、リバプールFCのアンセムとなり、長年愛されてきた。リバプールFCは、「ジェリーの言葉は永遠に我々と共に。You’ll Never Walk Alone(あなたはひとりではない)」と追悼の言葉をあげている。



また、ポール・マッカートニーは「ジェリーはリバプールでの僕らの創成期からの友人だった。地元のシーンで、彼と彼のグループは僕らの最大のライバルだった。“You’ll Never Walk Alone”と“Ferry Cross The Mersey”での彼の忘れがたきパフォーマンスは、ブリティッシュ・ミュージックの良き時代を彷彿させるものとして多くの人々の心に残る…奥さんのポーリンと彼の家族にお悔やみを。ジェリー、またな。君のことは常に笑顔と共に思い出す」と、旧友の死を偲んだ。

リンゴ・スターも「ジェリー・マースデンに神のご加護を。彼の家族へピース&ラブ」と追悼の言葉をツイートしている。





マースデンは慈善活動により、2003年、大英帝国勲章(MBE)が授与された。

Ako Suzuki
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