『ヨルヤン』から生まれたmzsrzがデビュー。未来に立ち向かうMVも公開

mzsrzが1月11日に、DECO*27プロデュースの「夜明け」でメジャーデビューした。

◆ミュージックビデオ

テレビ東京とエイベックスが十五年ぶりにタッグを組んだ次世代オーディション『ヨルヤン』で「声」にフォーカスした最終審査を経て合格者となった5人の少女。水のような透明声と変幻自在の憑依声を持つことから「mzsrz」と名付けられた。

デビュー曲「夜明け」はボーカロイドクリエイターのDECO*27をプロデューサーに迎え、アーティストである前に普通の十代でもあるメンバーの心の機微をインタビューした上で制作された。今まさに夜明け前にいる彼女たちの等身大でリアルな「闇（不安）」と「一筋の光（希望）」が込められた、“少し” 歪んだ応援歌だ。早速、LINE MUSICでリアルタイムランキングでは2位を獲得した。



現在、ミュージックビデオも公開中。監督を務めたのは、RCA（Royal College of Art）出身の日本人監督・Hiroki Yokoyama。mzsrzと同世代の誰しもが抱える不安定で儚い心を、異常にアンバランスなシーンとオブジェクトの描写で表現している。映像の最後は、5人が「分からない未来」に果敢に立ち向かうシーンが描かれている。

スタイリングを手がけたのはDEMI DEMU。「水」からインスパイアを得て、透け感やリフレクション豊かなマテリアルと流動性を兼ね備えたBALMUNGのアウターが印象的だ。対比的に、あえて岩のように重厚かつ硬質にデザインされた足元からは、水が持つ重みや淀みが感じられる。

オーディションを経てデビューを迎えるまで多くの涙を流してきた彼女たちの頰を伝う「ティアドロップ」を施したメイクアップは、EBARAによるものだ。

『ヨルヤン』もmzsrzのデビューをもって1stシーズン完結を迎えた。番組MCの生見愛瑠とカミナリがミュージックビデオ撮影現場でメンバーと対面を果たし、目の前で歌唱パフォーマンスを披露した映像は、TVerでアーカイヴ放送されている。