ジェフ・ピルソン、ドン・ドッケンからの批判に「それでいいんだよ」

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ジョージ・リンチとジェフ・ピルソンがリリースしたカヴァー・アルバム『Heavy Hitters』が、元バンド・メイトのドン・ドッケンから批判されたことに対し、ピルソンが返答した。

リンチとピルソンは、デュラン・デュランやプリンス、ワンリパブリック、キャロル・キング、オアシスなどの楽曲をカヴァー。ドッケンはそれについて「でも、これらの曲はヘヴィ・ヒッターじゃない。悪く言うつもりはない。いい曲だ。でも、ヴァニラ・チューンだろ。彼らはそれをロックにしたり、シュレッディング・ギター・ソロでも加えたのか?」「彼らは本当に退屈していたに違いない。でもまあ、誰にもモットーはあるし、経済的状況ってのもあるだろう。もしレコード会社が陳腐なものをリリースするのに金を出すなら、陳腐なものをリリースする人はいる。でも俺は、ソングライターとしての自分の基準はそれより少しは高いはずだと願ってる。もし俺がリメイクするなら、スーパー・クールなものをやる。ザ・ローリング・ストーンズの“Paint It, Black”とかザ・ビートルズの“Revolution”とかさ、素晴らしいものをやるよ。俺はキャロル・キングは選ばない」と、ネガティブな発言をしていた。

今週、『Rock 'N' Roll Icons』ポッドキャストにゲスト出演したピルソンは、このドッケンのコメントについて問われると、こう答えた。「ドンは間違いなく、聴いていない。正直言って、僕は彼が聴いていようといまいが、どうでもいい。でも聴いてなかったら……、僕だってあの収録曲のリストを見たら、ああ、ヴァニラ・チューンだって言うだろうね。だから、彼のあの批評は正しい。あれらの曲をクールにするっていうのが目的で、僕らはそれができたと自負してる」

「僕はいま、ドンの頭の中を探りたくはない。僕は彼のことをよく知ってる。彼の手口や考えていることには僕なりの考えがあるよ。こう言っておこうか。ドンが競争相手と見なしている誰かに対しナイスなことを言うなんて、僕は期待していない。僕は彼を競争相手だとは思っていないけどね。僕らはみんな、自分の好きなことをやろうとしているミュージシャンだ。僕はドンのことを勘ぐったり、彼の頭の中を理解しようとはしないよ。なぜなら、僕はいまでもあの男を愛しているからね。本当に。でも、彼はいつだってあんなだった。彼は常に物事を批判する。それが彼のやり方だ。それでいいんだよ。僕は、最近のドッケンのアルバムを褒めてなかったし……。僕はいまでもドンを愛してる。でも、僕はドンを喜ばせるためにやってるわけじゃない(笑)」

『Heavy Hitters』には、「One Of Us」(ジョーン・オズボーン)、「You Got The Love」(ルーファス&チャカ・カーン)、「I Feel The Earth」(キャロル・キング)、「Ordinary World」(デュラン・デュラン)、「Music」(マドンナ)、「Apologize」(ワンリパブリック&ティンバランド)、「Nowhere To Run」(マーサ&ザ・ヴァンデラス)、「Kiss」(プリンス)、「It’s The End Of The World As We Know It (And I Feel Fine)」(R.E.M.)、「Champagne Supernova」(オアシス)、「Lucille(*ボーナス・トラック)」(リトル・リチャード)が収録され、12月18日にリリースされた。

Ako Suzuki
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