コルグ、ディープなウェーブテーブルやダイナミックな変化をもたらすKaossパッドを搭載したモンスターシンセ「modwave」発表

コルグが、ウェーブテーブルシンセサイザーの新モデル「modwave」を発表。1985年リリースのKORG「DW-8000」の資産をベースに、膨大な波形を持つディープなウェーブテーブルやKaossパッドによるコントロールなど搭載し、現代版モンスター・シンセへと変貌を遂げた。発売は6月予定。


コルグの「DW-80000」は、デジタル・ウェーブテーブルとリッチなアナログ・フィルターを組み合わせ、アナログ・オシレーターでは不可能なサウンドを実現し、今でも一部のマニアの間で人気を誇っている。「modwave」はそのDWシリーズの資産をベースに構築され、現代版モンスター・シンセへと変貌を遂げた。信じられないほどディープなウェーブテーブル・オシレーター、豪華なフィルター、ワイルドかつ柔軟なモジュレーション、比類なきポリフォニー、幅広く網羅するパターン・シーケンス、そしてすぐに理解できる操作系を特徴としている。

ウェーブテーブルな最大64の波形を含む200以上のウェーブテーブルを用意。30以上のモディファイアを使って基本的なキャラクターを変更したり、13のモーフタイプを使いリアルタイムに処理が可能。独自のリアルタイムA/Bブレンドで2つのウェーブテーブルから新しいハイブリッドを作成。さらに独自のカスタム・ウェーブテーブルをロードしたり、内蔵の大容量PCMライブラリのサンプルを使ってウェーブテーブルをレイヤー化することもできる。


「modwave」には、ダイナミックな変化を与える2つのユニークな新しいツールも搭載。「Kaoss Physics」は、x/y Kaossパッドに変調可能なゲーム物理学を組み合わせて、パワフルかつ操作するのが楽しくなる反応のよい対話型コントローラーを生成。「モーション・シーケンシング 2.0」は複数のレーンとリアルタイム・レコーディングを含むwavestateのウェーブ・シーケンシング2.0の有機的で継続的に変化するパターンをモーション・シーケンスの世界に持ち込み、他のステップ・シーケンスでは不可能な、複雑に進化したフレーズを作成するのに役立つ。

進化した「modwave」のウェーブテーブル・シンセシスは、独自のまったくユニークなサウンドと、それらのサウンドを素早くカンタンカスタマイズできる機能ごとに独立したノブ・レイアウトを提供。特徴的なウェーブテーブルの音色は、アグレッシブなベースとリード、豊かなアンビエント・パッドから始まり、一度新しいサウンドを見つけたら、どんどん掘り下げていくことができ無限の発見の源を見つけることができる。

フィルターはアグレッシブなMS-20ローパス/ハイパス、強力かつスイートなPolysixローパス、さらに2ポール/4 ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、バンド・リジェクト・フィルターなどフルに用意。また複数のモードを同時にモジュレーション可能にブレンドするコルグ独自のマルチ・フィルターは、フロント・パネルのノブにプリセットが用意されており、さまざまな可能性を容易に探ることができる。

エフェクトは、各レイヤーには3つの専用エフェクトと、Performance のマスター・リバーブへのセンド、マスター・パラメトリックEQを搭載。コンプレッサー、EQ、コーラス、フランジャー、フェイザー、ステレオ・ディレイなどスタンダードなものに加え、ウェーブ・シェイパー、トーキング・モジュレーター、リバース・ディレイ、マルチバンドMod ディレイ、Overb（OASYS やKRONOSのもの）などの特徴的なプロセッサーや、VOXギター・アンプ、VOXワウ、マルチヘッド・テープ・エコー、クラシック・ギター・ペダルのコレクションなど、モデル化されたエフェクトを用意する。


このほか、インテリジェントなランダム化で新しいサウンドを生成する「サイコロ」ボタンのランダマイズ機能、Mac/Windows対応のエディタ/ライブラリアン、ライブやリハーサルに便利なセットリスト機能、音切れのないSST（Smooth Sound Transitions）など、魅力的な機能をフィーチャー。バランス・ステレオ出力やステレオヘッドホン出力、DIN端子のMIDI入出力およびUSB MIDI接続もサポートする。