【インタビュー】モン吉、自分の強みをフルスイングしたフルアルバム完成

ツイート

モン吉が、フルアルバム『モン吉3』を完成させた。前作から約3年振りとなる本作には、スタイリッシュなEDMを皮切りに、心ときめく甘酸っぱいラブソングや、オントレンドを咀嚼したヒップホップチューンなど、モン吉らしいこだわりのポップソングがずらりと並んでいる。

◆撮りおろし画像

さらには、ソロになってからは作ってこなかったという「ど」がつくほどに直球な応援ソングも収録。昔から彼を追いかけてきたリスナーも、「待ってました!」と叫ばずにはいられない仕上がりになっている。全13曲というフルボリュームながらも、似通ったような曲も、捨て曲も一切なし。マイペースに、じっくりと制作したアルバムについて話を聞いた。

  ◆  ◆  ◆

■より一層、“ザ・ポップス!”みたいなものが作りたいなと思っていた

──この3年を振り返ってみると、前半はツアーを行なわれていたり、フェスに出演されたりという感じでしたが、後半……というか去年から世の中が大きく変わってしまいました。そういった中で、アルバムの制作について振り返ってみるといかがでしょうか。

モン吉:今回のアルバムの曲は、前半にはもうある程度できていたんですよ。当初は1年ぐらい前に出す予定だったんですけど、新型コロナウイルスの影響とかいろいろあって、このタイミングになってしまって。だから、長かったなぁっていう感じですかね。早く出したいなっていう期間が長かったです。

──今回の収録曲の中で早くにできていた曲というと、どのあたりなんですか?

モン吉:「未来の手紙」とか「WEDDING SONG」、「ONENESS」、「チャイルドキッド」は早かった気がしますね。「君が好き」とかは比較的最近でした。あと「ROLLIN」とかも。

──かなり前にできていた曲のほうが多いといえば多い?

モン吉:そうですね。フル尺で出来ているけど録っていないとか、そういうものがいっぱいありました。


──そうなると、余計出したくてうずうずしますね。

モン吉:そうなんですよ。デモでもいいから聴いてもらいたいと思っていたぐらいだったので。でも、今までにないぐらい時間をかけて作らせてもらって、結果、いいアルバムになったから、時間をかけるのもいいのかなとは、今は思ってますね。これだけの時間があったから、こうやっていろんな曲ができたのかなって。捨て曲なしで作れている体感もあったので。

──確かに捨て曲なしで、どれもおもしろい曲に仕上がっていますが、最近できた曲としてあげられていた「君が好き」は、ミュージックビデオも制作されていますけども、かなり瑞々しさがある、ど直球なラブソングですね。

モン吉:なんかもうスポーツドリンク的な感じですよね(笑)。

──ですね(笑)。青春な感じといいますか。

モン吉:作る段階から「ラブソングを作ろう」という話があったので、これはもう振り切っちゃったほうがいいなと思って。ただ、今の自分の年齢のラブソングとなると、またちょっと雰囲気が変わるじゃないですか。それもまた違うなと思ったので、僕の世代は懐かしいと思うような、若い人たちはリアルタイムに感じられるもののほうがいいなと思ったので、爽やかなものにするのは意識してました。



──その爽やかさや、キラキラとした感じもいいんですが、特にビートが気持ちよくて。

モン吉:そうなんですよ。この曲のアレンジは、NAOtheLAIZAさんというヒップホップ畑の人に敢えてお願いしたんです。今回のアルバムはポップスであることをすごく意識していたんですけど、ただのポップスにしてしまうと、それはそれでまた違うというか、引っかかりがなくなってしまうなと思って。だとしたら、ヒップホップが得意な人にポップスをやってもらったほうが、いい具合に混ざりあっておもしろくなるんじゃないかなと思って、お願いしました。

──なるほど。これまでのアルバムもポップスというのは軸にあったと思うんですが。

モン吉:そうですね。1枚目も2枚目もそうだし、僕が歌っているものに関してはポップスだと思っているんですけど、今回より一層、“ザ・ポップス!”みたいなものが作りたいなと思っていたので。

──なぜまた、ポップスであることをより意識されたんです?

モン吉:そこがやっぱり自分の得意なものというか。自分がFUNKY MONKEY BABYSでやっていたこともそうだし、たくさんの人に聴いてもらえるものとなると、やっぱりポップスかなって。あと、自分の声がすごくポップスな感じなので、トラックやジャンルがどういう形であっても、結果、自分が歌ったらポップスになるなと思ってはいましたね。

──同じくど直球な曲だと、応援ソングの「夢のつづき」もそうですよね。ソロになってからは、敢えて応援ソングを作ってこなかったとのことですが、なぜこのタイミングで作ってみようと?

モン吉:これが偶然なんですよ。「未来の手紙」と「WEDDING SONG」を作ってくれた大野さん(soundbreakers)が、「モンちゃん、もう1曲あるからやってみてよ」って、この曲を渡してくれて。たぶん、僕のカラーにハマるだろうなと思って、大野さんがストックとして持っていたのか、作ってくれていたのかはわからないですけど、試しにやってみたら、なんか懐かしい感じがするなと思って(笑)。で、トラックもメロも応援ソング以外に考えられなかったから、そのまま進めたという感じでしたね。

──そういうことだったんですね。

モン吉:応援ソングも、敢えて作らないでおこうというわけでもなかったんですよ。ファンモンだと、どちらかというとファンちゃん(ファンキー加藤)のほうが「応援してます!」っていう感じだったじゃないですか。なので、自分がそこをなぞってもおもしろくないなというのはうっすらあったけど、「もう絶対に作らない!」というわけでもなかったし、自分の中から出てくるものとして、2枚目までは出てこなかっただけであって。ただ、今回は曲があきらかにそっちでしたからね。


──確かに。奮い立たせられるものがあるというか。

モン吉:あと、この歌詞は、オリンピックのことを考えながら書いてたんですよ。オリンピックに行けるか、行けないかみたいなところで、毎日葛藤しながら練習している水泳選手のことを勝手にイメージしながら書いてました(笑)。

──(笑)。種目は水泳だったんですね。

モン吉:パッと思いついたんですよ(笑)。あと、曲を書いていたときに、池江璃花子選手のニュースをやっていて、そこにも影響されたと思います。あんなにすごい選手が覚悟してやっているのを見ると、やっぱりくるものがあったので。そういうところをだぶらせながら書いてました。

──改めて、ど直球の応援ソングを歌ってみていかがでした?

モン吉:実際に歌ってみて、ハマるなと思いました。自分たちがFUNKY MONKEY BABYSでやっていたものの2つの軸というか……「応援ソング」と「ラブソング」っていうのがだいたい表題曲で、みんな知ってくれている曲がそういうものだったから、久々にやってみると、なんか、みんなこういう感じでハマるんだろうなって。この前ライヴ(昨年11月23日に行なった初の生配信ライヴ<猿の宴>)で一回歌ったんですけど、やっぱりライヴにも向いているなと思いました。

◆インタビュー(2)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報