トニー・ベネット、アルツハイマー病を公表

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70年もの長きにわたり活躍し、近年はエイミー・ワインハウスやレディー・ガガとコラボレーションし幅広い世代から愛されてきたトニー・ベネット(94歳)が、4年前からアルツハイマー病を患っていることを公表した。

◆トニー・ベネット画像

ベネットの家族は、彼同席のもとAARP(旧称:アメリカ退職者協会)のインタビューに応じ、2016年に診断されたと明かした。妻のスーザンさんによると、ベネットは家族のことを認識できるものの、自分がどこにいるのか、周りで何が起きているのか、常に把握しているわけではないという。フォークや家の鍵など日常生活のありふれた物が何なのかわからなくなることもあるそうだ。

インタビューではスーザンさんが答えることが大半だったが、ベネットはSNSを通じ、「人生は贈り物だ―アルツハイマーを患っているとしても。スーザンはじめ家族、支援をありがとう。そして@AARP誌、僕のストーリーを語ってくれてありがとう」とのメッセージを送っている。



ベネットは80歳を過ぎてもフル公演を開き、力強い歌声を響かせていた。94歳になった昨年もチャリティ・イベントにリモート出演し素晴らしいパフォーマンスを披露した。

また、2018~2020年の間にレディー・ガガと再びレコーディング・セッションを行っており、それを今年リリースする。このレコーディング中、ガガはベネットの変化に気づき、会話の内容に気遣い、涙を見せることもあったという。

妻のスーザンさんはCBSのインタビューで、ベネットは人々に喜びを与えるのが彼の仕事だから自分の抱える問題を知らせたくないと常に言っていたが、症状が進んだため、いま公表することにしたと話している。

Ako Suzuki
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