伝説的ファズ・ペダルを独自の技術とノウハウで再構築、BOSSとSola Sound共同開発の「TB-2W」数量限定で発売

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ローランドのBOSSブランドから、英国のSola Soundブランドの名器「Tone Bender Mk II」を再構築したファズ・ペダルが登場。ローランドとSola Soundブランドの共同開発による「TB-2W」が、BOSS「技クラフト・シリーズ」の最新モデルとして、4月24日に発売される。

「Tone Bender」は、英国ロンドンの楽器店Macari’sのブランドSola Soundが生み出したファズ・ペダル。1960年代半ばに初代のモデルが登場し、以降、多くのバリエーションが生まれた。なかでも究極の「Tone Bender」との呼び声の高いモデルが「Tone Bender Mk II」。その豊かな倍音とダイナミックなサウンド、そしてなめらかなサスティンは数多くのロック・レジェンドに愛され、そのサウンドは多くの名盤で聴くことができる。


▲LEVELとATTACKノブに加え、BATTERYスイッチを搭載。駆動電圧の違いによるサウンドとレスポンスが楽しめる。リアパネルのOUTPUTスイッチでバッファードとトゥルー・バイパスの切替が可能。

今回登場の「TB-2W」は、BOSSとSola Soundとの共同開発により、この「Tone Bender Mk II」のサウンドにこだわって作り上げたファズ・ペダルだ。希少性が高く、個体差による音質への影響が大きいゲルマニウム・トランジスタについては、長期にわたるリサーチを行い、ボスの品質基準に耐えうるものを調達。さらに、その中からエンジニアが入念に一つ一つをチェックし、選別したものを採用。厳選されたゲルマニウム・トランジスタをBOSSのノウハウで磨き上げた回路に組み込むことで、伝説のファズ・サウンドを高い安定性で実現している。


▲「TB-2W」(右)と「Tone Bender Mk II」(左)。

本機がリファレンスとしているのは、Sola Soundが所有、管理している膨大なコレクションの中でも最も「Tone Bender」らしいサウンドを持つ「#500」と名付けられた「Tone Bender Mk II」。この貴重な「#500」を英国より持ち帰り、細部に至るまで解析、BOSSの巧みな設計技術により、豊かな表現力とダイナミックなレスポンスを備えたサウンドを再現した。

「Tone Bender」をはじめとするファズ・ペダルの多くは、駆動電圧の変動によってサウンドやレスポンスが変化するという特徴がある。音が変わる、安定しないというデメリットはあるものの、状況によって表情を変えるそのサウンドとニュアンスは大きな魅力の一つ。「TB-2W」はサウンドとレスポンスに影響を与える駆動電圧を、コントロール部に設けた「BATTERY」スイッチにより選択可能。規定電圧の9Vに加え、やや高めの12V、やや低めの7Vの3タイプを用意することで、安定性を高めつつ、駆動電圧の違いによる独特のサウンドとレスポンスを楽しむことができる。また、バイパスはトゥルー/バッファードの切替がが可能だ。


▲手前が「TB-2W」、奥が「Tone Bender Mk II」。本体はコンパクトになっているが、ハンマー・トーンの外装やノブの形状はTone Bender譲り。

精悍なルックスも大きな魅力。独自の質感を持つハンマー・トーン(槌目加工)を施した外装、印象的なチキン・ヘッド・ノブと、まさに「Tone Bender」を彷彿とさせる仕上がり。「ゲルマニウム・トランジスタ」の希少性により、数量限定生産品となるので、気になる方は早めのチェックを。

製品情報

◆TB-2W
価格:オープン(市場想定価格 38,500円前後 税込)
発売日:2021年4月24日

<おもな仕様>
外形寸法:73(幅)×129(奥行)×59(高さ)mm
質量(電池を含む):430g
コントロール:ペダル・スイッチ、BATTERYスイッチ、OUTPUTスイッチ (BUF/THRU スイッチ)、ATTACKつまみ、LEVELつまみ
インジケーター:CHECKインジケーター(バッテリー・チェック兼用)
接続端子:INPUT端子(標準タイプ)、OUTPUT端子(標準タイプ)、DC IN端子
電源:アルカリ電池(9V形)、ACアダプター(別売)
消費電流:60mA
連続使用時の電池の寿命:アルカリ電池で約4時間 ※使用状態によって異なります
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