ラスト・イン・ライン、ジミー・ベインの最期の数日間を語る

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ジミー・ベインが亡くなってから早くも5年が経った。ラスト・イン・ラインでバンド・メイトだったアンドリュー・フリーマン(Vo)が命日(1月23日)を機に、ベインの最期の数日間について詳しく語った。

ベインは、ラスト・イン・ラインがパフォーマンス予定だったデフ・レパード主催のクルーズ・フェスティバル<Hysteria On The High Seas>の最中、キャビンの中で息を引き取った。

フリーマンは『Waste Some Time With Jason Green』のインタビューでこう話した。「クルーズの2週間前、俺ら、集まったんだ。リハーサルにやって来たジムは真っ青だった。“肺炎なんだ。治りつつあるから気にするな”って言ってた。俺ら、“キャンセルした方がよければそうしよう。大したことじゃない。やらなくたっていいんだ。当然、あなたの健康のほうが大事だ”って言ったんだよ。でも彼は、“いや、いや。俺は大丈夫だ。大丈夫だよ”って。彼はプレイしたがってた。それで、俺らは彼の言葉をそのとおり受け入れた。でも、彼はステージ4の肺がんを患っていたんだ。誰にも言わなかったんだよ*。彼の死後、俺らはピースを繋ぎ合わせ、彼は本当にプレイしたがってた、でも時間はあまり残されていなかったんだって悟った」 *ヴィニー・アピス(Ds)は以前、ベインは肺がんを患っていることを知らなかったとの声明を出している。

「その後、フロリダへ行き、クルーズ前にプレイした。彼は具合が悪そうだった。でも、彼は戦士のように立ち上がり、全てをプレイした……。次の日、ホテルのロビーで彼を待っていた。彼が遅れるのは珍しいことじゃない。多分遅れるだろうから、俺は“誰か、ジミーの部屋に電話したほうがいい。時間通り、降りてくるように”って言ったんだ。で、俺が電話して、“10分後に出ないと”って言ったら、彼は“わかってる”って、ちゃんと時間通りに現れた。俺のコーヒー見て、盗ろうとしたから、あげたんだよ。彼は元気そうだった。でも、時間通りに来たんだ。彼が遅刻しないなんて、俺は何かあるって思うべきだったよ」

「そして、俺らはクルーズに乗り込んだ。彼のキャビンは俺の隣だった。(クルーズの中では)彼にあまり会わなかった。具合悪いって言ってたから、薬局で売ってる薬をあげた。その2日後、確か2日後だったと思うけど、誰かが俺の(キャビンの)ドアをノックし、彼から返事がないって言ってきたんだ。ああ、彼はクルーズの自分の部屋で亡くなってた」

ベインはまだ68歳だった。ラスト・イン・ラインは2016年、彼の後任に、オジー・オズボーン、ビリー・アイドル、ヴィンス・ニールらとコラボしてきたPhil Soussanを迎えた。

Ako Suzuki
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