【レポート&コメント】双極スペクトラム、初ワンマンで示した確固たる信念

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約一カ月前に情報解禁されたばかりのメンズアイドルグループ・双極スペクトラムが、2月11日に渋谷Asiaにてデビューライヴ<双極スペクトラム 0th ONEMAN『他のアイドルと同じにするな、◯すぞ』>を行った。翌日には、インタビューも実施。今回、ワンマン当日のレポートに加え、率直な感想や今後の活動へ向けたメンバーの声をお届けする。

◆ライブ写真

1stではなく0thワンマン。今日この場所が、まさに彼らの出発点となる。<他のアイドルと同じにするな、〇すぞ>という、アイドルにしては随分とパンチの効いたライヴタイトルが示す通り、双極スペクトラムは、ただのメンズアイドルではない。アイドルとバンドミュージックを融合させた新しいスタイルを提示し、ヴィジュアル系バンド・0.1gの誤算をはじめ、様々なアーティストが楽曲提供をしたり、バックバンド付きでライヴをすると告知したりと、異例の展開を繰り広げている。この日のライヴは、2部構成。1部、2部ともに、0.1gの誤算(以下、誤算)の楽器隊がバックバンドを務める。オリジナル曲に加え、誤算の楽曲もカヴァーするという。

2月11日13時41分、挑戦への第一歩を踏み出した双極スペクトラム。誤算のメンバーに続いて登場し、コール&レスポンスで会場を温める。そこから一曲目「盲目信教BAN BAN罪」が始まると、楽器演奏に合わせたキレキレのダンスを披露。サビではファンも一緒に振り付けをするなど、よいスタートだ。バンドの生演奏も相まって迫力満点。アイドルの歌やダンスとバンドの演奏が交わるステージは、違和感がないどころか、むしろ馴染んでいる。誤算のカヴァー曲「千年恋歌-五月雨-」や「オオカミ男と月兎」でも、楽器の演奏とメンバー同士の息の合ったパフォーマンスを繰り広げ、次々とファンを魅了。イベントライヴを含めると3回目、ワンマンライヴとしては初めてのステージだが、とても堂々とした姿だった。


撮影会を挟み、再びステージへ。正直、1部を見終わった段階で満足していたのだが、2部では更にパワーアップした彼らを見ることになる。グループ全体としてのダンスの正確さや表現力が増し、それに比例して会場の熱気も上昇。心地良い緊張感のなかでライヴが進行していく。また、アンコールも含めて本日3回披露された「Call of Destiny」は、プロデューサーの神崎流空が手掛けた楽曲で、神崎自身が、内に満ちてくるエネルギーを表現するように、聞きたい曲、好きな曲をイメージしながら作ったという。双極スペクトラムのメインとなる楽曲でもある。この曲を披露しているときのメンバーの表情は真剣。真剣にアイドルをやりたいという揺るぎない信念を感じさせられる。歌詞や曲に込められた思いを感じながら歌うことで、自然に出てくる表情なのだろう。夢や希望を持ち、前に進んでいくという、双極スペクトラムにかける一人一人の強い信念を感じさせられる瞬間だった。

初ワンマンのステージに立ったメンバーと、その姿を後ろから見ていた誤算のメンバーは、このライヴをどう感じたのだろうか。それぞれ翌日のインタビューで、以下のように語ってくれた。


  ◆  ◆  ◆

■あき(双極スペクトラム)
バックバンド付きのライヴは経験がなく、難しいところもありましたが、とにかく楽しかったです。双極スペクトラムの存在、今日のライヴで、アイドル界隈がちょっとざわついたと思うんですよ。ライヴだけじゃなくて、TwitterやYouTubeなども含めて活動の幅を広げていって、これからもずっとメンズアイドル界をざわつかせ続けたいですね。


■ ゆう(双極スペクトラム)
コロナ禍で万全の環境とは言えないなか、双極メンバーだけでなく、誤算のみなさん、色んな方々のおかげで、すごく良いライヴをさせていただくことができました。自分で考えたダンスが採用されたり、ライヴ中でも見せ場をつくれたりと、自分のやりたいことを尊重してもらっていることにすごく感謝してます。


■タウくん(双極スペクトラム)
バックバンド付きのステージということで、迫力がすごくて、ファンの方にも楽しんでもらえたんじゃないかなと思います。イベントライヴの時に、煽りの言葉を間違えちゃって、トラウマだったんですけど、ワンマンでは間違えずに言えて嬉しかったです(笑)。これからもライヴ中に元気な声を届けられるよう、頑張ります。


■シヅキ(双極スペクトラム)
アイドル自体が初めての経験なので、本番前は不安で震えてました。でも、いざステージに立つと、本当に楽しかったです。みんなと一緒にライヴをしていることが幸せだなって。ファンのみんなにもグループの仲の良さが伝わったんじゃないかな。またすぐライヴがやりたいし、もっと大きな舞台に立てたら良いなと思いました。


■田嶋はる(双極スペクトラム)
色んな経験をして、色んなことを乗り越えてきた結果が、このライヴやったんかなって。特に言うことがないぐらい、良いライヴやったと思います。最初はね、生まれたての小鹿ぐらい足が震えてて、まともに立てなくて、ステージ上がるまでずっと四つん這いで歩いていたんですよ(笑)。でも、ちゃんと立てて良かったです、2本足で(笑)。


■禊(双極スペクトラム)
このライヴが毎回できるなら、俺たちもっと上にいけるなっていう手応え、無敵感がありましたね。周りのサポートも含めて、そう思えるメンバーに出会えて良かったなと思います。次の大きいステージでのワンマンが、自分のバースデーになるんですけど、その時の俺たちはもっと強くなってます。アイドルファンで、双極スペクトラムを知らないなんて、ダサいよなって思わせられるようなライヴをするので、見ていてください。


■水田魔梨(0.1gの誤算)
初めてバンド以外のサポート演奏を経験しました。踊っている彼らの横でギターを弾くことが新鮮でしたね。メンバーみんなそれぞれ頑張っているので、これから駆け抜けていってほしいです。

■河村友雪(0.1gの誤算)
僕自身バンド人生でアイドルのバックバンドをさせて頂く事があるなんて思ってもなかったのでとても貴重な経験になりました。今後さらなる活躍と大きなステージで彼らを観れるのを楽しみにしています!

■眞崎大輔(0.1gの誤算)
弟を見てる感覚で、すごくフレッシュでした。僕が作曲した「オオカミ男と月兎」のカヴァーも…僕、この曲のベースが苦手なんですけど、今までで一番うまくベースが弾けたんじゃないですかね(笑)。すごく集中して演奏することができました。ライヴだけじゃなく、色んな楽曲でベースアレンジもさせてもらってるんですけど、今後も積極的に続けていこうと思ってます。双極のメンバーも、変に落ち着かないで、いつまでもクソガキでいて欲しいですね。

■神崎流空( 0.1gの誤算/双極スペクトラム プロデューサー)
普通のアイドルじゃなくて、ちゃんと音楽をやってる、エンターテイメントをやってる集団をつくりたいと思って始めたんですけど、その第一段階はクリアできたんじゃないですかね。俺が考えてたことは間違ってなかったんだなって、このライヴで改めて確信できたし、安心しました。まずは、誤算のメンバーに感謝です。みんながいなかったら、このライヴ成立しなかったんで。バンドが好きな人たちには、アイドルでもこんなに真剣に音楽をやってる奴らがいることを、アイドルが好きな人たちには、バンドの生演奏の迫力を知ってもらいたいですね。双極と誤算、お互いを高め合っていけるような関係を早く築いていければ良いなって思います。一緒に上を目指していきたいですね。

  ◆  ◆  ◆

アイドルとバンドのコンビネーションはなかなか面白い。見た目や表現の仕方に違いはあれど、本気の人間が集まると、こんなにも楽しいステージになるということを証明してくれた。周りと違うことをすると、悪目立ちして叩かれることも多いが、双極スペクトラムには、これからも信念を貫いて突き進んで欲しい。

写真◎上野宏幸
文◎藤代冬馬

◆双極スペクトラム オフィシャルサイト
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