【インタビュー】w-inds.、未来へ繋ぐ20周年ベストアルバム

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聴いた人は絶対に“コイツらになにがあったんだ?”って思うはず──橘慶太

3月14日、デビュー20周年を迎えるこの日、全シングル47曲をパッケージした『w-inds.Best Album「20XX”THE BEST”」』が発売される。アイドル的な見え方からアーティストへ。さらに2017年以降、橘慶太によるセルフプロデュースが本格的に始まると、現行のEDMやR&Bをとりいれたサウンドでクリエーターとしても評価が高まっていった彼らの変遷は、すでにBARKSのインタビューでもお伝えした通り。

◆撮り下ろし画像

今回はそんな彼らに、緒方龍一脱退を受けて2人体制で“新生w-inds.”として再スタートした決意、さらにw-inds.20年の軌跡を詰め込んだ今作の裏側に隠された今だからこそ話せる秘話をたっぷり2人に語ってもらった。

また、発売日に開催する初のオンラインライブ<w-inds. Online Show『20XX”THE MUSEUM”』>は新体制での初ライブになるとともに、未来のw-inds.へとつながる大切なプログラムになるということなので、ベスト盤とともに、こちらもぜひチェックして欲しい。

 ◆  ◆  ◆

■「ついてきて」とみんなと約束した
■ここで終わらせる訳にはいかない

──まず最初にどうしてもお伝えしたかったことがあります。

橘慶太:はい、なんでしょう。

──w-inds.を続けてくれて本当にありがとうございます。

橘:ありがとうございます。そういって頂けると僕たちも心強くて。今日はいろんな取材でそれをいわれてきました。もう、僕たちだけのw-inds.ではないんですよね。応援してくれてる“みんな”のものなので。だから、なにがなんでも続けたいという気持ちは強かったです。裏切りたくなかったんで。

──けれども、その決断に至るまでには最新曲「Beautiful Now」の歌詞のように、自問自答をしていた日々もあった訳ですよね?

橘:うん、そうですね。

──そのなかで2人でw-inds.続行の決断を一番後押ししてくれたものって何だったんですか?

橘:応援してくれてるファンのみんなですかね。1人脱退というのはネガティブなニュースではあるので絶対的に悲しい思いはさせてしまうんですが、どうにかそれを最小限に抑えて。振り返ったとき「あんなこともあったね」と思えるようにしてあげたいという想いですかね。僕はこの20周年が“感謝の1年になる”というのを15周年のときから思ってて。

──5年も前から?

橘:はい。15周年の記念ライブのときに、ファンのみんなからw-inds.への愛をすごい感じて「これなら20周年まで絶対いける」と僕は確信したんですよね。だから「安心してみんなもついてきて」という発言を両国国技館でしたぐらい、あの15周年が僕たちにとっては転機だったんですよ。

千葉涼平:そうだね。

橘:だから、ここで終わらせる訳にはいかないというのがまずあって。あのとき「ついてきて」とみんなと約束したんで。だから例え会社の選択として「w-inds.はここで終わりです」となったとしても、20周年まではやらせて欲しい、と事務所の方には伝えてましたね。それで20周年の僕たちのパフォーマンスを見て、ファンの人たちが「ダメだ」と判断するなら仕方ない。それだったら僕たちも諦めがつくんでって。


──涼平さんはどうだったんですか?

千葉:僕は脱退を発表したときは正直、今後どうしたらいいのかなという考えのなかにいたんですね。でも、発表後にファンの人たちの声を聞いたら、いままでw-inds.がやってきたことを簡単に終わらせちゃいけない、これは続けなきゃいけないという気持ちになりました。3人でw-inds.をやってきたんだからここで辞めたほうが潔いのかもしれないけど、そんなことよりもw-inds.の音楽に支えられてる人は世の中にたくさんいて。その人たちを無視できない、そういう人たちの支えや希望を奪ってしまう選択はしちゃいけないなと思ってw-inds.を続けていきたいなという気持ちがしっかりと固まりました。あとは、自分も、(脱退した)龍一君もそうですけど、僕たちが思ってる以上にみんなに愛されてるんですよ。脱退発表後のファンの人たちの声を聞いてたら、改めてそういうことが分かって。なおさら、残った僕らはここを守っていかなきゃいけないなと思ったし。龍一君に対しても、きっと本人が思ってる以上にいろんな人に応援されてたんだから、辞めちゃった後もそういう人たちに心配をかけない活動をして、ちゃんと感謝の気持ちを返せる生活をして欲しいなと、別に本人に言った訳じゃないですけど、個人的にはそう思いましたね。

──涼平さん、なんか変わりましたね。めちゃくちゃリーダーっぽい発言してるじゃないですか。

橘:それね、僕も感じてたんです。2人になったらめちゃくちゃ喋るようになったし。

千葉:バランスとってるだけだよ(笑)。3人のときは龍一くんがよく喋るときは僕は静かにいようっていう感じだし、今日元気ないなと思ったらしゃべってたし。


──さすがリーダーですね。それで、2人で続けようとなったとき、サポートを1人つけるのかとかいっそのことメンバー大幅に増員するかとかの話はなかったんですか。

千葉:それも、言われました。

橘:だけど、僕らはどちらもイメージできなかった。ファンの人の気持ちになって考えたら。仮に増やすとしても、それはいまではないなって。

千葉:そうだね。

橘:将来的に面白かったらやってみたいですけどね。そういうことも。夢ではあるんですよ。僕が辞めても誰かw-inds.継いでくれないかなって。

千葉:二代目w-inds.として、ね。

橘:僕が曲も作るんで若い子たちに継いでほしい。でも、今回の選択肢にそれはなかった。

──なるほど。そこで2人でw-inds.継続を決めて、「Beautiful Now」から新生w-inds.がスタートした訳ですけど。メインボーカルの慶太さんではなく、涼平さんの歌で幕開けするところとか、歌詞を2人で書き上げたところ、前後・左右のシンメトリーで魅せるダンスのフォーメーションなど、全編にわたって新生w-indsのスタイルが打ち出されてて。“俺らは今後もやっていくよ”という未来が感じられて、ホッとしたんですよね。

橘:本当はめちゃくちゃ悩んだんですよ。踊りを辞めるスタイルでいくかという案も出てたんで。だけど、続ける意思があるなら、僕は今までのw-inds.らしさを継続しながら新しいスタイルのパフォーマンスをやりたいと話して。それが満場一致で賛成が得られたんで、今までのw-inds.らしさがありながらも、新しいスタイルを際立たせて。まず涼平君のボーカルを立たせて、2人ならではのコレオ、フォーメーションでパフォーマンスするというのはすぐに頭に思い浮かびました。なので、涼平君には「新体制では僕がメインであなただけが後ろで踊ってるとおかしな絵になるし、歌の分量も僕と同じぐらい歌ってもらわないと成立しないので歌ってもらえますか?」と聞いたら、ちょっと悩んでて。悩むんかい(笑)!と思いながらも、そのあと「まあそうなるわな」と承諾してくれました。

千葉:ははは。



──そこで涼平さんは腹をくくった訳だ。

千葉:まあ、そうですね。

橘:涼平君凄いんですよ。歌うパートが増えてからめちゃくちゃ楽しそうなんですよ! すごく楽しそうにやってるから、歌のグルーヴも前よりもよくて。なんなんですか? 涼平さん。

千葉:んー、腹をくくったんじゃないですか(笑)。いまは前みたいにあんまり考えないで歌うようになったかもね。

橘:「DoU」のときとか「家でいろいろ考えてきたんだろうな」っていう歌い方だったよね。

千葉:そうだね。新しい曲はとくにそう。でも「Beautiful Now」は楽しかった。

橘:腹をくくって、歌の向き合い方が涼平君のなかでガラッと変わったんだと思う。僕は。

──20年目にして涼平さんがヴォーカリストとしての新しい扉を開けたというか。

千葉:そうですね。2人のスタイルになったことでチャレンジ感はすごいあって。20年やってても新しいこと、まだ挑戦してないことはいっぱいあるんだなと思いました。

──ダンスの魅せ方にしてもそうですよね。

千葉:うん。あれはよくできてる。僕と慶太が反転して影っぽくなるところは楽曲の世界観ともつながってるし。

橘:あそこは、影に向かって自問自答してるんですよ。

千葉:しかも、僕が(ブレイクダンスの)フロアをよくやるから慶太が立ってて、僕が床なんですよね。

──そうだったんですね。振り付けをしてくれた方のw-inds.愛をヒシヒシと感じます。では、ここからはw-inds.のベスト盤『20XX“THE BEST”』について語りますか。既存のベストとの1番の違いは?

橘:全シングル曲が入ってます。

千葉:しかも全曲デジタル・リマスタリングで。あと、限定版にはストリーミングみなさんが再生してくれたシングル以外の再生上位楽曲18曲が収録されてるのも今作ならではですね。
──デビュー曲「Forever Memories」から最新曲まで、シングル47曲を3枚のディスクで聴くと、とても1つのグループとは思えない変わりようで。

橘:そうなんですよ。こんなにスタイルが変わるのはw-inds.かマルーン5くらいかと(笑)。サウンドの変化もそうですし僕の声も声変わりしてますしね。

◆インタビュー(2)へ

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