【インタビュー】ラストアイドル「期待してるんです」、ボリウッドダンスで見せる新たな一面

■期待してるんです

──「君は何キャラット？」は、自分を安売りしない、芯の強い女性像が反映された楽曲という印象がありました。

西村：秋元さん（総合プロデューサー・秋元康氏）は、「みんながダイヤモンドの原石で、磨けば誰もが光るし、それは外見だけではなく内面も含めてそうなんだよ」「自信を持っていこう」という意味を込めてらっしゃるらしいんです。わたしはそこまでの意味を感じ取ることはできなかったし、初見だと気高いツンツンした女性を想像してたんですけど、それを知ったうえで歌うと深い歌詞だなって。

畑：ラストアイドルはストレートなメッセージが込められた曲が多いので、最初は「なにを示してるんだろう？」と思ったんですけど、秋元先生の言葉を聞いてすごくうれしくなって。そのうえで歌詞を読んだら、すごく素敵だなと思いました。

──インド音楽の要素を少し取り入れて、ホーンを効かせたポップなサウンド感も不思議な雰囲気がクセになりますね。

大森：いままでのラストアイドルの楽曲とはまったく違う音楽性で、インドっぽさも入ってるし、新しいし面白い。初めて聴いた方も《Pa Pa Pa Pa》ってすごく頭に残ると思います。

鈴木：うんうん。わたしも最初聴いた時《Pa Pa Pa Pa》が頭から離れなかった（笑）。インパクトが大きいし覚えやすいので、この曲をきっかけに「ほかの曲も聴いてみたい」と思ってくれる人が増えるんじゃないかなと思ってます。

阿部：ラストアイドルはいい曲ばっかりなんですけど、街のなかで流れたとき「この曲なに？」と耳にとまるのはこの曲だなと思っていて（笑）。ちょっとクセのある「君は何キャラット？」をきっかけに、いろんな人がラストアイドルに注目してくれるんじゃないかなと期待してるんです。

▲大森莉緒

──「君は何キャラット？」を通じて、新たな発見などはありましたか？

西村：ラスアイのメンバーは身体がやわらかい人が多い！（笑）。わたしめちゃくちゃ硬いので、しっかり開脚して頭を床にくっつけてるメンバーがたくさんいてびっくりしました。ボリウッドはしなやかな動きが重要なので、メンバーのその性質が生きてると思います。

鈴木：メンバー同士で注意し合うことがあんまりなかったんですけど、akaneさんから「先輩は鬼になって注意するのも大事だよ」と言ってもらったり、今回はメンバー全員参加の楽曲なので、二期生でも積極的に意見を言ってくれるんです。「この子はこういうことに気付けて、ちゃんと言葉にしてくれるんだな」と知れましたね。

阿部：みんな振り覚えがめちゃくちゃ早くなっていて。振り入れしたその日に、それなりにかたちになってるんです。続けていると実力がつくんだなと実感しましたね。

▲阿部菜々実

──では最後に、みなさんはラストアイドルをどんなグループにしたいと考えていますか？

阿部：1曲でもいいから世の中に注目される、時代の顔になる曲がラスアイで作れたら、わたしは悔いはないです。1回売れたい！（笑）。

大森：1回だけ？（笑）

阿部：取り敢えず1回！（笑）。心から願っています。

畑：うん。秋元先生プロデュースのアイドルグループのみなさんに並べるくらい、国民的アイドルグループになりたい（笑）。

鈴木：そのためにも大人数のグループだからこそできるフォーメーションやダンスの魅力を伝えていきたいし、認めてもらいたいですね。

大森：今回10thシングルは新たなラストアイドルが見られる楽曲になったので、これをきっかけにわたしたちを知ってもらいたいし、大人数だからこそのダンスはもちろん、メンバーの個性を出していけたらいいなと思います。

西村：ラストアイドルはバトルが多いので、箱推しというよりはメンバー個々を推している人が多いので、ファンの方々同士がバチバチになってしまうことが多くて……（笑）。だからこれからのラストアイドルはファンのみんなも含めて、みんなで仲良くしたい！　ラストアイドルをいいチームにしていきたいですね。

取材・文◎沖さやこ
撮影◎野村雄治