ブラック・サバスのギーザー・バトラー「ビル・ワードから解雇を言い渡された」

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ブラック・サバスのオリジナル・ドラマー、ビル・ワードは、バンドのビジネス面を担うのが好きだったという。70年代終わり、オジー・オズボーン(Vo)に解雇を言い渡したワードは、ギーザー・バトラー(B)にも同じ宣告をしていたそうだ。

『Rolling Stone』誌のインタビューで「どうしてビルがオジーに脱退を告げることになったのか?」と問われると、トニー・アイオミ(G)は、「ビルが自らその役目を引き受けたようなものだ。彼はそうするとは僕らの誰にも言わなかったけどね。僕ら3人は一緒にオジーに話すつもりだった。そしたら、ビルが自分でやることに決めたんだ」と答え、バトラーはこんな逸話を明かした。

「ビルはバンドのビジネス面を担当したがっていた。実際、オジーの前、彼は僕に解雇を告げた。英国に戻ったとき、彼が家に来て、“他の連中とミーティングを開き、君は解雇された”って言い、去っていったんだ。僕はトニーとオジーにそのことについて訊いてみた。彼らは何のことかわからないって言ってたよ。ビルは間違いなく、あのバンドのビジネスパーソンになりたがってたと僕は思ってる。だから、オジーに伝える役目を引き受けたんだ」

ただ、アイオミとバトラーは、ワードが1人でオジーに告げたことに気分を害したわけではないという。アイオミは「どちらにしろ、そうしなきゃならなかった」と、バトラーは「僕にはできなかった。僕は“オー、ノー。彼を手放すなんてできない”って嘆いていたからね」と話している。

バトラーとアイオミは現在、オジー脱退後加入したロニー・ジェイムス・ディオと制作した最初の2作『Heaven And Hell』(1980年)と『Mob Rules』(1981年)のリイッシュー盤をプロモーション中で、当時の心境やエピソードについて様々なインタビューで振り返っている。『Heaven And Hell』ではワードが、『Mob Rules』ではヴィニー・アピスがドラムをプレイした。40周年を記念した2作のデラックス・エディションは3月5日にリリースされた。

Ako Suzuki
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