SUGIZO × TOSHI-LOWが語る、再生エネルギーの可能性「僕らは奇跡の中で生きてる」

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SUGIZO (LUNA SEA / X JAPAN)とTOSHI-LOW (BRAHMAN / OAU)が2月28日(日)、みんな電力主催<LIVE from the Office Vol.2>にてライブとトークセッションを実施した。

◆SUGIZO × TOSHI-LOW 画像

<LIVE from the Office>は“顔の見える電力“をコンセプトに掲げて、再生可能エネルギー比率が国内トップクラスの“みんな電力オフィス”から行われるライブだ。初回となった2021年1月は佐藤タイジとASA-CHANGが出演、みんな電力・おしかけ課長いとうせいこうと、みんな電力代表の大石英司とのトークも展開した。

オフィスの入口正面に約600個のコンセントが敷き詰められた壁。“みんな電力”の文字が光るネオン管に迎えられて中へ進むと、まず目に入ったのは巨大な電球のオブジェや中古電車座席のアップサイクルソファだ。オフィスなのに畳の和室、全国各地にある発電所ゆかりの酒などが揃ったスナックなど、遊び心いっぱいの空間が広がっている。ライブは和室、バックにソーラーパネルが設置されるなど蓄電池を使用し、SUGIZOとTOSHI-LOWの演奏が始まった。

今から10年前の2011年3月11日に起こった東日本大震災。当時、被災地でボランティアリーダーとして活動したSUGIZOと、復興支援を目的とした非営利団体『幡ヶ谷再生大学復興再生部』を立ち上げたTOSHI-LOW。過去にはLUNA SEA主催フェス<LUNATIC. Fest>へBRAHMANが出演した際にSUGIZOが飛び入りしたほか、TOSHI-LOWの声掛けで宮城県石巻市のライブハウス“石巻BLUE RESISTANCE”でX JAPANやSUGIZO自身がライブを行うなど、両者はかねてより親交があり、異ジャンル邦楽ロックのクロスオーバーを実現してきた。

「震災以降、社会にコミットする人とそこから避ける人の二極化が進んでいる。僕らは奇跡の中で生きてるから率先して挑戦しないと」──SUGIZO

「俺らと目線の近い人が増えれば良くなるかなって」──TOSHI-LOW

音楽シーンのみならず “個”として日本の社会に存在感を放つ2人が、行動することの意義を語る。自身で水素燃料電池自動車を所有するなど、日ごろから環境への配慮を意識しているSUGIZOは 、「誰が電気をつくってここに届けてるか分かるっていいし、環境負荷をかけない電力でライブをやるって素晴らしい」と、日本で唯一、電気の生産者を選べるサービスを提供するみんな電力についてコメントした。

「喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃないけど、今の日本は負の遺産が多い。未来に自分の世代を誇れるように、今がシフトするチャンス」──SUGIZO

「選べる電力の方が、故郷を奪う電力より夢がある。こうやって横が繋がって伝えていくことが大事」──TOSHI-LOW

再生可能エネルギーの可能性について話した当日の模様は、みんな電力オフィシャルYouTubeチャンネルにて、三部構成の第一弾が配信中だ。

取材・文◎Megumi Hamura

■みんな電力主催<LIVE from the Office Vol.2>2021年2月28日(日)セットリスト

・鼎の問
・満月の夕
・With Love



■みんな電力コメント

「コロナ禍、約1年もの月日が経とうとしています。夜の街や飲食店をはじめ、社会が揺れている中、カルチャーも危機に瀕しています。
仲間と涙したあのフェス、心に刺さったあの舞台、つらい時頭に浮かぶあの歌詞。
新型のウイルスは、人間が破壊を続けた環境から出てきました。欧米では、これを機にただの復興ではない、環境の維持と持続にも寄与する「グリーンリカバリー」が叫ばれています。そこで私たちは、人の心を耕し、社会を生き抜く原動力となる「カルチャーリカバリー」を実現したいと考えます。
みんな電力は発電時にCO2を出さず、環境負荷をかけない再生可能エネルギーを広める会社です。みんな電力は自社のオフィスをアーティストに開放し、コロナ禍以降の社会に向けたカルチャーという名の田畑を潤します。エネルギーを使うあらゆる人々の生活と営み、そして心を復興させたいのです。
これまでアーティストたちの発表の場であったライブハウスやコンサート会場、そしてそこで働く人々のことも応援します。
そして、この取り組みは、必ずしも私たちだけがやるべきものではない。これまで一度でもカルチャーに心を満たしてもらったことのある人、組織、企業に、どんどん広がっていって欲しいと願っています。


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