【連載】ジョニー・ダイアモンド [首振りDolls]の“今日のたまご” 第1回『どうも!』

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ついに俺の夢が一つ叶ったのだ。

◆ジョニー・ダイアモンド [首振りDolls] 画像

大袈裟に思われるかもしれないけど、ずっと憧れていた。連載を持つっていうこと。いや、ただ連載を持ちたいってだけならブログでも勝手にやったらいいやん!ってなるけれど、まぁ確かにそうなんだけど、そういう話じゃないんだよ。この気持ちの昂りをなんて説明したらいいのか………。

例えば音楽雑誌の通販広告などの間にちょっとだけ、1ページや半ページにロックスターや雑誌編集者のちょっとしたコラムを見るのって密かな楽しみじゃない? 雑誌の限られたページと文字数の中で自分の言葉で好きなことを発信するその空間に俺はとても憧れを抱いていたのだよ。

ますますじゃぁブログでもやってろよ、って感じかもしれないが(笑)。せっかく与えていただいたこの真っ白なキャンバスに自分の言葉で自由に描いてみようではないか。早速いろいろと語っていきたいのだが、まずは初回ということで、俺の自己紹介的なやつを。初めましての方もいると思うんで。



福岡県北九州市生まれ、北九州市戸畑区育ち、悪そうな奴らには、だいたい怖くて話しかけられないタイプの特に真面目でもなく、成績も大したことなく、今でいう陰キャな学生時代を過ごしていた俺、ことダイアモンド少年。内気な少年がなぜロックに出会い、自らをジョニー・ダイアモンドなんぞと名乗るようになったのかは、長いので今回は省略することにする。またいつかの機会に。

なんだかんだ普通の学生時代を過ごし(もちろん陰キャのまま)、デザイン専門学校を経て、隣町の印刷会社に就職。憧れだったデザイナーへの扉を開いたと思いきや、印刷物をハリガネで綴じて冊子をつくるハリガネ工場へ配属という衝撃的な社会人デビューを果たす。それでも必死にハリガネ職人として社会の荒波に揉まれ、数年間サラリーマンとしてキャリアを積むも、リーマンショックを機にいろいろあって退職。


▲ハリガネ職人時代/22歳当時のジョニー・ダイアモンド

この間もバンド活動をやっており、ニートをきっかけにバンド活動が盛んになるもうまくいかず、当時のバンドが解散。その直後に現バンド、首振りDollsのナオに出会う。ちゃんと真面目に自分のバンドをやってみたくてナオをバンドに誘い、今はもう辞めちゃったけどベースのジョンと一緒にバンドを組み、首振りDollsを結成(その結成秘話はファンの方ならもうご存知だと思うが、また改めて俺の言葉でご説明したい)。

当時仕事に困っていた俺をバンドの先輩が目にかけてくれて、ひょんなことから個人経営のアイスクリーム屋さんを紹介され、アイスクリームの魅力に魅せられ、そのまま就職。店長として数年間アイスクリームのロマンも追いかけていた。このアイスクリームってのもなかなか奥が深くてね、アイスから広がっていく人や時間の繋がりがとても楽しかった。そして何より、出来立てのアイスクリームは信じられないくらい美味しかった。ほんとびっくりするくらい。多分ほとんどの人が出来立てのアイスクリームを食べたことないでしょ。食べてみないと説明ができない美味しさ。

いつかみんなに食べさせたいなぁという夢を持ちながら、ライブハウスでは一転、悪魔的なパフォーマンスと爆音で、いかにお客さんのハートと身体を揺さぶるかという首振りDollsとしての野望も持ちつつ、この二つの夢を持ちながら、忙しい毎日を過ごしていた。それはとても楽しく充実した日々だった。

しかし、いつか必ず訪れるその日がやってきたのだ。



随分と長い間目を逸らし続けてきた。でも、多分俺は最初からわかっていたのかもしれない。決してロックとアイスが融合することはないということを。二足の草鞋とはよく言ったもんで、やっぱ両立は難しかった。

俺は悩んだ。学生の頃、お年玉でプレステのソフトかプラモデルどちらを買うか、クソ悩んだとき以来。しかし答えはあっけなかった。俺にはバンドメンバーがいて、俺がいないと首振りDollsじゃなくなってしまうのだ。それはアイスクリームが溶けてしまうより罪なことだと思ったのだ。

こうして俺は二足の草鞋をやめ、改めてロックと向き合うようになり、なんだかんだあってメジャーデビューを果たし、素晴らしいメンバーに出会うことができ、心強いスタッフ、そして頼もしいファンの君たちのおかげで、今こうやって連載を持つという夢を果たすことができたのだ。ほんとにありがとう。



この連載は俺にとって、いや首振りDollsにとっての大きな一歩であり、俺たちの夢である“武道館”という目標へ、確実に近づいたと言っても過言ではない。

話が長くなっちゃったけど、今回は自己紹介ということで偉そうに語ってみましたが、次回からはミュージシャンらしく機材の紹介とか音楽にまつわること、おまけにタイトルにちなんだ『今日のたまご』もご紹介できたらと思っております。

ではまた!

撮影◎青木カズロー(2019.8.30@新宿ロフト)


■アルバム『ドラマティカ』

2021年3月17日(水)リリース
DOLLS01 3,000円(税込)
▼収録曲
01. Welcome to Strange Night
02. 散り散り
03. バケネコ
04. サボテン
05. SMILE
06. ガタ
07. ミルキーウェイ
08. 期待しないで
09. DISCOVERY
10. レッドドラゴン
11. 誰そ彼

・ジャケット:カネコアツシ
・写真:寫眞館GELATIN
・ブックレットデザイン:桜井青 (cali≠gari)

『ドラマティカ』購入リンク:https://linkco.re/mbtyXveQ
『首振人形症候群 〜REVISITED Ver.〜』購入リンク:https://linkco.re/EfvU9qtX


■『ドラマティカ』発売記念単独ライヴ

3月26日 下北沢251
・1部:https://t.livepocket.jp/e/25121032601
・2部:https://t.livepocket.jp/e/25121032602

4月16日 大阪Bigtwin Diner SHOVEL
https://eplus.jp/sf/detail/3386120001-P0030001

5月15日 花やしき花劇場
https://t.livepocket.jp/e/fi_z5

■『ドラマティカ』発売記念初の個展ライヴ

cali≠gariのギタリストでありグラフィックデザイナーとしての顔を持つ桜井青とのセッション個展ライヴ。カネコアツシが描き、寫眞館GELATINが写し、桜井青がデザインした作品が『ドラマティカ』だ。クリエイターのフィルターを通したそれぞれのドラマティカが、ここにある。

4月01日〜04日 東京・中野spaceQ
※03日および04日はアコースティックライヴ開催
■4月15日〜18日 大阪・紅鶴
※17日および18日はアコースティックライヴ開催

【個展アコースティックライヴ】
▼東京公演
4月03日(土) 東京・中野spaceQ
open18:30 / start19:00
※前売り3500円(個展入場料込)
※当日4000円(個展入場料込み)
https://t.livepocket.jp/e/nyczd

4月04日(日) 東京・中野spaceQ
open15:30 / start16:00
※前売り:3500円(個展入場料込)
※当日:4000円(個展入場料込み)
https://t.livepocket.jp/e/452xv

▼大阪公演
4月17日(土) 大阪・紅鶴
open19:30 / start20:00
※前売り:3500円(個展入場料込)
※当日:4000円(個展入場料込み)
https://t.livepocket.jp/e/uexe_

4月18日(日) 大阪・紅鶴
open19:30 / start20:00
※前売り:3500円(個展入場料込)
※当日:4000円(個展入場料込み)
https://t.livepocket.jp/e/zsjo6

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