【インタビュー】ベリーグッドマン、人生を映した「愛」の歌

■楽しいことを

──その、4月25日にスタートする＜WEDDING TOUR 2021＞ですけどね。ライブハウスではなく、全国の結婚式場を回るという、こういうことがないとあまり行かない場所なので、すごく新鮮です。

MOCA：コロナの影響で発表できずに中止にしたライブも多くて。今までは、規模大きくしていって闘い続けてたところがあったんですけどね。でも去年の11月に＜ドライビングパーティー＞をやってみたら面白くて、またやりたいなと思えたので。新しいことをやってみたあとに、気づくものもあるというか、そんな挑戦も込めて結婚式場でツアーをやってみようと思ったんです。新曲がウェディングソングとして認知されたので、式場で披露宴ふうにやれば、ハッピーな空間になるかな？と。そしたら結婚式場側もすごく喜んでくれて、「ベリーグッドマンがライブする」ということを告知してくれてるので、すごくうれしいし、ワクワクしてます。それこそ阪神甲子園球場での無観客ライブ配信もそうだったんですけど、会場側が賛同して、協力してくれるというのは、自分たちとしてもやりがいがあることなんですよね。

──絶対楽しいと思いますよ。しかも式場って、いろいろ小道具があると思うので。ボケるネタにも困らないと思う（笑）。

Rover：いいですね。シルバーのタキシード着ようかと思います。

MOCA：歌、入って来いひんやろ。

Rover：センチュリーで会場入りしたいですね。あとは白の手袋つけてマイク持って歌いたいです。

MOCA：マイケル・ジャクソンやないかい！

──もう、何でもやっちゃってください。

Rover：一番楽しみなのが、こんなん言ったら怒られますけど、楽屋なんですよ。楽屋絶対きれいじゃないですか。ワクワクします。今まで見られなかった僕たちの姿が見られると思うんで。来られる方には、ライブだけじゃなくて会場の空気感とか、全部見てほしいです。

MOCA：自分たちがビルボードツアーをやらせてもらった時の雰囲気にちょっと似てるかな？と。大人っぽい感じで、年配の方は居心地よく、若い世代には背伸びして遊べる感じのライブになると思います。僕、嫁と式も挙げてないし、前撮り（写真）も撮ってないんで、どこかの会場に媚び売って、撮らせてもらおうかなと思います。Roverのおごりで。

Rover：僕は「もし結婚したら」という体で、祝儀を集めようかなと思います。

MOCA：おい！　詐欺師やん。

──今回、新型コロナウイルスの影響で結婚式の中止・延期など思うように式をあげることができなかった新郎新婦をご招待するんですよね。

Rover：はい、昼・夜各1組2名様をご招待します。さっき楽曲を作るきっかけでも言ったんですけど、昨年から今年にかけて結婚式ができなかった人がすごくたくさんいるという話を聞いたので、このツアーをやるならそんなカップルに少しでも結婚式場でいい思い出を作ってもらいたいな。と。

──楽しいツアー、楽しみにしてます。

Rover：いろんな期待を持ってもらいながら、来てくれた人に全力で楽しんでもらえるような、そこはいつも通りの姿勢と変わらないですね。でも「何かが起こるかもしれない感」は、持っておいてもらっていいかなと思いますね。僕たちも、楽しいことをやろうと思っているので。

──あと、そうだ、聞き忘れてました。絶賛公開中の「それ以上の人生なんてありえないや」のミュージックビデオ、これまで以上に完成度の高い映像作品に仕上がっているので。最後にひとこと、見どころを。

Rover：はい。『カメラを止めるな！』という映画チームの方が作ってくださってるんですけど、熱量がすごくて、新しい風が吹いたなと思ってます。映像作品がこの曲の印象を作るんじゃなくて、この曲の印象を元に映像を作ってくださってるんで、そこがすごく良かったなと思いますね。いろんな人にフィットしやすいものになっていると思うのと、あとはやっぱり、ワンちゃんですね。出演してくれた柴犬がめちゃくちゃ可愛いので、ぜひ見てほしいです。

取材・文◎宮本英夫

▲ベリーグッドマン／「それ以外の人生なんてありえないや」