ハートのアン・ウィルソン、80年代絶頂期、外見を批判され不安に苛まれる

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ハートのアン・ウィルソンは、バンドがヒットを連発していた80年代、有名になればなるほど外見をけなされることも増え、不安に苛まれていたという。

◆ハート画像

クリス・コーネルの娘リリーがInstagram(IGTV)で行っている、メンタル・ヘルスについて話し合ったり啓蒙する『Mind Wide Open』シリーズにゲスト出演したアンは、こう語った。

「私の不安症が最も酷かったのは80年代ね。ハートが商業的に大成功を収めたときよ。いろんな面でスポットライトを浴びる。その上、当時はMTV時代で、バンドにいるってだけでなく、モデルのようじゃなきゃいけなかったのよ。歌って踊って演技ができて、どのアングルからもゴージャスに見えなきゃダメってわけ。私は、モデルみたいには見えないって批判され続けたわ。すごく意地悪なレビューがいくつかあったの、覚えてる。残酷で意地の悪い個人攻撃だったわ」

「空港にいたとき、前の晩のレビューを呼んだの。私の悪いところばかり書いてあった。私のパフォーマンスには触れてさえいなかった。トイレに閉じこもって、気持ちを落ち着かせる必要があったわ。じゃなきゃ、おかしくなりそうだったから。行き過ぎだって思った。こんなに大々的に個人攻撃を受けるなんて耐えきれなかった」「それがきっかけで、ステージに上がるのが怖くなった」

不安をまぎらわすために、ドラッグやアルコールに逃避した時期もあったという。また、80年代は「女性を受け入れるって点では最低だった。自然な女性に価値を見出していなかった」と話した。「いまは、外見に対しての理解がもっと深まってると思う。“これが私よ”って前に出てくる人が現れたから。前に進んでるわ。でも、お互いを受け入れるって点ではまだまだね」

ハートは70年代半ばにデビューし、80年代は「Tell It Like It Is」「Never」「What About Love」「These Dreams」「Alone」などヒットが誕生し、1985年にリリースしたセルフタイトルの8枚目のスタジオ・アルバムが全米1位を獲得。妹ナンシーと活動を共にし、女性ミュージシャンを中心としたロック・バンドのパイオニア的存在だった。アンは当時、30代だった。

Ako Suzuki
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